おとめ げーむ の はめ つ ふら ぐし かない あく や くれ い じょう に てん せい し て しまっ た。 아직또 & 결론은 내가 이름 붙인다

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おとめ げーむ の はめ つ ふら ぐし かない あく や くれ い じょう に てん せい し て しまっ た

お坊っちゃん小説である。 単純な説話で置いたらまだしも、無理に場面をにぎわすためかき集めた千々石 ちぢわ 山木 やまき の安っぽい芝居 しばい がかりやら、小川 おがわ 某女の蛇足 だそく やら、あらをいったら限りがない。 百版という呼び声に対してももっとどうにかしたい気もする。 しかし今さら書き直すのも面倒だし、とうとうほンの校正だけにした。 十年ぶりに読んでいるうちに端 はし なく思い起こした事がある。 それはこの小説の胚胎 はいたい せられた一夕 せき の事。 もう十二年前 ぜん である、相州 そうしゅう 逗子 ずし の柳屋という家 うち の間 ま を借りて住んでいたころ、病後の保養に童男 こども 一人 ひとり 連れて来られた婦人があった。 夏の真盛りで、宿という宿は皆ふさがって、途方に暮れておられるのを見兼ねて、妻 さい と相談の上自分らが借りていた八畳二室 ふたま のその一つを御用立てることにした。 夏のことでなかの仕切りは形 かた ばかりの小簾 おす 一重 ひとえ 、風も通せば話も通う。 一月 ひとつき ばかりの間に大分 だいぶ 懇意になった。 三十四五の苦労をした人で、 不如帰の小川某女ではない 大層情の深い話上手 じょうず の方 かた だった。 夏も末方のちと曇ってしめやかな晩方の事、童男 こども は遊びに出てしまう、婦人と自分と妻と雑談しているうちに、ふと婦人がさる悲酸の事実譚 だん を話し出された。 もうそのころは知る人は知っていたが自分にはまだ初耳の「浪子 なみこ 」の話である。 「浪さん」が肺結核で離縁された事、「武男 たけお 君」は悲しんだ事、片岡 かたおか 中将が怒って女 むすめ を引き取った事、病女のために静養室を建てた事、一生の名残 なごり に「浪さん」を連れて京阪 けいはん の遊 ゆう をした事、川島家 かわしまけ からよこした葬式の生花 しょうか を突っ返した事、単にこれだけが話のなかの事実であった。 婦人は鼻をつまらせつつしみじみ話す。 自分は床柱 とこばしら にもたれてぼんやりきいている。 妻 さい は頭 かしら をたれている。 日はいつか暮れてしもうた。 古びた田舎家 いなかや の間内 まうち が薄ぐらくなって、話す人の浴衣 ゆかた ばかり白く見える。 自分の脊髄 せきずい をあるものが電 いなずま のごとく走った。 婦人は間もなく健康になって、かの一夕 せき の談 はなし を置 お き土産 みやげ に都に帰られた。 逗子の秋は寂しくなる。 話の印象はいつまでも消えない。 朝な夕な波は哀音を送って、蕭瑟 しょうしつ たる秋光の浜に立てば影なき人の姿がつい眼前 めさき に現われる。 かあいそうは過ぎて苦痛になった。 どうにかしなければならなくなった。 そこで話の骨に勝手な肉をつけて一編未熟の小説を起草して国民新聞に掲げ、後一冊として民友社から出版したのがこの小説不如帰である。 で、不如帰のまずいのは自分が不才のいたすところ、それにも関せず読者の感を惹 ひ く節 ふし があるなら、それは逗子の夏の一夕にある婦人の口に藉 か って訴えた「浪子」が自ら読者諸君に語るのである。 要するに自分は電話の「線 はりがね 」になったまでのこと。 年は十八九。 品よき丸髷 まげ に結いて、草色の紐 ひも つけし小紋縮緬 こもんちりめん の被布 ひふ を着たり。 色白の細面 ほそおもて 、眉 まゆ の間 あわい ややせまりて、頬 ほお のあたりの肉寒げなるが、疵 きず といわば疵なれど、瘠形 やさがた のすらりとしおらしき人品 ひとがら。 これや北風 ほくふう に一輪勁 つよ きを誇る梅花にあらず、また霞 かすみ の春に蝴蝶 こちょう と化けて飛ぶ桜の花にもあらで、夏の夕やみにほのかににおう月見草、と品定めもしつべき婦人。 春の日脚 ひあし の西に傾 かたぶ きて、遠くは日光、足尾 あしお 、越後境 えちござかい の山々、近くは、小野子 おのこ 、子持 こもち 、赤城 あかぎ の峰々、入り日を浴びて花やかに夕ばえすれば、つい下の榎 えのき 離れて唖々 ああ と飛び行く烏 からす の声までも金色 こんじき に聞こゆる時、雲二片 ふたつ 蓬々然 ふらふら と赤城の背 うしろ より浮かび出 い でたり。 三階の婦人は、そぞろにその行方 ゆくえ をうちまもりぬ。 両手優 ゆた かにかき抱 いだ きつべきふっくりとかあいげなる雲は、おもむろに赤城の巓 いただき を離れて、さえぎる物もなき大空を相並んで金の蝶のごとくひらめきつつ、優々として足尾の方 かた へ流れしが、やがて日落ちて黄昏 たそがれ 寒き風の立つままに、二片 ふたつ の雲今は薔薇色 ばらいろ に褪 うつろ いつつ、上下 うえした に吹き離され、しだいに暮るる夕空を別れ別れにたどると見しもしばし、下なるはいよいよ細りていつしか影も残らず消ゆれば、残れる一片 ひとつ はさらに灰色に褪 うつろ いて朦乎 ぼいやり と空にさまよいしが、 果ては山も空もただ一色 ひといろ に暮れて、三階に立つ婦人の顔のみぞ夕やみに白かりける。 あの、奥様、ただいま帰りましてございます。 おや、まっくら。 奥様エ、どこにおいで遊ばすのでございます?」 「ほほほほ、ここにいるよ」 「おや、ま、そちらに。 早くおはいり遊ばせ。 お風邪 かぜ を召しますよ。 旦那 だんな 様はまだお帰り遊ばしませんでございますか?」 「どう遊ばしたんだろうね?」と障子をあけて内 うち に入りながら「何 なん なら帳場 した へそう言って、お迎人 むかい をね」 「さようでございますよ」言いつつ手さぐりにマッチをすりてランプを点 つ くるは、五十あまりの老女。 おりから階段 はしご の音して、宿の女中 おんな は上り来つ。 「おや、恐れ入ります。 旦那様は大層ごゆっくりでいらっしゃいます。 ……はい、あのいましがた若い者をお迎えに差し上げましてございます。 もうお帰りでございましょう。 早く伺いたいものでございますね。 おほほほほ、きっとまたおもしろいことをおっしゃってでございましょう」 女中 おんな は戸を立て、火鉢 ひばち の炭をついで去れば、老女は風呂敷包 ふろしきづつ みを戸棚 とだな にしまい、立ってこなたに来たり、 「本当に冷えますこと!東京 あちら とはよほど違いますでございますねエ」 「五月に桜が咲いているくらいだからねエ。 ばあや、もっとこちらへお寄りな」 「ありがとうございます」言いつつ老女はつくづく顔打ちながめ「うそのようでございますねエ。 こんなにお丸髷 まげ にお結い遊ばして、ちゃんとすわっておいで遊ばすのを見ますと、ばあやがお育て申し上げたお方様とは思えませんでございますよ。 先奥様 せんおくさま がお亡 な くなり遊ばした時、ばあやに負 おぶ されて、母 かあ 様母様ッてお泣き遊ばしたのは、昨日 きのう のようでございますがねエ」はらはらと落涙し「お輿入 こしいれ の時も、ばあやはねエあなた、あの立派なごようすを先奥様がごらん遊ばしたら、どんなにおうれしかったろうと思いましてねエ」と襦袢 じゅばん の袖 そで 引き出して目をぬぐう。 こなたも引き入れられるるようにうつぶきつ、火鉢にかざせし左手 ゆんで の指環 ゆびわ のみ燦然 さんぜん と照り渡る。 ややありて姥 うば は面 おもて を上げつ。 「御免遊ばせ、またこんな事を。 おほほほ年が寄ると愚痴っぽくなりましてねエ。 本当によく御辛抱遊ばしましたよ。 その花は、面倒だが、湯につけて置いてもらおうか」 「まあ、きれい!」 「本当にま、きれいな躑躅 つつじ でございますこと!旦那様、どちらでお採り遊ばしました?」 「きれいだろう。 そら、黄色いやつもある。 葉が石楠 しゃくなげ に似とるだろう。 明朝 あす 浪 なみ さんに活 い けてもらおうと思って、折って来たんだ。 ……どれ、すぐ湯に入って来ようか」 * 「本当に旦那様はお活発でいらっしゃいますこと!どうしても軍人のお方様はお違い遊ばしますねエ、奥様」 奥様は丁寧に畳 たた みし外套 がいとう をそっと接吻 せっぷん して衣桁 いこう にかけつつ、ただほほえみて無言なり。 階段 はしご も轟 とどろ と上る足音障子の外に絶えて、「ああいい心地 きもち !」と入り来る先刻の壮夫 わかもの。 「おや、旦那様もうお上がり遊ばして?」 「男だもの。 あはははは」と快く笑いながら、妻がきまりわるげに被 はお る大縞 おおじま の褞袍 どてら 引きかけて、「失敬」と座ぶとんの上にあぐらをかき、両手に頬 ほお をなでぬ。 栗虫 くりむし のように肥えし五分刈り頭の、日にやけし顔はさながら熟せる桃のごとく、眉 まゆ 濃く目いきいきと、鼻下にうっすり毛虫ほどの髭 ひげ は見えながら、まだどこやらに幼な顔の残りて、ほほえまるべき男なり。 「あなた、お手紙が」 「あ、乃舅 おとっさん だな」 壮夫 わかもの はちょいといずまいを直して、封を切り、なかを出 いだ せば落つる別封。 「おまえにもよろしく。 場所が変わるから、持病の起こらぬように用心おしっておっしゃってよ」と「浪さん」は饌 ぜん を運べる老女を顧みつ。 「まあ、さようでございますか、ありがとう存じます」 「さあ、飯だ、飯だ、今日 きょう は握り飯二つで終日 いちんち 歩きずめだったから、腹が減ったこったらおびただしい。 ……ははは。 今日は榛名 はるな から相馬 そうま が嶽 たけ に上って、それから二 ふた ツ嶽 だけ に上って、屏風岩 びょうぶいわ の下まで来ると迎えの者に会ったんだ」 「そんなにお歩き遊ばしたの?」 「しかし相馬が嶽のながめはよかったよ。 浪さんに見せたいくらいだ。 一方は茫々 ぼうぼう たる平原さ、利根 とね がはるかに流れてね。 一方はいわゆる山また山さ、その上から富士がちょっぽりのぞいてるなんぞはすこぶる妙だ。 歌でも詠 よ めたら、ひとつ人麿 ひとまろ と腕っ比べをしてやるところだった。 あはははは。 そらもひとつお代わりだ」 「そんなに景色 けしき がようございますの。 行って見とうございましたこと!」 「ふふふふ。 浪さんが上れたら、金鵄 きんし 勲章をあげるよ。 そらあ急嶮 ひど い山だ、鉄鎖 かなぐさり が十本もさがってるのを、つたって上るのだからね。 華族女学校の体操じゃ仕方がない。 そうそう、いつだっけ、参観に行ったら、琴だか何だかコロンコロン鳴ってて、一方で『地球の上に国という国 くうに は』何とか歌うと、女生 みんな が扇を持って起 た ったりしゃがんだりぐるり回ったりしとるから、踊りの温習 さらい かと思ったら、あれが体操さ!あはははは」 「まあ、お口がお悪い!」 「そうそう。 あの時山木の女 むすめ と並んで、垂髪 おさげ に結 い って、ありあ何とか言ったっけ、葡萄色 ぶどういろ の袴 はかま はいて澄ましておどってたのは、たしか浪さんだっけ」 「ほほほほ、あんな言 こと を!あの山木さんをご存じでいらっしゃいますの?」 「山木はね、うちの亡父 おや が世話したんで、今に出入りしとるのさ。 はははは、浪さんが敗北したもんだから黙ってしまったね」 「あんな言 こと !」 「おほほほほ。 そんなに御夫婦げんかを遊ばしちゃいけません。 さ、さ、お仲直りのお茶でございますよ。 浪子は八歳 やっつ の年実母 はは に別れぬ。 八歳 やっつ の昔なれば、母の姿貌 すがたかたち ははっきりと覚えねど、始終笑 えみ を含みていられしことと、臨終のその前にわれを臥床 ふしど に呼びて、やせ細りし手にわが小さき掌 たなぞこ を握りしめ「浪や、母 かあ さんは遠 とおー いとこに行くからね、おとなしくして、おとうさまを大事にして、駒 こう ちゃんをかあいがってやらなければなりませんよ。 もう五六年……」と言いさしてはらはらと涙を流し「母さんがいなくなっても母さんをおぼえているかい」と今は肩過ぎしわが黒髪のそのころはまだふっさりと額ぎわまで剪 き り下げしをかいなでかいなでしたまいし事も記憶の底深く彫 え りて思い出ぬ日はあらざりき。 一年ほど過ぎて、今の母は来つ。 それより後は何もかも変わり果てたることになりぬ。 先の母はれっきとしたる士 さむらい の家より来しなれば、よろず折り目正しき風 ふう なりしが、それにてもあのように仲よき御夫婦は珍しと婢 おんな の言えるをきけることもありし。 今の母はやはりれっきとした士 さむらい の家から来たりしなれど、早くより英国に留学して、男まさりの上に西洋風の染 し みしなれば、何事も先とは打って変わりて、すべて先の母の名残 なごり と覚ゆるをばさながら打ち消すように片端より改めぬ。 父に対しても事ごとに遠慮もなく語らい論ずるを、父は笑いて聞き流し「よしよし、おいが負けじゃ、負けじゃ」と言わるるが常なれど、ある時ごく気に入りの副官、難波 なんば といえるを相手の晩酌に、母も来たりて座に居しが、父はじろりと母を見てからからと笑いながら「なあ難波君、学問の出来 でく る細君 おくさん は持つもんじゃごわはん、いやさんざんな目にあわされますぞ、あはははは」と言われしとか。 さすがの難波も母の手前、何と挨拶 あいさつ もし兼ねて手持ちぶさたに杯 さかずき を上げ下げして居しが、その後 のち おのが細君にくれぐれも女児 むすめ どもには書物を読み過ごさせな、高等小学卒業で沢山と言い含められしとか。 浪子は幼きよりいたって人なつこく、しかも怜悧 りこう に、香炉峰 こうろほう の雪に簾 すだれ を巻くほどならずとも、三つのころより姥 うば に抱かれて見送る玄関にわれから帽をとって阿爺 ちち の頭 かしら に載すほどの気はききたり。 伸びん伸びんとする幼心 おさなごころ は、たとえば春の若菜のごとし。 よしやひとたび雪に降られしとて、ふみにじりだにせられずば、おのずから雪融 と けて青々とのぶるなり。 慈母 はは に別れし浪子の哀 かな しみは子供には似ず深かりしも、後 あと の日だに照りたらば苦もなく育つはずなりき。 束髪に結いて、そばへ寄れば香水の香の立ち迷う、目少し釣りて口大きなる今の母を初めて見し時は、さすがに少したじろぎつるも、人なつこき浪子はこの母君にだに慕い寄るべかりしに、継母はわれからさしはさむ一念にかあゆき児 こ をば押し隔てつ。 世なれぬわがまま者の、学問の誇り、邪推、嫉妬 しっと さえ手伝いて、まだ八つ九つの可愛児 かあいこ を心ある大人 おとな なんどのように相手にするより、こなたは取りつく島もなく、寒ささびしさは心にしみぬ。 ああ愛されぬは不幸なり、愛いすることのできぬはなおさらに不幸なり。 浪子は母あれども愛するを得ず、妹 いもと あれども愛するを得ず、ただ父と姥 うば の幾 いく と実母の姉なる伯母 おば はあれど、何を言いても伯母はよその人、幾は召使いの身、それすら母の目常に注ぎてあれば、少しよくしても、してもらいても、互いにひいきの引き倒し、かえってためにならず。 ただ父こそは、父こそは渾身 こんしん 愛に満ちたれど、その父中将すらもさすがに母の前をばかねらるる、それも思えば慈愛の一つなり。 されば母の前では余儀なくしかりて、陰へ回れば言葉少なく情深くいたわる父の人知らぬ苦心、怜悧 さと き浪子は十分に酌 く んで、ああうれしいかたじけない、どうぞ身を粉 こ にしても父上のおためにと心に思いはあふるれど、気がつくほどにすれば、母は自分の領分に踏み込まれたるように気をわるくするがつらく、光をつつみて言 ことば 寡 すくな に気もつかぬ体 てい に控え目にしていれば、かえって意地わるのやれ鈍物のと思われ言わるるも情けなし。 ある時はいささかの間違いより、流るるごとき長州弁に英国仕込みの論理法もて滔々 とうとう と言いまくられ、おのれのみかは亡 な き母の上までもおぼろげならずあてこすられて、さすがにくやしくかんだ唇 くちびる 開かんとしては縁側にちらりと父の影見ゆるに口をつぐみ、あるいはまたあまり無理なる邪推されては「母 おっか さまもあんまりな」と窓かけの陰に泣いたることもありき。 父ありというや。 父はあり。 愛する父はあり。 さりながら家 うち が世界の女の兒 こ には、五人の父より一人 ひとり の母なり。 その母が、その母がこの通りでは、十年の間には癖もつくべく、艶 つや も失 う すべし。 「本当に彼女 あのこ はちっともさっぱりした所がない、いやに執念 しゅうねい な人だよ」と夫人は常にののしりぬ。 ああ土鉢 どばち に植えても、高麗交趾 こうらいこうち の鉢に植えても、花は花なり、いずれか日の光を待たざるべき。 浪子は実に日陰の花なりけり。 さればこのたび川島家と縁談整いて、輿入 こしいれ 済みし時は、浪子も息をつき、父中将も、継母も、伯母も、幾 いく も、皆それぞれに息をつきぬ。 「奥様 浪子の継母 は御自分は華手 はで がお好きなくせに、お嬢様にはいやアな、じみなものばかり、買っておあげなさる」とつねにつぶやきし姥 うば の幾が、嫁入りじたくの薄きを気にして、先奥様 せんおくさま がおいでになったらとかき口説 くど いて泣きたりしも、浪子はいそいそとしてわが家 や の門 かど を出 い でぬ。 今まで知らぬ自由と楽しさのこのさきに待つとし思えば、父に別るる哀 かな しさもいささか慰めらるる心地 ここち して、いそいそとして行きたるなり。 下は赤城 あかぎ より上毛 じょうもう の平原を見晴らしつ。 ここらあたりは一面の草原なれば、春のころは野焼きのあとの黒める土より、さまざまの草萱 かや 萩 はぎ 桔梗 ききょう 女郎花 おみなえし の若芽など、生 は え出 い でて毛氈 もうせん を敷けるがごとく、美しき草花その間に咲き乱れ、綿帽子着た銭巻 ぜんまい 、ひょろりとした蕨 わらび 、ここもそこもたちて、ひとたびここにおり立たば春の日の永 なが きも忘るべき所なり。 武男 たけお 夫婦は、今日 きょう の晴れを蕨狩 わらびが りすとて、姥 うば の幾 いく と宿の女中を一人 ひとり つれて、午食後 ひるご よりここに来つ。 「あんまり歌ってなんだか渇 かわ いて来たよ」 「お茶を持ってまいりませんで」と女中は風呂敷 ふろしき 解きて夏蜜柑 なつみかん 、袋入りの乾菓子 ひがし 、折り詰めの巻鮓 まきずし など取り出す。 「何、これがあれば茶はいらんさ」と武男はポッケットよりナイフ取り出して蜜柑をむきながら「どうだい浪さん、僕の手ぎわには驚いたろう」 「あんな言 こと をおっしゃるわ」 「旦那 だんな 様のおとり遊ばしたのには、杪へごがどっさりまじっておりましてございますよ」と、女中が口を出す。 「ばかを言うな。 負け惜しみをするね。 ははは。 今日は実に愉快だ。 いい天気じゃないか」 「きれいな空ですこと、碧々 あおあお して、本当に小袖 こそで にしたいようでございますね」 「水兵の服にはなおよかろう」 「おおいい香 かおり !草花の香でしょうか、あ、雲雀 ひばり が鳴いてますよ」 「さあ、お鮓 すし をいただいてお腹 なか ができたから、もうひとかせぎして来ましょうか、ねエ女中さん」と姥 うば の幾は宿の女を促し立てて、また蕨採りにかかりぬ。 実にせいせいするよ。 そらそこの左の方に白い壁が閃々 ちらちら するだろう。 あれが来がけに浪さんと昼飯を食った渋川 しぶかわ さ。 それからもっとこっちの碧 あお いリボンのようなものが利根川 とねがわ さ。 あれが坂東太郎 ばんどうたろう た見えないだろう。 それからあの、赤城 あかぎ の、こうずうと夷 たれ とる、それそれ煙が見えとるだろう、あの下の方に何だかうじゃうじゃしてるね、あれが前橋 まえばし さ。 何?ずっと向こうの銀の針 びん のようなの?そうそう、あれはやっぱり利根の流れだ。 ああもう先はかすんで見えない。 両眼鏡を持って来るところだったねエ、浪さん。 しかし霞 かすみ がかけて、先がはっきりしないのもかえっておもしろいかもしれん」 浪子はそっと武男の膝 ひざ に手を投げて溜息 といき つき 「いつまでもこうしていとうございますこと!」 「黄色の蝶二つ浪子の袖をかすめてひらひらと飛び行きしあとより、さわさわと草踏む音して、帽子かぶりし影法師だしぬけに夫婦の眼前 めさき に落ち来たりぬ。 「武男君」 「やあ!千々岩 ちぢわ 君か。 陸軍中尉の服を着たり。 軍人には珍しき色白の好男子。 惜しきことには、口のあたりどことなく鄙 いや しげなるところありて、黒水晶のごとき目の光鋭く、見つめらるる人に不快の感を起こさすが、疵 きず なるべし。 こは武男が従兄 いとこ に当たる千々岩安彦 ちぢわやすひこ とて、当時参謀本部の下僚におれど、腕ききの聞こえある男なり。 「だしぬけで、びっくりだろう。 実は昨日 きのう 用があって高崎 たかさき に泊まって、今朝 けさ 渋川まで来たんだが、伊香保はひと足と聞いたから、ちょっと遊びに来たのさ。 それから宿に行ったら、君たちは蕨 わらび 採りの御遊 ぎょゆう だと聞いたから、路 みち を教 おそ わってやって来たんだ。 なに、明日 あす は帰らなけりゃならん。 邪魔に来たようだな。 はッはッ」 「ばかな。 叔母様 おばさん も元気でいなさる。 が、もう君たちが帰りそうなものだってしきりとこぼしていなすッたッけ。 さっきからあからめし顔はひとしお紅 あこ うなりて浪子は下向きぬ。 「さあ、援兵が来たからもう負けないぞ。 陸海軍一致したら、娘子 じょうし 軍百万ありといえども恐るるに足らずだ。 へえ、帰ると申しますと、ね、奥様、お夕飯 ゆう のしたくもございますから、わたくしどもはお先に帰りますでございますよ」 「うん、それがいい、それがいい。 千々岩君も来たから、どっさりごちそうするンだ。 そのつもりで腹を減らして来るぞ。 ははははは。 なに、浪さんも帰る?まあいるがいいじゃないか。 味方がなくなるから逃げるンだな。 大丈夫さ、決していじめはしないよ。 あはははは」 引きとめられて浪子は居残れば、幾は女中 おんな と荷物になるべき毛布 ケット 蕨などとりおさめて帰り行きぬ。 あとに三人 みたり はひとしきり蕨を採りて、それよりまだ日も高ければとて水沢 みさわ の観音に詣 もう で、さきに蕨を採りし所まで帰りてしばらく休み、そろそろ帰途に上りぬ。 夕日は物聞山 ものききやま の肩より花やかにさして、道の左右の草原は萌黄 もえぎ の色燃えんとするに、そこここに立つ孤松 ひとつまつ の影長々と横たわりつ。 目をあぐれば、遠き山々静かに夕日を浴び、麓 ふもと の方は夕煙諸処に立ち上る。 はるか向こうを行く草負い牛の、しかられてもうと鳴く声空に満ちぬ。 武男は千々岩と並びて話しながら行くあとより浪子は従いて行く。 三人 みたり は徐 しず かに歩みて、今しも壑 たに を渉 わた り終わり、坂を上りてまばゆき夕日の道に出 い でつ。 武男はたちまち足をとどめぬ。 「やあ、しまった。 ステッキを忘れた。 なに、さっき休んだところだ。 すぐそこだ。 全速力で駆けて来る」 と武男はしいて浪子を押しとめ、ハンケチ包みの蕨を草の上にさし置き、急ぎ足に坂を下りて見えずなりぬ。 やがて谷を渉 わた りてかなたの坂を上り果てし武男の姿小さく見えたりしが、またたちまちかなたに向かいて消えぬ。 「浪子さん」 かなたを望みいし浪子は、耳もと近き声に呼びかけられて思わず身を震わしたり。 「浪子さん」 一歩近寄りぬ。 浪子は二三歩引き下がりて、余儀なく顔をあげたりしが、例の黒水晶の目にひたとみつめられて、わき向きたり。 「おめでとう」 こなたは無言、耳までさっと紅 くれない になりぬ。 「おめでとう。 イヤ、おめでとう。 しかしめでたくないやつもどこかにいるですがね。 へへへへ」 浪子はうつむきて、杖 つえ にしたる海老色 えびいろ の洋傘 パラソル のさきもてしきりに草の根をほじりつ。 「浪子さん」 蛇 へび にまつわらるる栗鼠 りす の今は是非なく顔を上げたり。 「何でございます?」 「男爵に金、はやっぱりいいものですよ。 へへへへへ、いやおめでとう」 「何をおっしゃるのです?」 「へへへへへ、華族で、金があれば、ばかでも嫁に行く、金がなけりゃどんなに慕っても唾 つばき もひッかけん、ね、これが当今 いま の姫御前 ひめごぜ です。 へへへへ、浪子さんなンざそんな事はないですがね」 浪子もさすがに血相変えてきっと千々岩をにらみたり。 「何をおっしゃるンです。 失敬な。 も一度武男の目前 まえ で言ってごらんなさい。 失敬な。 男らしく父に相談もせずに、無礼千万な艶書 ふみ を吾 ひと にやったりなンぞ……もうこれから決して容赦はしませぬ」 「何ですと?」千々岩の額はまっ暗くなり来たり、唇 くちびる をかんで、一歩二歩寄らんとす。 だしぬけにいななく声足下 あしもと に起こりて、馬上の半身坂より上に見え来たりぬ。 「ハイハイハイッ。 お邪魔でがあすよ。 ハイハイハイッ」と馬上なる六十あまりの老爺 おやじ 、頬被 ほおかぶ りをとりながら、怪しげに二人 ふたり のようすを見かえり見かえり行き過ぎたり。 千々岩は立ちたるままに、動かず。 額の条 すじ はややのびて、結びたる唇のほとりに冷笑のみぞ浮かびたる。 「へへへへ、御迷惑ならお返しなさい」 「何をですか?」 「何が何をですか、おきらいなものを!」 「ありません」 「なぜないのです」 「汚らわしいものは焼きすててしまいました」 「いよいよですな。 別に見た者はきっとないですか」 「ありません」 「いよいよですか」 「失敬な」 浪子は忿然 ふんぜん として放ちたる眼光の、彼がまっ黒き目のすさまじきに見返されて、不快に得堪 えた えずぞっと震いつつ、はるかに目をそらしぬ。 あたかもその時谷を隔てしかなたの坂の口に武男の姿見え来たりぬ。 顔一点棗 なつめ のごとくあかく夕日にひらめきつ。 浪子はほっと息つきたり。 「浪子さん」 千々岩は懲りずまにあちこち逸 そ らす浪子の目を追いつつ「浪子さん、一言 ひとこと いって置くが、秘密、何事 なに も秘密に、な、武男君にも、御両親にも。 靴音 くつおと 高く、ステッキ打ち振りつつ坂を上り来し武男「失敬、失敬。 あ苦しい、走りずめだッたから。 しかしあったよ、ステッキは。 はッはははは」 「あはははは。 そうか。 さあ、そろそろ帰ろうじゃないか」 三人 みたり の影法師は相並んで道べの草に曳 ひ きつつ伊香保の片 かた に行きぬ。 手荒く新聞を投げやり、 「ばか!」 歯の間よりもの言う拍子に落ちし巻莨を腹立たしげに踏み消し、窓の外に唾 つば はきしまましばらくたたずみていたるが、やがて舌打ち鳴らして、室の全長 ながさ を二三度 ど 往来 ゆきき して、また腰掛けに戻りつ。 手をこまぬきて、目を閉じぬ。 まっ黒き眉 まゆ は一文字にぞ寄りたる。 * 千々岩安彦は孤 みなしご なりき。 父の妹はすなわち川島武男の母なりき。 叔母はさすがに少しは安彦をあわれみたれども、叔父 おじ はこれを厄介者に思いぬ。 武男が仙台平 せんだいひら の袴 はかま はきて儀式の座につく時、小倉袴 こくらばかま の萎 な えたるを着て下座にすくまされし千々岩は、身は武男のごとく親、財産、地位などのあり余る者ならずして、全くわが拳 こぶし とわが知恵に世を渡るべき者なるを早く悟り得て、武男を悪 にく み、叔父をうらめり。 彼は世渡りの道に裏と表の二条 ふたすじ あるを見ぬきて、いかなる場合にも捷径 しょうけい をとりて進まんことを誓いぬ。 されば叔父の陰によりて陸軍士官学校にありける間も、同窓の者は試験の、点数のと騒ぐ間 ま に、千々岩は郷党の先輩にも出入り油断なく、いやしくも交わるに身の便宜 たより になるべき者を選み、他の者どもが卒業証書握りてほっと息つく間 ま に、早くも手づるつとうて陸軍の主脳なる参謀本部の囲い内 うち に乗り込み、ほかの同窓生 なかま はあちこちの中隊付きとなりてそれ練兵やれ行軍と追いつかわるるに引きかえて、千々岩は参謀本部の階下に煙吹かして戯談 じょうだん の間に軍国の大事もあるいは耳に入るうらやましき地位に巣くいたり。 この上は結婚なり。 猿猴 えんこう のよく水に下るはつなげる手あるがため、人の立身するはよき縁あるがためと、早くも知れる彼は、戸籍吏ならねども、某男爵は某侯爵の婿、某学士兼高等官は某伯の婿、某富豪は某伯の子息の養父にて、某侯の子息の妻 さい も某富豪の女 むすめ と暗に指を折りつつ、早くもそこここと配れる眼 まなこ は片岡 かたおか 陸軍中将の家に注ぎぬ。 片岡中将としいえば、当時予備にこそおれ、驍名 ぎょうめい 天下に隠れなく、畏 かしこ きあたりの御覚 おんおぼ えもいとめでたく、度量濶大 かつだい にして、誠に国家の干城と言いつべき将軍なり。 千々岩は早くこの将軍の隠然として天下に重き勢力を見ぬきたれば、いささかの便 たより を求めて次第に近寄り、如才なく奥にも取り入りつ。 目は直ちに第一の令嬢浪子をにらみぬ。 一には父中将の愛おのずからもっとも深く浪子の上に注ぐをいち早く看 み て取りしゆえ、二には今の奥様はおのずから浪子を疎 うと みてどこにもあれ縁あらば早く片づけたき様子を見たるため、三にはまた浪子のつつしみ深く気高 けだか きを好ましと思う念もまじりて、すなわちその人を目がけしなり。 かくて様子を見るに中将はいわゆる喜怒容易に色にあらわれぬ太腹の人なれば、何と思わるるかはちと測り難けれど、奥様の気には確かに入りたり。 二番目の令嬢の名はお駒 こま とて少し跳 は ねたる三五の少女 おとめ はことにわれと仲よしなり。 その下には今の奥様の腹にて、二人 ふたり の子供あれど、こは問題のほかとしてここに老女の幾 いく とて先の奥様の時より勤め、今の奥様の輿入 こしいれ 後奥台所の大更迭を行われし時も中将の声がかりにて一人 ひとり 居残りし女、これが終始浪子のそばにつきてわれに好意の乏しきが邪魔なれど、なあに、本人の浪子さえ攻め落とさばと、千々岩はやがて一年ばかり機会をうかがいしが、今は待ちあぐみてある日宴会帰りの酔 え いまぎれ、大胆にも一通の艶書 えんしょ 二重 ふたえ 封 ふう にして表書きを女文字 もじ に、ことさらに郵便をかりて浪子に送りつ。 その日命ありてにわかに遠方に出張し、三月あまりにして帰れば、わが留守に浪子は貴族院議員加藤 かとう 某 なにがし の媒酌 ばいしゃく にて、人もあるべきにわが従弟 いとこ 川島武男と結婚の式すでに済みてあらんとは!思わぬ不覚をとりし千々岩は、腹立ちまぎれに、色よき返事このようにと心に祝いて土産 みやげ に京都より買 こ うて来し友染縮緬 ゆうぜんちりめん ずたずたに引き裂きて屑籠 くずかご に投げ込みぬ。 さりながら千々岩はいかなる場合にも全くわれを忘れおわる男にあらざれば、たちまちにして敗余の兵を収めつ。 ただ心外なるはこの上かの艶書 ふみ の一条もし浪子より中将に武男に漏れなば大事の便宜 たより を失う恐れあり。 持ち込みよき浪子の事なれば、まさかと思えどまたおぼつかなく、高崎に用ありて行きしを幸い、それとなく伊香保に滞留する武男夫妻を訪 と うて、やがて探りを入れたるなり。 駅夫が、「上尾上尾」と呼びて過ぎたるなり。 「ばかなッ!」 ひとり自らののしりて、千々岩は起 た ちて二三度車室を往 ゆ き戻りつ。 心にまとう或 あ るものを振り落とさんとするように身震いして、座にかえりぬ。 冷笑の影、目にも唇 くちびる にも浮かびたり。 列車はまたも上尾を出 い でて、疾風のごとく馳 は せつつ、幾駅か過ぎて、王子 おうじ に着きける時、プラットフォムの砂利踏みにじりて、五六人ドヤドヤと中等室に入り込みぬ。 なかに五十あまりの男の、一楽 いちらく の上下 にまい ぞろい白縮緬 しろちりめん の兵児帯 へこおび に岩丈な金鎖をきらめかせ、右手 めて の指に分厚 ぶあつ な金の指環 ゆびわ をさし、あから顔の目じり著しくたれて、左の目下にしたたかなる赤黒子 あかぼくろ あるが、腰かくる拍子にフット目を見合わせつ。 「やあ、千々岩さん」 「やあ、これは……」 「どちらへおいででしたか」言いつつ赤黒子は立って千々岩がそばに腰かけつ。 「はあ、高崎まで」 「高崎のお帰途 かえり ですか」ちょっと千々岩の顔をながめ、少し声を低めて「時にお急ぎですか。 でなけりゃ夜食でもごいっしょにやりましょう」 千々岩はうなずきたり。 遠ざけにしや、そばに侍 はんべ る女もあらず。 赤黒子の前には小形の手帳を広げたり、鉛筆を添えて。 番地官名など細かに肩書きして姓名数多 あまた 記 しる せる上に、鉛筆にてさまざまの符号 しるし つけたり。 イの字。 ハの字。 五六七などの数字。 あるいはローマ数字。 点かけたるもあり。 ひとたび消してイキルとしたるもあり。 「それじゃ千々岩さん。 その方はそれと決めて置いて、いよいよ定 き まったらすぐ知らしてくれたまえ。 しかし何しろ競争者 あいて がしょっちゅう運動しとるのだから例のも思い切って撒 ま かんといけない。 これだがね、こいつなかなか食えないやつだ。 しッかり轡 くつわ をかませんといけないぜ」と千々岩は手帳の上の一 いつ の名をさしぬ。 「こらあどうだね?」 「そいつは話せないやつだ。 僕はよくしらないが、ひどく頑固 がんこ なやつだそうだ。 まあ正面から平身低頭でゆくのだな。 悪くするとしくじるよ」 「いや陸軍にも、わかった人もあるが、実に話のできン男もいるね。 去年だった、師団に服を納めるンで、例の筆法でまあ大概は無事に通ったのはよかッたが。 あら何とか言ッたッけ、赤髯 あかひげ の大佐だったがな、そいつが何のかの難癖つけて困るから、番頭をやって例の菓子箱を出すと、ばかめ、賄賂 わいろ なんぞ取るものか、軍人の体面に関するなんて威張って、とどのつまりあ菓子箱を蹴 け 飛ばしたと思いなさい。 例の上層 うえ が干菓子で、下が銀貨 しろいの だから、たまらないさ。 するとそいつめいよいよ腹あ立てやがッて、汚らわしいの、やれ告発するのなんのぬかしやがるさ。 やっと結局 まとめ をつけはつけたが、大骨折らしアがッたね。 こんな先生がいるからばかばかしく事が面倒になる。 いや面倒というと武男さんなぞがやっぱりこの流で、実に話せないに困る。 千々岩が肩ぽんとたたいて「食えン男だ、惜しい事だな、せめて経理局長ぐらいに!」 「はははは。 この一月ばかり病気をやってな、それで家内が連れて此家 ここ へ来ているですて。 いや千々岩さん、妻 かか だの子だの滅多に持つもんじゃないね。 金もうけは独身に限るよ。 はッははは」 主人 あるじ と女中 おんな に玄関まで見送られて、千々岩は山木の別邸を出 い で行きたり。 「千々岩さんはもうお帰り?」 「今追っぱらったとこだ。 どうだい、豊 とよ は?」 反歯 そっぱ の女はいとど顔を長くして「ほんまに良人 あんた。 彼女 あれ にも困り切りますがな。 今日 きょう もなあんた、ちいと何かが気に食わんたらいうて、お茶碗 ちゃわん を投げたり、着物を裂いたりして、しようがありまへんやった。 困ったやつだ」 「あんた、そないな戯談 じょうだん どころじゃございませんがな。 ほんまに憎らしい武男はんや、ひどいひどいひどいひどい人や、去年のお正月には靴下 くつした を編んであげたし、それからハンケチの縁を縫ってあげたし、それからまだ毛糸の手袋だの、腕ぬきだの、それどころか今年の御年始には赤い毛糸でシャツまで編んであげたに、皆 みいな 自腹ア切ッて編んであげたのに、何 なアん の沙汰 さた なしであの不器量な意地 いじ わるの威張った浪子はんをお嫁にもらったり、ほんまにひどい人だわ、ひどいわひどいわひどいわひどいわ、あたしも山木の女 むすめ やさかい、浪子はんなんかに負けるものか、ほんまにひどいひどいひどいひどいッてな、あんた、こないに言って泣いてな。 そないに思い込んでいますに、あああ、どうにかしてやりたいがな、あんた」 「ばかを言いなさい。 勇将の下 もと に弱卒なし。 御身 おまえ はさすがに豊が母 おっか さんだよ。 そらア川島だッて新華族にしちゃよっぽど財産もあるし、武男さんも万更 まんざら ばかでもないから、おれもよほどお豊を入れ込もうと骨折って見たじゃないか。 しかしだめで、もうちゃんと婚礼が済んで見れば、何もかも御破算さ。 お浪さんが死んでしまうか、離縁にでもならなきゃア仕方がないじゃないか。 それよりもばかな事はいい加減に思い切ッてさ、ほかに嫁 かたづ く分別が肝心じゃないか、ばかめ」 「何が阿呆 あほう かいな?はい、あんた見たいに利口やおまへんさかいな。 すぐむきになりよる。 なにさ、おれだッて、お豊は子だもの、かあいがらずにどうするものか、だからさ、そんなくだらぬ繰り言ばっかり言ってるよりも、別にな、立派なとこに、な、生涯楽をさせようと思ってるのだ。 さ、おすみ、来なさい、二人 ふたり でちっと説諭でもして見ようじゃないか」 と夫婦打ち連れ、廊下伝いに娘お豊の棲 す める離室 はなれ におもむきたり。 山木兵造というはいずこの人なりけるにや、出所定かならねど、今は世に知られたる紳商とやらの一人 にん なり。 出世の初め、今は故人となりし武男が父の世話を受けしこと少なからざれば、今も川島家に出入りすという。 それも川島家が新華族中にての財産家なるがゆえなりという者あれど、そはあまりに酷なる評なるべし。 本宅を芝桜川町 しばさくらがわちょう に構えて、別荘を橋場の渡しのほとりに持ち、昔は高利も貸しけるが、今はもっぱら陸軍その他官省の請負を業とし、嫡男を米国ボストンの商業学校に入れて、女 むすめ お豊はつい先ごろまで華族女学校に通わしつ。 妻はいついかにして持ちにけるや、ただ京都者というばかり、すこぶる醜きを、よくかの山木は辛抱するぞという人もありしが、実は意気婀娜 あだ など形容詞のつくべき女諸処に家居 いえい して、輪番 かわるがわる 行く山木を待ちける由は妻もおぼろげならずさとりしなり。 すみには美しき女机あり、こなたには姿見鏡 すがたみ あり。 いかなる高貴の姫君や住みたもうらんと見てあれば、八畳のまんなかに絹ぶとん敷かせて、玉蜀黍 とうもろこし の毛を束 つか ねて結ったようなる島田を大童 おおわらわ に振り乱し、ごろりと横に臥 ふ したる十七八の娘、色白の下豊 しもぶくれ といえばかあいげなれど、その下豊 しもぶくれ が少し過ぎて頬 ほお のあたりの肉今や落ちんかと危ぶまるるに、ちょっぽりとあいた口は閉ずるも面倒といい貌 がお に始終洞門 どうもん を形づくり、うっすりとあるかなきかの眉 まゆ の下にありあまる肉をかろうじて二三分 ぶ 上下 うえした に押し分けつつ開きし目のうちいかにも春がすみのかけたるごとく、前の世からの長き眠りがとんと今もってさめぬようなり。 なおそれにも飽き足らでや、爪 つめ もてその顔の上に縦横に疵 きず をつけぬ。 襖 ふすま の開く音。 「たれ?竹かい」 「うん竹だ、頭の禿 は げた竹だ」 笑いながら枕 まくら べにすわるは、父の山木と母なり。 娘はさすがにあわてて写真を押し隠し、起きもされず寝もされずといわんがごとく横になりおる。 「どうだ、お豊、気分は?ちっとはいいか?今隠したのは何だい。 ちょっと見せな、まあ見せな。 これさ見せなといえば。 こんな事するよりか丑 うし の時参りでもした方がよっぽど気がきいてるぜ!」 「あんたまたそないな事を!」 「どうだ、お豊、御身 おまえ も山木兵造の娘じゃないか。 そんな肝ッ玉の小せエ事でどうするものか。 どうだい、お豊」 母の前では縦横に駄々 だだ をこねたまえど、お豊姫もさすがに父の前をば憚 はばか りたもうなり。 突っ伏して答えなし。 「どうだ、お豊、やっぱり武男さんが恋しいか。 いや困った小浪 こなみ 御寮 ごりょう だ。 小浪といえば、ねエお豊、ちっと気晴らしに京都にでも行って見んか。 そらアおもしろいぞ。 祇園 ぎおん 清水 きよみず 知恩院 ちおんいん 、金閣寺 きんかくじ 拝見がいやなら西陣 にしじん へ行って、帯か三枚 まい 襲 がさね でも見立てるさ。 どうだ、あいた口に牡丹餅 ぼたもち よりうまい話だろう。 御身 おまえ も久しぶりだ、お豊を連れて道行きと出かけなさい、なあおすみ」 「あんたもいっしょに行きなはるのかいな」 「おれ?ばかを言いなさい、この忙 せわ しいなかに!」 「それならわたしもまあ見合わせやな」 「なぜ?飛んだ義理立てさするじゃないか。 なぜだい?」 「おほ」 「なぜだい?」 「おほほほほほ」 「気味の悪 わり い笑い方をするじゃないか。 なぜだい?」 「あんた一人 ひとり の留守が心配やさかい」 「ばかをいうぜ。 お豊の前でそんな事いうやつがあるものか。 お豊、母 おっか さんの言ってる事 こた ア皆うそだぜ、真 ま に受けるなよ」 「おほほほ。 どないに口で言わはってもあかんさかいなア」 「ばかをいうな。 待てば甘露じゃ。 五十に間はなかるべし。 額のあたり少し禿 は げ、両鬢 りょうびん 霜ようやく繁 しげ からんとす。 体量は二十二貫、アラビア種 だね の逸物 いちもつ も将軍の座下に汗すという。 両の肩怒りて頸 くび を没し、二重 ふたえ の顋 あぎと 直ちに胸につづき、安禄山 あんろくざん 風の腹便々として、牛にも似たる太腿 ふともも は行くに相擦 あいす れつべし。 顔色 いろ は思い切って赭黒 あかぐろ く、鼻太く、唇 くちびる 厚く、鬚 ひげ 薄く、眉 まゆ も薄し。 ただこのからだに似げなき両眼細うして光り和らかに、さながら象の目に似たると、今にも笑 え まんずる気 け はいの断えず口もとにさまよえるとは、いうべからざる愛嬌 あいきょう と滑稽 こっけい の嗜味 しみ をば著しく描き出 いだ しぬ。 ある年の秋の事とか、中将微服して山里に猟 か り暮らし、姥 ばば ひとり住む山小屋に渋茶一碗 わん 所望しけるに、姥 ばば つくづくと中将の様子を見て、 「でけえ体格 からだ だのう。 兎 うさぎ のひとつもとれたんべいか?」 中将莞爾 かんじ として「ちっともとれない」 「そねエな殺生 せっしょう したあて、あにが商売になるもんかよ。 その体格 からだ で日傭 ひよう 取りでもして見ろよ、五十両は大丈夫だあよ」 「月にかい?」 「あに!年によ。 悪 わり いこたあいわねえだから、日傭取るだあよ。 いつだあておらが世話あしてやる」 「おう、それはありがたい。 また頼みに来るかもしれん」 「そうしろよ、そうしろよ。 そのでけえ体格 からだ で殺生は惜しいこんだ」 こは中将の知己の間に一つ話として時々出 い づる佳話なりとか。 知らぬ目よりはさこそ見ゆらめ。 知れる目よりはこの大山 たいさん 巌々 がんがん として物に動ぜぬ大器量の将軍をば、まさかの時の鉄壁とたのみて、その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然 いぜん たる神色とは洶々 きょうきょう たる三軍の心をも安からしむべし。 肱近 ひじちか のテーブルには青地交趾 せいじこうち の鉢 はち に植えたる武者立 むしゃだち の細竹 さいちく を置けり。 頭上には高く両陛下の御影 ぎょえい を掲げつ。 下りてかなたの一面には「成仁 じんをなす 」の額あり。 落款は南洲 なんしゅう なり。 架上に書あり。 暖炉縁 マンテルピース の上、すみなる三角棚 だな の上には、内外人の写真七八枚、軍服あり、平装のもあり。 草色のカーテンを絞りて、東南二方の窓は六つとも朗らかに明け放ちたり。 東の方 かた は眼下に人うごめき家かさなれる谷町を見越して、青々としたる霊南台の上より、愛宕塔 あたごとう の尖 さき 、尺ばかりあらわれたるを望む。 鳶 とび ありてその上をめぐりつ。 南は栗 くり の花咲きこぼれたる庭なり。 その絶え間より氷川社 ひかわやしろ の銀杏 いちょう の梢 こずえ 青鉾 あおほこ をたてしように見ゆ。 窓より見晴らす初夏の空あおあおと浅黄繻子 あさぎじゅす なんどのように光りつ。 見る目清々 すがすが しき緑葉 あおば のそこここに、卵白色 たまごいろ の栗の花ふさふさと満樹 いっぱい に咲きて、画 えが けるごとく空の碧 みどり に映りたり。 窓近くさし出 い でたる一枝は、枝の武骨なるに似ず、日光 ひ のさすままに緑玉、碧玉 へきぎょく 、琥珀 こはく さまざまの色に透きつ幽 かす めるその葉の間々 あいあい に、肩総 エポレット そのままの花ゆらゆらと枝もたわわに咲けるが、吹くとはなくて大気のふるうごとに香 か は忍びやかに書斎に音ずれ、薄紫の影は窓の閾 しきみ より主人が左手 ゆんで に持てる「西比利亜 サイベリア 鉄道の現況」のページの上にちらちらおどりぬ。 主人はしばしその細き目を閉じて、太息 といき つきしが、またおもむろに開きたる目を冊子の上に注ぎつ。 いずくにか、車井 くるまい の響 おと からからと珠 たま をまろばすように聞こえしが、またやみぬ。 午後の静寂 しずけさ は一邸に満ちたり。 たちまち虚 すき をねらう二人 ふたり の曲者 くせもの あり。 尺ばかり透きし扉 とびら よりそっと頭 かしら をさし入れて、また引き込めつ。 忍び笑いの声は戸の外に渦まきぬ。 一人 ひとり の曲者は八つばかりの男児 おのこ なり。 膝 ひざ ぎりの水兵の服を着て、編み上げ靴をはきたり。 一人の曲者は五つか、六つなるべし、紫矢絣 やがすり の単衣 ひとえ に紅 くれない の帯して、髪ははらりと目の上まで散らせり。 「どうだ、小試験は?でけたか?」 「僕アね、僕アね、おとうさま、僕ア算術は甲」 「あたしね、おとうさま、今日 きょう は縫い取りがよくできたッて先生おほめなすッてよ」 と振り分け髪はふところより幼稚園の製作物 こしらえもの を取り出 いだ して中将の膝の上に置く。 「おう、こら立派にでけたぞ」 「それからね、習字に読書が乙で、あとはみんな丙なの、とうと水上 みなかみ に負けちゃッた。 僕正行ア大好き。 正行とナポレオンはどっちがエライの?」 「どっちもエライさ」 「僕アね、おとうさま、正行ア大好きだけど、海軍がなお好きよ。 おとうさまが陸軍だから、僕ア海軍になるンだ」 「はははは。 川島の兄君 にいさん の弟子 でし になるのか?」 「だッて、川島の兄君 にいさん なんか少尉だもの。 僕ア中将になるンだ」 「なぜ大将にやならンか?」 「だッて、おとうさまも中将だからさ。 束髪の前髪をきりて、ちぢらしたるを、隆 たか き額の上にて二つに分けたり。 やや大きなる目少しく釣りて、どこやらちと険なる所あり。 地色の黒きにうっすり刷 は きて、唇 くちびる をまれに漏るる歯はまばゆきまで皓 しろ くみがきぬ。 パッとしたお召の単衣 ひとえ に黒繻子 くろじゅす の丸帯、左右の指に宝石 たま 入りの金環価 あたえ 高かるべきをさしたり。 「またおとうさまに甘えているね」 「なにさ、今学校の成績を聞いてた所じゃ。 みんな外で遊べ遊べ。 あとで運動に行くぞ」 「まあ、うれしい」 「万歳!」 両児 ふたり は嬉々 きき として、互いにもつれつ、からみつ、前になりあとになりて、室を出 い で去りしが、やがて「万歳!」「兄 にい さまあたしもよ」と叫ぶ声はるかに聞こえたり。 「どんなに申しても、良人 あなた はやっぱり甘くなさいますよ」 中将はほほえみつ。 「何、そうでもないが、子供はかあいがッた方がいいさ」 「でもあなた、厳父慈母と俗にも申しますに、あなたがかあいがッてばかりおやンなさいますから、ほんとに逆さまになッてしまッて、わたくしは始終しかり通しで、悪 にく まれ役はわたくし一人 ひとり ですわ」 「まあそう短兵急 たんぺいきゅう に攻めンでもええじゃないか。 はははは」 打ち笑いつつ中将は立ってテーブルの上よりふるきローヤルの第三読本 リードル を取りて、片唾 かたず をのみつつ、薩音 さつおん まじりの怪しき英語を読み始めぬ。 こは中将の日課なり。 維新の騒ぎに一介の武夫として身を起こしたる子爵は、身生のそう忙 そうぼう に逐 お われて外国語を修むるのひまもなかりしが、昨年来予備となりて少し閑暇を得てければ、このおりにとまず英語に攻めかかれるなり。 教師には手近の夫人繁子 しげこ。 長州の名ある士人 さむらい の娘にて、久しく英国ロンドンに留学しつれば、英語は大抵の男子も及ばぬまで達者なりとか。 げにもロンドンの煙 けむ にまかれし夫人は、何事によらず洋風を重んじて、家政の整理、子供の教育、皆わが洋のほかにて見もし聞きもせし通りに行わんとあせれど、事おおかたは志と違 たが いて、僕婢 おとこおんな は陰にわが世なれぬをあざけり、子供はおのずから寛大なる父にのみなずき、かつ良人 おっと の何事も鷹揚 おうよう に東洋風なるが、まず夫人不平の種子 たね なりけるなり。 「おかあさま、飯田町 いいだまち の伯母 おば 様がいらッしゃいましてよ」 「そう」と見るべく見るべからざるほどのしわを眉 まゆ の間に寄せながら、ちょっと中将の顔をうかがう。 顔のどことなく伊香保の三階に見し人に似たりと思うもそのはずなるべし。 こは片岡中将の先妻の姉清子 せいこ とて、貴族院議員子爵加藤俊明 かとうとしあき 氏の夫人、媒妁 なかだち として浪子を川島家に嫁 とつ がしつるもこの夫婦なりけるなり。 中将はにこやかにたちて椅子をすすめ、椅子に向かえる窓の帷 とばり を少し引き立てながら、 「さあ、どうか。 非常にごぶさたをしました。 御主人 おうち じゃ相変わらずお忙 せわ しいでしょうな。 ははははは」 「まるでうえきやでね、木鋏 はさみ は放しませんよ。 ほほほほ。 まだ菖蒲 しょうぶ には早いのですが、自慢の朝鮮柘榴 ざくろ が花盛りで、薔薇 ばら もまだ残ってますからどうかおほめに来てくださいまして、ね、くれぐれ申しましたよ。 ほほほほ。 打ち明けていえば、子爵夫人はあまり水色の眼鏡をば好まぬなり。 われひとり主人中将の心を占領して、われひとり家に女主人 あるじ の威光を振るわんずる鼻さきへ、先妻の姉なる人のしばしば出入して、亡 な き妻の面影 おもかげ を主人の眼前 めさき に浮かぶるのみか、口にこそ出 いだ さね、わがこれをも昔の名残 なごり とし疎 うと める浪子、姥 うば の幾らに同情を寄せ、死せる孔明 こうめい のそれならねども、何かにつけてみまかりし人の影をよび起こしてわれと争わすが、はなはだ快からざりしなり。 今やその浪子と姥の幾はようやくに去りて、治外の法権撤 と れしはやや心安きに似たれど、今もかの水色眼鏡の顔見るごとに、髣髴 ほうふつ 墓中の人の出 い で来たりてわれと良人 おっと を争い、主婦の権力を争い、せっかく立てし教育の方法家政の経綸 けいりん をも争わんずる心地 ここち して、おのずから安からず覚ゆるなりけり。 水色の眼鏡は蝦夷錦 えぞにしき の信玄袋 しんげんぶくろ より瓶詰 びんづめ の菓子を取り出 いだ し 「もらい物ですが、毅一 きい さんと道 みい ちゃんに。 まだ学校ですか、見えませんねエ。 ああ、そうですか。 「いつもいつもお気の毒さまですねエ、どんなに喜びましょう」と言いつつ子爵夫人は件 くだん の瓶をテーブルの上に置きぬ。 おりから婢 おんな の来たりて、赤十字社のお方の奥様に御面会なされたしというに、子爵夫人は会釈して場をはずしぬ。 室を出 い でける時、あとよりつきて出 い でし少女 おとめ を小手招きして、何事をかささやきつ。 小戻りして、窓のカーテンの陰に内 うち の話を立ち聞く少女 おとめ をあとに残して、夫人は廊下伝いに応接間の方 かた へ行きたり。 紅のリボンのお駒というは、今年十五にて、これも先妻の腹なりしが、夫人は姉の浪子を疎 うと めるに引きかえてお駒を愛しぬ。 私強 わたくしづよ き人の性質 たち として、ある方 かた には人の思わくも思わずわが思うままにやり通すこともあれど、また思いのほかにもろくて人の評判に気をかねるものなり。 畢竟 ひっきょう 名と利とあわせ収めて、好きな事する上に人によく思われんとするは、わがまま者の常なり。 かかる人に限りて、おのずからへつらいを喜ぶ。 子爵夫人は男まさりの、しかも洋風仕込みの、議論にかけては威命天下に響ける夫中将にすら負 ひけ を取らねど、中将のいたるところ友を作り逢 あ う人ごとに慕わるるに引きかえて、愛なき身には味方なく、心さびしきままにおのずからへつらい寄る人をば喜びつ。 召使いの僕婢 おとこおんな も言 こと に訥 おそ きはいつか退けられて、世辞よきが用いられるようになれば、幼き駒子も必ずしも姉を忌むにはあらざれど、姉を譏 そし るが継母の気に入るを覚えてより、ついには告げ口の癖をなして、姥 うば の幾に顔しかめさせしも一度二度にはあらず。 されば姉は嫁 とつ ぎての今までも、継母のためには細作をも務むるなりけり。 東側の縁の、二つ目の窓の陰に身を側 そば めて、聞きおれば、時々腹より押し出したような父の笑い声、凛 りん とした伯母の笑い声、かわるがわる聞こえしが、後には話し声のようやく低音 こえひく になりて、「姑 しゅうとめ 」「浪さん」などのとぎれとぎれに聞こゆるに、紅 あか リボンの少女 おとめ はいよよ耳傾けて聞き居たり。 「ヤアイ、逃げた、ヤアイ」 と叫びながら、水兵は父の書斎に入りつ。 来客の顔を見るよりにっこと笑いて、ちょっと頭 かしら を下げながらつと父の膝 ひざ にすがりぬ。 「おや毅一 きい さん、すこし見ないうちに、また大きくなったようですね。 毎日学校ですか。 そう、算術が甲?よく勉強しましたねエ。 近いうちにおとうさまやおかあさまと伯母さンとこにおいでなさいな」 「道 みい はどうした?おう、そうか。 そうら、伯母様がこんなものをくださッたぞ。 なに、また慈善会の相談ですよ。 どうせ物にもなりますまいが。 それにね、幾が姉 ねえ さんにね、姉さんのお部屋 へや でね、あの、奥様、こちらの御隠居様はどうしてあんなに御癇癪 ごかんしゃく が出るのでございましょう、本当に奥様お辛 つろ うございますねエ、でもお年寄りの事ですから、どうせ永 なが い事じゃございません、てね、そんなに言いましたとさ。 本当にばかですよ、幾はねエ、おかあさま」 「どこに行ってもいい事はしないよ。 困った姥 ばあ じゃないかねエ」 「それからねエ、おかあさま、ちょうどその時縁側を老母 おばあさん が通ってね、すっかり聞いてしまッて、それはそれはひどく怒 おこ ってね」 「罰 ばち だよ!」 「怒ってね、それで姉さんが心配して、飯田町 いいだまち の伯母様に相談してね」 「伯母様に!?」 「だッて姉さんは、いつでも伯母様にばかり何でも相談するのですもの」 夫人は苦笑 にがわら いしつ。 体重は十九貫、公侯伯子男爵の女性 にょしょう を通じて、体格 がら にかけては関脇 せきわき は確かとの評あり。 しかしその肥大も実は五六年前前 ぜん 夫通武 みちたけ の病没したる後の事にて、その以前はやせぎすの色蒼 あお ざめて、病人のようなりしという。 されば圧 お しつけられしゴム球 まり の手を離されてぶくぶくと膨 ふく れ上がる類 たぐい にやという者もありき。 亡夫は麑藩 げいはん の軽き城下士 さむらい にて、お慶の縁づきて来し時は、太閤 たいこう 様に少しましなる婚礼をなしたりしが、維新の風雲に際会して身を起こし、大久保甲東 おおくぼこうとう に見込まれて久しく各地に令尹 れいいん を務め、一時探題の名は世に聞こえぬ。 しかも特質 もちまえ のわがまま剛情が累をなして、明治政府に友少なく、浪子を媒 なかだち せる加藤子爵などはその少なき友の一人 にん なりき。 甲東没後はとかく志を得ずして世をおえつ。 男爵を得しも、実は生まれ所のよかりしおかげ、という者もありし。 されば剛情者、わがまま者、癇癪 かんしゃく 持ちの通武はいつも怏々 おうおう として不平を酒杯 さけ に漏らしつ。 三合入りの大杯たてつけに五つも重ねて、赤鬼のごとくなりつつ、肩を掉 ふ って県会に臨めば、議員に顔色 がんしょく ある者少なかりしとか。 さもありつらん。 されば川島家はつねに戒厳令の下 もと にありて、家族は避雷針なき大木の下に夏住むごとく、戦々兢々 きょうきょう として明かし暮らしぬ。 父の膝 ひざ をばわが舞踏場 ば として、父にまさる遊び相手は世になきように幼き時より思い込みし武男のほかは、夫人の慶子はもとより奴婢 ぬひ 出入りの者果ては居間の柱まで主人が鉄拳 てっけん の味を知らぬ者なく、今は紳商とて世に知られたるかの山木ごときもこの賜物 たまもの を頂戴 ちょうだい して痛み入りしこともたびたびなりけるが、何これしきの下され物、もうけさして賜わると思えば、なあに廉 やす い所得税だ、としばしば伺候しては戴 いただ きける。 右の通りの次第なれば、それ御前の御機嫌 ごきげん がわるいといえば、台所の鼠 ねずみ までひっそりとして、迅雷 じんらい 一声奥より響いて耳の太き下女手に持つ庖丁 ほうちょう 取り落とし、用ありて私宅へ来る属官などはまず裏口に回って今日 きょう の天気予報を聞くくらいなりし。 三十年から連れ添う夫人お慶の身になっては、なかなかひと通りのつらさにあらず。 嫁に来ての当座はさすがに舅 しゅうと や姑 しゅうとめ もありて夫の気質そうも覚えず過ごせしが、ほどなく姑舅と相ついで果てられし後は、夫の本性ありありと拝まれて、夫人も胸をつきぬ。 初め五六度 たび は夫人もちょいと盾 たて ついて見しが、とてもむだと悟っては、もはや争わず、韓信 かんしん 流に負けて匍伏 ほふく し、さもなければ三十六計のその随一をとりて逃げつ。 そうするうちにはちっとは呼吸ものみ込みて三度の事は二度で済むようになりしが、さりとて夫の気質は年とともに改まらず。 末の三四年は別してはげしくなりて、不平が煽 あお る無理酒の焔 ほのお に、燃ゆるがごとき癇癪を、二十年の上もそれで鍛われし夫人もさすがにあしらいかねて、武男という子もあり、鬢 びん に白髪 しらが もまじれるさえ打ち忘れて、知事様の奥方男爵夫人と人にいわるる栄耀 えいよう も物かは、いっそこのつらさにかえて墓守爺 はかもり の嬶 かか ともなりて世を楽に過ごして見たしという考えのむらむらとわきたることもありしが、そうこうする間 ま につい三十年うっかりと過ごして、そのつれなき夫通武が目を瞑 ねぶ って棺のなかに仰向けに臥 ね し姿を見し時は、ほっと息はつきながら、さて偽りならぬ涙もほろほろとこぼれぬ。 涙はこぼれしが、息をつきぬ。 息とともに勢いもつきぬ。 夫通武存命の間は、その大きなる体と大きなる声にかき消されてどこにいるとも知れざりし夫人、奥の間よりのこのこ出 い で来たり、見る見る家いっぱいにふくれ出しぬ。 いつも主人のそばに肩をすぼめて細くなりて居し夫人を見し輩 もの は、いずれもあきれ果てつ。 もっとも西洋の学者の説にては、夫婦は永くなるほど容貌 かおかたち 気質まで似て来るものといえるが、なるほど近ごろの夫人が物ごし格好、その濃き眉毛 まゆげ をひくひく動かして、煙管 きせる 片手に相手の顔をじっと見る様子より、起居 たちい の荒さ、それよりも第一癇癪 かんしゃく が似たとは愚か亡くなられし男爵そのままという者もありき。 江戸の敵 かたき を長崎で討 う つということあり。 「世の中の事は概して江戸の敵を長崎で討つものなり。 在野党の代議士今日議院に慷慨 こうがい 激烈の演説をなして、盛んに政府を攻撃したもう。 至極結構なれども、実はその気焔 きえん の一半は、昨夜宅 うち にてさんざんに高利貸 アイスクリーム を喫 く いたまいし鬱憤 うっぷん と聞いて知れば、ありがた味も半ば減ずるわけなり。 されば南シナ海の低気圧は岐阜 ぎふ 愛知 あいち に洪水を起こし、タスカローラの陥落は三陸に海嘯 かいしょう を見舞い、師直 もろなお はかなわぬ恋のやけ腹を「物の用にたたぬ能書 てかき 」に立つるなり。 宇宙はただ平均、物は皆その平を求むるなり。 しこうしてその平均を求むるに、吝嗇者 りんしょくもの の日済 ひなし を督促 はた るように、われよりあせりて今戻せ明日 あす 返せとせがむが小人 しょうじん にて、いわゆる大人 たいじん とは一切の勘定を天道様 てんとうさま の銀行に任して、われは真一文字にわが分をかせぐ者ぞ」とある人情博士 はかせ はのたまいける。 しかし凡夫 ぼんぷ は平均を目の前に求め、その求むるや物体運動の法則にしたがいて、水の低きにつくがごとく、障害の少なき方に向かう。 されば川島未亡人も三十年の辛抱、こらえこらえし堪忍 かんにん の水門、夫の棺の蓋 ふた 閉ずるより早く、さっと押し開いて一度に切って流しぬ。 世に恐ろしと思う一人 ひとり は、もはやいかに拳 こぶし を伸ばすもわが頭 こうべ には届かぬ遠方へ逝 ゆ きぬ。 今まで黙りて居しは意気地 いくじ なきのにはあらず、夫死してもわれは生きたりと言い顔に、知らず知らず積みし貸し金、利に利をつけてむやみに手近の者に督促 はた り始めぬ。 その癇癪も、亡くなられし男爵は英雄肌 はだ の人物だけ、迷惑にもまたどこやらに小気味よきところもありたるが、それほどの力量 ちから はなしにわけわからず、狭くひがみてわがまま強き奥様より出 い でては、ただただむやみにつらくて、奉公人は故男爵の時よりも泣きける。 浪子の姑はこの通りの人なりき。 家ごとに変わるは家風、御身 おんみ には言って聞かすまでもなけれど、構えて実家 さと を背負うて先方 さき へ行きたもうな、片岡浪は今日限り亡くなって今よりは川島浪よりほかになきを忘るるな。 とはや晴れの衣装着て馬車に乗らんとする前に父の書斎に呼ばれてねんごろに言い聞かされしを忘れしにはあらねど、さて来て見れば、家風の相違も大抵の事にはあらざりけり。 資産 しんだい はむしろ実家 さと にも優 まさ りたらんか。 新華族のなかにはまず屈指 ゆびおり といわるるだけ、武男の父が久しく県令知事務めたる間 ま に積みし財 たから は鉅万 きょまん に上りぬ。 さりながら実家 さと にては、父中将の名声海内 かいだい に噪 さわ ぎ、今は予備におれど交際広く、昇日 のぼるひ の勢いさかんなるに引きかえて、こなたは武男の父通武が没後は、存生 ぞんじょう のみぎり何かとたよりて来し大抵の輩 やから はおのずから足を遠くし、その上親戚 しんせき も少なく、知己とても多からず、未亡人 おふくろ は人好きのせぬ方なる上に、これより家声を興すべき当主はまだ年若にて官等も卑 ひく き家にあることもまれなれば、家運はおのずから止 よど める水のごとき模様あり。 実家 さと にては、継母が派手な西洋好み、もちろん経済の講義は得意にて妙な所に節倹を行ない「奥様は土産 みやげ のやりかたもご存じない」と婢 おんな どもの陰口にかかることはあれど、そこは軍人交際 づきあい の概して何事も派手に押し出してする方なるが、こなたはどこまでも昔風むしろ田舎風 いなかふう の、よくいえば昔忘れぬたしなみなれど、実は趣味も理屈もやはり米から自分に舂 つ いたる時にかわらぬ未亡人、何でもかでも自分でせねば頭が痛く、亡夫の時僕 ぼく かなんぞのように使われし田崎某 たざきなにがし といえる正直一図の男を執事として、これを相手に月に薪 まき が何把 ば 炭が何俵の勘定までせられ、「母 おっか さん、そんな事しなくたって、菓子なら風月 ふうげつ からでもお取ンなさい」と時たま帰って来て武男が言えど、やはり手製の田舎羊羹 いなかようかん むしゃりむしゃりと頬 ほお ばらるるというふうなれば、姥 うば の幾が浪子について来しすら「大家 たいけ はどうしても違うもんじゃ、武男が五器椀 わん 下げるようにならにゃよいが」など常に当てこすりていられたれば、幾の排斥もあながち障子の外の立ち聞きゆえばかりではあらざりしなるべし。 悧巧 りこう なようでも十八の花嫁、まるきり違いし家風のなかに突然入り込みては、さすが事ごとに惑えるも無理にはあらじ。 されども浪子は父の訓戒 いましめ ここぞと、われを抑 おさ えて何も家風に従わんと決心の臍 ほぞ を固めつ。 その決心を試むる機会は須臾 すゆ に来たりぬ。 伊香保より帰りてほどなく、武男は遠洋航海におもむきつ。 軍人の妻となる身は、留守がちは覚悟の上なれど、新婚間もなき別離はいとど腸 はらわた を断ちて、その当座は手のうちの玉をとられしようにほとほと何も手につかざりし。 おとうさまが縁談の初めに逢 あ いたもうて至極気に入ったとのたまいしも、添って見てげにと思い当たりぬ。 鷹揚 おうよう にして男らしく、さっぱりとして情け深く寸分鄙吝 いや しい所なき、本当に若いおとうさまのそばにいるような、そういえば肩を揺すってドシドシお歩きなさる様子、子供のような笑い声までおとうさまにそっくり、ああうれしいと浪子は一心にかしずけば、武男も初めて持ちし妻というものの限りなくかわゆく、独子 ひとりご の身は妹まで添えて得たらん心地 ここち して「浪さん、浪さん」といたわりつ。 まだ三月に足らぬ契りも、過ぐる世より相知れるように親しめば、しばしの別離 わかれ もかれこれともに限りなき傷心の種子 たね とはなりけるなり。 さりながら浪子は永 なが く別離 わかれ を傷 いた む暇なかりき。 武男が出発せし後ほどもなく姑が持病のリュウマチスはげしく起こりて例の癇癪 かんしゃく のはなはだしく、幾を実家 さと へ戻せし後は、別して辛抱の力をためす機会も多かりし。 新入の学生、その当座は故参のためにさんざんにいじめられるれど、のちにはおのれ故参になりて、あとの新入生をいじめるが、何よりの楽しみなりと書きし人もありき。 綿帽子脱 と っての心細さ、たよりなさを覚えているほどの姑、義理にも嫁をいじめられるものでなけれど、そこは凡夫 ぼんぷ のあさましく、花嫁の花落ちて、姑と名がつけば、さて手ごろの嫁は来るなり、わがままも出て、いつのまにかわがつい先年まで大の大の大きらいなりし姑そのままとなるものなり。 「それそれその衽 おくみ は四寸にしてこう返して、イイエそうじゃありません、こっちよこしなさい、二十歳 はたち にもなッて、お嫁さまもよくできた、へへへへ」とあざ笑う声から目つき、われも二十 はたち の花嫁の時ちょうどそうしてしかられしが、ああわれながら恐ろしいとはッと思って改むるほどの姑はまだ上の上、目にて目を償い、歯にて歯を償い、いわゆる江戸の姑のその敵 かたき を長崎の嫁で討 う って、知らず知らず平均をわが一代のうちに求むるもの少なからぬが世の中。 浪子の姑もまたその一人 ひとり なりき。 西洋流の継母に鍛われて、今また昔風の姑に練 ね らるる浪子。 病める老人 としより の用しげく婢 おんな を呼ばるるゆえ、しいて「わたくしがいたしましょう」と引き取ってなれぬこととて意に満たぬことあれば、こなたには礼を言いてわざと召使いの者を例の大音声 だいおんじょう にしかり飛ばさるるその声は、十年がほども継母の雄弁冷語を聞き尽くしたる耳にも今さらのように聞こえぬ。 それも初めしばしがほどにて、後には癇癪 かんしゃく の鋒 ほこさき 直接に吾身 われ に向かうようになりつ。 幾が去りし後は、たれ慰むる者もなく、時々はどうやらまた昔の日陰に立ち戻りし心地 ここち もせしが、部屋 へや に帰って机の上の銀の写真掛けにかかったたくましき海軍士官の面影 おもかげ を見ては、うれしさ恋しさなつかしさのむらむらと込み上げて、そっと手にとり、食い入るようにながめつめ、キッスし、頬 ほお ずりして、今そこにその人のいるように「早く帰ッてちょうだい」とささやきつ。 良人 おっと のためにはいかなる辛抱も楽しと思いて、われを捨てて姑に事 つか えぬ。 佐世保 させほ 抜錨 ばつびょう までは先便すでに申し上げ置きたる通りに有之 これあり 候。 さて佐世保出帆後は連日の快晴にて暑気燬 や くがごとく、さすが神州海国男子も少々辟易 へきえき 、もっとも同僚士官及び兵のうち八九名日射病に襲われたる者有之 これあり 候えども、小生は至極健全、毫 ごう も病室の厄介に相成り申さず。 ただしご存じ通りの黒人 くろんぼう が赤道近き烈日に焦がされたるため、いよいよもって大々的黒面漢と相成り、今日 こんにち ちょっと同僚と上陸し、市中の理髪店にいたり候ところ、ふと鏡を見てわれながらびっくりいたし候。 意地 いじ わるき同僚が、君、どう、着色写真でも撮 と って、君のブライドに送らんかと戯れ候も一興に候。 途中は右の通り快晴 もっとも一回モンスーンの来襲ありたれども 一同万歳を唱えて昨早朝錨 いかり を当湾内に投じ申し候。 先日のお手紙は佐世保にて落手、一読再読いたし候。 母上リョウマチス、年来の御持病、誠に困りたる事に候。 しかし今年は浪さんが控えられ候事ゆえ、小生も大きに安心に候。 何とぞ小生に代わりてよくよく心を御用 おんもち いくださるべく候。 御病気の節は別して御気分よろしからざる方なれば、浪さんも定めていろいろと骨折らるべく遙察 ようさつ いたし候。 赤坂の方も定めておかわりもなかるべくと存じ申し候。 加藤の伯父さんは相変わらず木鋏 きばさみ が手を放れ申すまじきか。 幾姥 いくばあ は帰り候由。 何ゆえに候や存ぜず候えども、実に残念の事どもに候。 浪さんより便 たより あらばよろしくよろしく伝えらるべく、帰りには姥 ばあ へ沢山土産 みやげ を持って来ると御伝 おんつた えくだされたく候。 実に愉快な女にて小生も大好きに候ところ、赤坂の方に帰りしは残念に候。 浪さんも何かと不自由にさびしかるべくと存じ候。 加藤の伯母様や千鶴子 ちずこ さんは時々まいられ候や。 千々岩 ちぢわ はおりおりまいり候由。 小生らは誠に親類少なく、千々岩はその少なき親類の一人 にん なれば、母上も自然頼みに思 おぼ す事に候。 同人をよく待 たい するも母上に孝行の一に有之 これある べく候。 同人も才気あり胆力ある男なれば、まさかの時の頼みにも相成るべく候。 下略 香港にて 七月日 武男 お浪どの 母上に別紙 略之 読んでお聞かせ申し上げられたく候。 当池には四五日碇泊 ていはく 、食糧など買い入れ、それよりマニラを経て豪州シドニーへ、それよりニューカレドニア、フィジー諸島を経て、サンフランシスコへ、それよりハワイを経て帰国のはずに候。 帰国は多分秋に相成り申すべく候。 手紙はサンフランシスコ日本領事館留め置きにして出したまえ。 〜〜〜 前文略 去る五月は浪さんと伊香保にあり、蕨 わらび 採りて慰みしに今は南半球なる豪州シドニーにあり、サウゾルンクロッスの星を仰いでその時を想 おも う。 奇妙なる世の中に候。 先年練習艦にて遠洋航海の節は、どうしても時々船暈 ふなよい を感ぜしが、今度は無病息災われながら達者なるにあきれ候。 しかし今回は先年に覚えなき感情身につきまとい候。 航海中当直の夜 よ など、まっ黒き空に金剛石をまき散らしたるような南天を仰ぎて、ひとり艦橋の上に立つ時は、何とも言い難き感が起こりて、浪さんの姿が目さきにちらちらいたし 女々 めめ しと笑いたもうな 候。 同僚の前ではさもあらばあれ家郷思遠征 かきょうえんせいをおもう と吟じて平気に澄ましておれど、 笑いたもうな 浪さんの写真は始終ある人の内ポケットに潜みおり候。 今この手紙を書く時も、宅 うち のあの六畳の部屋 へや の芭蕉 ばしょう の陰の机に頬杖 ほおづえ つきてこの手紙を読む人の面影がすぐそこに見え候 中略 シドニー港内には夫婦、家族、他人交えずヨットに乗りて遊ぶ者多し。 他日功成り名遂げて小生も浪さんも白髪 しらが の爺姥 じじばば になる時は、あにただヨットのみならんや、五千トンぐらいの汽船を一艘 いっそう こしらえ、小生が船長となって、子供や孫を乗組員として世界週航を企て申すべく候。 山の手ながら松の内 うち の夜 よ は車東西に行き違いて、隣家 となり には福引きの興やあるらん、若き男女 なんにょ の声しきりにささめきて、おりおりどっと笑う声も手にとるように聞こえぬ。 未亡人は舌打ち鳴らしつ。 「何をしとっか。 赤坂へ行くといつもああじゃっで……武 たけ も武、浪 なみ も浪、実家 さと も実家 さと じゃ。 今時の者はこれじゃっでならん」 膝 ひざ 立て直さんとして、持病のリュウマチスの痛所 いたみ に触れけん、「あいたあいた」顔をしかめて癇癪 かんしゃく まぎれに煙草盆の縁手荒に打ちたたき「松、松松」とけたたましく小間使いを呼び立つる。 その時おそく「お帰りい」の呼び声勇ましく二挺 ちょう の車がらがらと門に入りぬ。 三が日の晴着 はれぎ の裾 すそ 踏み開きて走 は せ来たりし小間使いが、「御用?」と手をつかえて、「何 なん をうろうろしとっか、早 はよ 玄関に行きなさい」としかられてあわてて引き下がると、引きちがえに 「母 おっか さん、ただいま帰りました」 と凛々 りり しき声に前 さき を払わして手套 てぶくろ を脱ぎつつ入り来る武男のあとより、外套 がいとう と吾妻 あずま コートを婢 おんな に渡しつつ、浪子は夫に引き沿うてしとやかに座につき、手をつかえつ。 「おかあさま、大層おそなはりました」 「おおお帰りかい。 大分 だいぶ ゆっくりじゃったのう。 」 「はあ、今日 きょう は、なんです、加藤へ寄りますとね、赤坂へ行くならちょうどいいからいっしょに行こうッて言いましてな、加藤さんも伯母 おば さんもそれから千鶴子 ちずこ さんも、総勢五人で出かけたのです。 「そうかな。 そいはにぎやかでよかったの。 赤坂でもお変わりもないじゃろの、浪どん?」 「はい、よろしく申し上げます、まだ伺いもいたしませんで、……いろいろお土産 みや をいただきまして、くれぐれお礼申し上げましてございます」 「土産 みやげ といえば、浪さん、あれは……うんこれだ、これだ」と浪子がさし出す盆を取り次ぎて、母の前に差し置く。 盆には雉子 きじ ひとつがい、鴫 しぎ 鶉 うずら などうずたかく積み上げたり。 ちょうど今日は持たしてやろうとしておいでのとこでした。 たしかわたしの方が三歳 みッつ 上じゃったの、浪どん。 昔から元気のよか方 かた じゃったがの」 「それは何ですよ、母 おっか さん、非常の元気で、今度も二日も三日も山に焚火 たきび をして露宿 のじく しなすったそうですがね。 まだなかなか若い者に負けんつもりじゃて、そう威張っていなさいます」 「そうじゃろの、母 おっか さんのごとリュウマチスが起こっちゃもう仕方があいません。 人間は病気が一番いけんもんじゃ。 着物どんかえて、やすみなさい。 小間使いを相手に、浪子は良人 おっと の洋服を脱がせ、琉球紬 りゅうきゅうつむぎ の綿入れ二枚重ねしをふわりと打ちきすれば、武男は無造作に白縮緬 しろちりめん の兵児帯 へこおび 尻高 しりだか に引き結び、やおら安楽椅子 いす に倚 よ りぬ。 洋服の塵 ちり を払いて次の間の衣桁 えこう にかけ、「紅茶を入れるようにしてお置き」と小間使いにいいつけて、浪子は良人の居間に入りつ。 浪に千鳥の裾模様、黒襲 くろがさね に白茶七糸 しらちゃしゅちん の丸帯、碧玉 へきぎょく を刻みし勿忘草 フォルゲットミイノット の襟 えり どめ、 このたび武男が米国より持 も て来たりしなり 四分 ぶ の羞 はじ 六分 ぶ の笑 えみ を含みて、嫣然 えんぜん として燈光 あかり のうちに立つ姿を、わが妻ながらいみじと武男は思えるなり。 今日正月三日というに、年賀をかねて浪子を伴ない加藤家より浪子の実家 さと を訪 と いたるなり。 武男が母は昔気質 かたぎ の、どちらかといえば西洋ぎらいの方なれば、寝台 ねだい に寝 い ねて匙 さじ もて食らうこと思いも寄らねど、さすがに若主人のみは幾分か治外の法権を享 う けて、十畳のその居間は和洋折衷とも言いつべく、畳の上に緑色の絨氈 じゅうたん を敷き、テーブルに椅子 いす 二三脚、床には唐画 とうが の山水をかけたれど、 び間 びかん には亡父通武 みちたけ の肖像をかかげ、開かれざる書筺 しょきょう と洋籍の棚 たな は片すみに排斥せられて、正面の床の間には父が遺愛の備前兼光 びぜんかねみつ の一刀を飾り、士官帽と両眼鏡と違い棚に、短剣は床柱にかかりぬ。 写真額数多 あまた 掛けつらねたるうちには、その乗り組める軍艦のもあり、制服したる青年のおおぜいうつりたるは、江田島 えたじま にありけるころのなるべし。 テーブルの上にも二三の写真を飾りたり。 両親並びて、五六歳の男児 おのこ の父の膝に倚 よ りたるは、武男が幼きころの紀念なり。 カビネの一人 ひとり 撮 うつ しの軍服なるは乃舅 しゅうと 片岡中将なり。 主人が年若く粗豪なるに似もやらず、几案 きあん 整然として、すみずみにいたるまで一点の塵 ちり を留 とど めず、あまつさえ古銅瓶 へい に早咲きの梅一両枝趣深く活 い けたるは、温 あたた かき心と細かなる注意と熟練なる手と常にこの室 へや に往来するを示しぬ。 げにその主 ぬし は銅瓶の下 もと に梅花の香 かおり を浴びて、心臓形の銀の写真掛けのうちにほほえめるなり。 ランプの光はくまなく室のすみずみまでも照らして、火桶 ひおけ の炭火は緑の絨氈 じゅうたん の上に紫がかりし紅 くれない の焔 ほのお を吐きぬ。 愉快という愉快は世に数あれど、つつがなく長の旅より帰りて、旅衣を平生服 ふだんぎ の着心地 きごこち よきにかえ、窓外にほゆる夜あらしの音を聞きつつ居間の暖炉に足さしのべて、聞きなれし時計の軋々 きつきつ を聞くは、まったき愉快の一なるべし。 いわんやまた阿母 あぼ 老健にして、新妻のさらに愛 いと しきあるをや。 葉巻の香 かんば しきを吸い、陶然として身を安楽椅子の安きに託したる武男は、今まさにこの楽しみを享 う けけるなり。 ただ一つの翳 かげ は、さきに母の口より聞き、今来訪名刺のうちに見たる、千々岩安彦の名なり。 今日武男は千々岩につきて忌まわしき事を聞きぬ。 旧臘某日の事とか、千々岩が勤むる参謀本部に千々岩にあてて一通のはがきを寄せたる者あり、折節 おりふし 千々岩は不在なりしを同僚の某 なにがし 何心なく見るに、高利貸の名高き何某 なにがし の貸し金督促状にして、しかのみならずその金額要件は特に朱書してありしという。 ただそれのみならず、参謀本部の機密おりおり思いがけなき方角に漏れて、投機商人の利を博することあり。 なおその上に、千々岩の姿をあるまじき相場の市 いち に見たる者あり。 とにかく種々嫌疑 けんぎ の雲は千々岩の上におおいかかりてあれば、この上とても千々岩には心して、かつ自ら戒飭 かいちょく するよう忠告せよと、参謀本部に長たる某将軍とは爾汝 じじょ の間なる舅 しゅうと 中将の話なりき。 「困った男だ」 かくひとりごちて、武男はまた千々岩の名刺を打ちながめぬ。 しかも今の武男は長く不快に縛らるるあたわざるなり。 何も直接にあいて問いただしたる上と、思い定めて、心はまた翻然として今の楽しきに返れる時、服 きもの をあらためし浪子は手ずから紅茶を入れてにこやかに入り来たりぬ。 阿舅 おとっさん のお話がおもしろいものだから、きらいな酒までつい過ごしてしまった。 「存じません、ほほほほほ」さと顔あからめ、うつぶきて指環 ゆびわ をひねる。 「いやこれは大変、浪さんはいつそんなにお世辞が上手 じょうず になったのかい。 これでは襟 えり どめぐらいは廉 やす いもんだ。 はははは」 火鉢の上にさしかざしたる掌 てのひら にぽうっと薔薇色 ばらいろ になりし頬を押えつ。 語 ことば はしばし絶えぬ。 両人 ふたり はうっとりとしてただ相笑 あいえ めるのみ。 梅の香 か は細々 さいさい として両人 ふたり が火桶 ひおけ を擁して相対 あいむか えるあたりをめぐる。 浪子はふと思い出 い でたるように顔を上げつ。 あのばか娘もしようがないね、浪さん。 あんな娘でももらい人 て があるかしらん。 ずるいやつた知ってたが、まさかあんな嫌疑 けんぎ を受けようとは思わんかった。 ちっとも昔の武士らしい風 ふう はありやせん、みんな金のためにかかってる。 何、僕だって軍人は必ず貧乏しなけりゃならんというのじゃない。 冗費を節して、恒 つね の産を積んで、まさかの時節 とき に内顧の患 うれい のないようにするのは、そらあ当然さ。 ねエ浪さん。 しかし身をもって国家の干城ともなろうという者がさ、内職に高利を貸したり、あわれむべき兵の衣食をかじったり、御用商人と結託して不義の財をむさぼったりするのは実に用捨がならんじゃないか。 それに実に不快なは、あの賭博 とばく だね。 僕の同僚などもこそこそやってるやつがあるが、実に不愉快でたまらん。 今のやつらは上にへつらって下からむさぼることばかり知っとる」 今そこに当の敵のあるらんように息巻き荒く攻め立つるまだ無経験の海軍少尉を、身にしみて聞き惚 ほ るる浪子は勇々 ゆゆ しと誇りて、早く海軍大臣かないし軍令部長にして海軍部内の風 ふう を一新したしと思えるなり。 「本当にそうでございましょうねエ。 あの、何だかよくは存じませんが、阿爺 ちち がね、大臣をしていましたころも、いろいろな頼み事をしていろいろ物を持って来ますの。 阿爺 ちち はそんな事は大禁物 だいきんもつ ですから、できる事は頼まれなくてもできる、できない事は頼んでもできないと申して、はねつけてもはねつけてもやはりいろいろ名をつけて持ち込んで来ましたわ。 で、阿爺 ちち が戯談 じょうだん に、これではたれでも役人になりたがるはずだって笑っていましたよ」 「そうだろう、陸軍も海軍も同じ事だ。 時はすでに午後四時過ぎ、夕烏 ゆうがらす の声遠近 おちこち に聞こゆるころ、座敷の騒ぎを背 うしろ にして日影薄き築山道 つきやまみち を庭下駄 にわげた を踏みにじりつつ上り行く羽織袴 はおりはかま の男あり。 こは武男なり。 母の言 ことば 黙止 もだ し難くて、今日山木の宴に臨みつれど、見も知らぬ相客と並びて、好まぬ巵 さかずき 挙 あ ぐることのおもしろからず。 さまざまの余興の果ては、いかがわしき白拍子 しらびょうし の手踊りとなり、一座の無礼講となりて、いまいましきこと限りもなければ、疾 と くにも辞し去らんと思いたれど、山木がしきりに引き留むるが上に、必ず逢 あ わんと思える千々岩の宴たけなわなるまで足を運ばざりければ、やむなく留 とど まりつ、ひそかに座を立ちて、熱せる耳を冷ややかなる夕風に吹かせつつ、人なき方 かた をたどりしなり。 武男が舅 しゅうと 中将より千々岩に関する注意を受けて帰りし両三日後 のち 、鰐皮 わにかわ の手かばんさげし見も知らぬ男突然川島家に尋ね来たり、一通の証書を示して、思いがけなき三千円の返金を促しつ。 証書面の借り主は名前も筆跡もまさしく千々岩安彦、保証人の名前は顕然川島武男と署しありて、そのうえ歴々と実印まで押してあらんとは。 先方の口上によれば、契約期限すでに過ぎつるを、本人はさらに義務を果たさず、しかも突然いずれへか寓 ぐう を移して、役所に行けばこの両三日職務上他行したりとかにて、さらに面会を得ざれば、ぜひなくこなたへ推参したる次第なりという。 証書はまさしき手続きを踏みたるもの、さらに取り出 いだ したる往復の書面を見るに、違 まご う方 かた なき千々岩が筆跡なり。 事の意外に驚きたる武男は、子細をただすに、母はもとより執事の田崎も、さる相談にあずかりし覚えなく、印形 いんぎょう を貸したる覚えさらになしという。 かのうわさにこの事実思いあわして、武男は七分事の様子を推しつ。 あたかもその日千々岩は手紙を寄せて、明日 あす 山木の宴会に会いたしといい越したり。 その顔だに見ば、問うべき事を問い、言うべき事を言いて早帰らんと思いし千々岩は来たらず、しきりに波立つ胸の不平を葉巻の煙 けぶり に吐きもて、武男は崖道 がけみち を上り、明竹 みんちく の小藪 こやぶ を回り、常春藤 ふゆつた の陰に立つ四阿 あずまや を見て、しばし腰をおろせる時、横手のわき道に駒下駄 こまげた の音して、はたと豊子 とよこ と顔見合わせつ。 見れば高島田、松竹梅の裾 すそ 模様ある藤色縮緬 ふじいろちりめん の三枚 まい 襲 がさね 、きらびやかなる服装せるほどますます隙 すき のあらわれて、笑止とも自らは思わぬなるべし。 その細き目をばいとど細うして、 「ここにいらっしたわ」 三十サンチ巨砲の的には立つとも、思いがけなき敵の襲来に冷やりとせし武男は、渋面作りてそこそこに兵を収めて逃げんとするを、あわてて追っかけ 「あなた」 「何です?」 「おとっさんが御案内して庭をお見せ申せってそう言いますから」 「案内?案内はいらんです」 「だって」 「僕は一人 ひとり で歩く方が勝手だ」 これほど手強く打ち払えばいかなる強敵 ごうてき も退散すべしと思いきや、なお懲りずまに追いすがりて 「そうお逃げなさらんでもいいわ」 武男はひたと当惑の眉 まゆ をひそめぬ。 そも武男とお豊の間は、その昔父が某県を知れりし時、お豊の父山木もその管下にありて常に出入したれば、子供もおりおり互いに顔合わせしが、まだ十一二の武男は常にお豊を打ちたたき泣かしては笑いしを、お豊は泣きつつなお武男にまつわりつ。 年移り所変わり人長 た けて、武男がすでに新夫人を迎えける今日までも、お豊はなお当年の乱暴なる坊ちゃま、今は川島男爵と名乗る若者に対してはかなき恋を思えるなり。 粗暴なる海軍士官も、それとうすうす知らざるにあらねば、まれに山木に往来する時もなるべく危うきに近よらざる方針を執りけるに、今日はおぞくも伏兵の計 はかりごと に陥れるを、またいかんともするあたわざりき。 「逃げる?僕は何も逃げる必要はない。 はははは、今日はおかげで非常の盛会……いや若旦那はお弱い、失敬ながらお弱い、軍人に似合いませんよ。 御大人 ごたいじん なんざそれは大したものでしたよ。 「大分 だいぶ ご元気ですな。 事業の方は、大有望さ。 追い追い内地雑居と来ると、いよいよ妙だが、いかがです若旦那、田崎君の名義でもよろしいから、二三万御奮発なすっちゃ。 きっともうけさして上げますぜ」 と本性 ほんしょう 違 たが わぬ生酔 なまえ いの口は、酒よりもなめらかなり。 あれは一時もうかったそうじゃないか」 「さあ、もうかるのを下手 へた にやり崩 くず したんだが、うまく行ったらすばらしい金鉱ですぜ」 「それは惜しいもんだね。 素寒貧 すかんぴん の僕じゃ仕方ないが、武男君、どうだ、一肩ぬいで見ちゃア」 座に着きし初めより始終黙然 もくねん として不快の色はおおう所なきまで眉宇 びう にあらわれし武男、いよいよ懌 よろこ ばざる色を動かして、千々岩と山木を等分に憤りを含みたる目じりにかけつつ 「御厚意かたじけないが、わが輩のように、いつ魚の餌食 えじき になるか、裂弾、榴弾 りゅうだん の的になるかわからない者は、別に金もうけの必要もない。 失敬だがその某会社とかに三万円を投ずるよりも、わが輩はむしろ海員養成費に献納する」 にべなく言い放つ武男の顔、千々岩はちらとながめて、山木にめくばせし、 「山木君、利己主義のようだが、その話はあと回しにして僕の件から願いたいがね。 千々岩の身辺に嫌疑 けんぎ の雲のかかれるも宜 うべ なり。 彼は昨年来その位置の便宜を利用して、山木がために参謀となり牒者 ちょうじゃ となりて、その利益の分配にあずかれるのみならず、大胆にも官金を融通して蠣殻町 かきがらちょう に万金をつかまんとせしに、たちまち五千円余の損亡 そんもう を来たしつ。 山木をゆすり、その貯 たくわ えの底をはたきて二千円を得たれども、なお三千の不足あり。 そのただ一親戚 しんせき なる川島家は富みてかつ未亡人の覚えめでたからざるにもあらざれど、出すといえばおくびも惜しむ叔母 おば の性質を知れる千々岩は、打ち明けて頼めば到底らちの明かざるを看破 みやぶ り、一時を弥縫 びほう せんと、ここに私印偽造の罪を犯して武男の連印を贋 かた り、高利の三千円を借り得て、ひとまず官金消費の跡を濁しつ。 さるほどに期限迫りて、果てはわが勤むる官署にすら督促のはがきを送らるる始末となりたれば、今はやむなくあたかも帰朝せる武男を説き動かし、この三千円を借り得てかの三千円を償い、武男の金をもって武男の名を贖 あがな わんと欲せしなり。 さきに武男を訪 と いたれどおりあしく得逢 えあ わず、その後二三日職務上の要を帯びて他行しつれば、いまだ高利貸のすでに武男が家に向かいしを知らざるなりき。 山木はうなずき、ベルを鳴らして朱肉の盒 いれもの を取り寄せ、ひと通り証書に目を通して、ふところより実印取り出 い でつつ保証人なるわが名の下に捺 お しぬ。 打ち驚きつつ拾い上げ、おしひらきたる千々岩の顔はたちまち紅 くれない になり、また蒼 あお くなりつ。 きびしく歯を食いしばりぬ。 彼はいまだ高利貸の手にあらんと信じ切ったる証書を現に目の前に見たるなり。 武男は田崎に事の由を探らせし後、ついに怪 け しかる名前の上の三千円を払いしなりき。 男らしく罪に伏 ふく したまえ」 子供、子供と今が今まで高をくくりし武男に十二分に裏をかかれて、一腔 こう の憤怨 ふんえん 焔 ほのお のごとく燃え起こりたる千々岩は、切れよと唇 くちびる をかみぬ。 山木は打ちおどろきて、煙管 きせる をやに下がりに持ちたるまま二人 ふたり の顔をながむるのみ。 「千々岩、もうわが輩は何もいわん。 親戚 しんせき のよしみに、決して私印偽造の訴訟は起こさぬ。 三千円は払ったから、高利貸のはがきが参謀本部にも行くまい、安心したまえ」 あくまではずかしめられたる千々岩は、煮え返る胸をさすりつ。 気は武男に飛びもかからんとすれども、心はもはや陳弁の時機にあらざるを認むるほどの働きを存せるなり。 彼はとっさに態度を変えつ。 実は切迫 せっぱ つまった事で、金は要 い る、借りるところはなし。 君がいると、一も二もなく相談するのだが、叔母様 さん には言いにくいだろうじゃないか。 千々岩君 さん も悪い、悪いがそこをねエ若旦那。 こんな事が表 おもて ざたになって見ると、千々岩君 さん の立身もこれぎりになりますから。 ねエ若旦那」 「それだから三千円は払った、また訴訟なぞしないといっているじゃないか。 「絶交はされてもかまわんが、金は出してもらうというのか。 押しとめられて、しばし黙然 もくねん としたる武男は、じっと千々岩が面 おもて を見つめ、 「千々岩、もういうまい。 わが輩も子供の時から君と兄弟 きょうだい のように育って、実際才力の上からも年齢 とし からも君を兄と思っていた。 今後も互いに力になろう、わが輩も及ぶだけ君のために尽くそうと思っていた。 実はこのごろまでもまさかと信じ切っていた。 しかし今までのよしみに一言 ごん いって置くが、人の耳目は早いものだ、君は目をつけられているぞ、軍人の体面に関するような事をしたもうな。 君たちは金より貴 たっと いものはないのだから、言ったってしかたはあるまいが、ちっとあ恥を知りたまえ。 じゃもう会うまい。 三千円はあらためて君にくれる」 厳然として言い放ちつつ武男は膝の前なる証書をとってずたずたに引き裂き棄 す てつ。 つと立ち上がって次の間に出 い でし勢いに、さっきよりここに隠れて聞きおりしと覚しき女 むすめ お豊を煽 あお り倒しつ。 「あれえ」という声をあとに足音荒く玄関の方 かた に出 い で去りたり。 あっけにとられし山木と千々岩と顔見あわしつ。 「相変わらず坊っちゃまだね。 しかし千々岩さん、絶交料三千円は随分いいもうけをしたぜ」 落ち散りたる証書の片々を見つめ、千々岩は黙然 もくねん として唇 くちびる をかみぬ。 今年の寒さは、今年の寒さは、と年々に言いなれし寒さも今年こそはまさしくこれまで覚えなきまで、日々吹き募る北風は雪を誘い雨を帯びざる日にもさながら髄を刺し骨をえぐりて、健やかなるも病み、病みたるは死し、新聞の広告は黒囲 くろぶち のみぞ多くなり行く。 この寒さはさらぬだに強からぬ浪子のかりそめの病を募らして、取り立ててはこれという異なれる病態もなけれど、ただ頭 かしら 重く食 しょく うまからずして日また日を渡れるなり。 今二点を拍ちし時計の蜩 ひぐらし など鳴きたらんように凛々 りんりん と響きしあとは、しばし物音絶えて、秒を刻み行く時計のかえって静けさを加うるのみ。 珍しくうららかに浅碧 あさみどり をのべし初春の空は、四枚の障子に立て隔てられたれど、悠々 ゆうゆう たる日の光くまなく紙障に栄 は えて、余りの光は紙を透かして浪子が仰ぎ臥 ふ しつつ黒スコッチの韈 くつした を編める手先と、雪より白き枕 まくら に漂う寝乱れ髪の上にちらちらおどりぬ。 左手 ひだり の障子には、ひょろひょろとした南天の影手水鉢 ちょうずばち をおおうてうつむきざまに映り、右手には槎さがたる老梅の縦横に枝をさしかわしたるがあざやかに映りて、まだつぼみがちなるその影の、花は数うべくまばらなるにも春の浅きは知られつべし。 南縁 なんえん 暄 けん を迎うるにやあらん、腰板の上に猫 ねこ の頭 かしら の映りたるが、今日の暖気に浮かれ出 い でし羽虫 はむし 目がけて飛び上がりしに、捕 と りはずしてどうと落ちたるをまた心に関せざるもののごとく、悠々としてわが足をなむるにか、影なる頭 かしら のしきりにうなずきつ。 微笑を含みてこの光景 ありさま を見し浪子は、日のまぶしきに眉 まゆ を攅 あつ め、目を閉じて、うっとりとしていたりしが、やおらあなたに転臥 ねがえり して、編みかけの韈 くつした をなで試みつつ、また縦横に編み棒を動かし始めぬ。 ドシドシと縁に重 おも やかなる足音して、矮 たけひく き仁王 におう の影障子を伝い来つ。 「気分はどうごあんすな?」 と枕べにすわるは姑 しゅうと なり。 「今日は大層ようございます。 他人じゃなし、遠慮がいッもンか。 そ、そ、そ、また編み物しなはるな。 いけませんど。 病人な養生 ようじょう が仕事、なあ浪どん。 和女 おまえ は武男が事ちゅうと、何もかも忘れッちまいなはる。 いけません。 わたしはそいが大きらいじゃ」 うそをつきたもうな、卿 おんみ は常に当今の嫁なるものの舅姑 しゅうと に礼足らずとつぶやき、ひそかにわがよめのこれに異なるをもっけの幸 さち と思うならずや。 浪子は実家 さと にありけるころより、口にいわねどひそかにその継母のよろず洋風にさばさばとせるをあきたらず思いて、一家の作法の上にはおのずから一種古風の嗜味 しみ を有せるなりき。 姑はふと思い出 い でたるように、 「お、武男から手紙が来たようじゃったが、どう書 け えて来申 きも した?」 浪子は枕べに置きし一通の手紙のなかぬき出 いだ して姑に渡しつつ、 「この日曜にはきっといらッしゃいますそうでございますよ」 「そうかな」ずうと目を通してくるくるとまき収め、「転地養生もねもんじゃ。 この寒にエットからだ動 いご かして見なさい、それこそ無 な か病気も出て来ます。 風邪 かぜ はじいと寝ておると、なおるもんじゃ。 武は年が若かでな。 医師 いしゃ をかえるの、やれ転地をすッのと騒ぎ申 も す。 わたしたちが若か時分な、腹が痛かてて寝る事 こた なし、産あがりだて十日と寝た事アあいません。 世間が開けて来 く っと皆が弱 よお うなり申すでな。 はははは。 武にそう書 け えてやったもんな、母 おっか さんがおるで心配しなはんな、ての、ははははは、どれ」 口には笑えど、目はいささか懌 よろこ ばざる色を帯びて、出 い で行く姑の後ろ影、 「御免遊ばせ」 と起き直りつつ見送りて、浪子はかすかに吐息を漏らしぬ。 親が子をねたむということ、あるべしとは思われねど、浪子は良人 おっと の帰りし以来、一種異なる関係の姑との間にわき出 い でたるを覚えつ。 遠洋航海より帰り来て、浪子のやせしを見たる武男が、粗豪なる男心にも留守の心づかいをくみて、いよいよいたわるをば、いささか苦々 にがにが しく姑の思える様子は、怜悧 さと き浪子の目をのがれず。 「奥様、加藤様のお嬢様がおいで遊ばしましてございます」 と呼ぶ婢 おんな の声に、浪子はぱっちり目を開きつ。 入り来る客 ひと を見るより喜色はたちまち眉間 びかん に上りぬ。 浪子が伯母加藤子爵夫人の長女、千鶴子というはこの娘 こ なり。 浪子と千鶴子は一歳 ひとつ 違いの従姉妹 いとこ 同士。 幼稚園に通うころより実の同胞 きょうだい も及ばぬほど睦 むつ み合いて、浪子が妹の駒子 こまこ をして「姉 ねえ さんはお千鶴さんとばかり仲よくするからわたしいやだわ!」といわしめしこともありき。 されば浪子が川島家に嫁 とつ ぎて来し後も、他の学友らはおのずから足を遠くせしに引きかえ、千鶴子はかえってその家の近くなれるを喜びつつ、しばしば足を運べるなり。 武男が遠洋航海の留守の間心さびしく憂 う き事多かる浪子を慰めしは、燃ゆるがごとき武男の書状を除きては、千鶴子の訪問ぞその重 おも なるものなりける。 桐胴 きりどう の火鉢 ひばち に指環 ゆびわ の宝石きらきらと輝く手をかざしつつ、桜色ににおえる頬 ほお を押 おさ う。 「伯母様も、伯父様も、おかわりないの?」 「あ、よろしくッてね。 あまり寒いからどうかしらッてひどく心配していなさるの、時候が時候だから、少しいい方だッたら逗子 ずし にでも転地療養しなすったらッてね、昨夕 ゆうべ も母 おっか さんとそう話したのですよ」 「そう?横須賀 よこすか からもちょうどそう言って来てね……」 「兄さんから?そう?それじゃ早く転地するがいいわ」 「でももうそのうちよくなるでしょうから」 「だッて、このごろの感冒 かぜ は本当に用心しないといけないわ」 おりから小間使いの紅茶を持ち来たりて千鶴子にすすめつ。 兼や、お千鶴さんに何かごちそうしておあげな」 「ほほほほ、お百度参りするのだもの、ごちそうばかりしちゃたまらないわ。 本当に……ありがとうよ」 千鶴子はさらに紅蜜柑 べにみかん を取り出しつつ「きれいでしょう。 これはわたしのお土産 みやげ よ。 でもすっぱくていけないわ」 「まあきれい、一ツむいてちょうだいな」 千鶴子がむいて渡すを、さもうまげに吸いて、額 ひたえ にこぼるる髪をかき上げ、かき上げつ。 「うるさいでしょう。 ざっと結 い ってた方がよかないの?ね、ちょっと結いましょう。 みんながよろしくッて、ね。 ほほほほ、学校を下がってからまだやっと一年しかならないのに、もう三一はお嫁だわ。 それはおかしいの、大久保 おおくぼ さんも本多 ほんだ さんも北小路 きたこうじ さんもみんな丸髷 まるまげ に結 い ってね、変に奥様じみているからおかしいわ。 そうそう、それから親子別居論が始まってね、北小路さんは自分がちっとも家政ができないに姑 おっかさん がたいへんやさしくするものだから同居に限るっていうし、大久保さんはまた姑 おっかさん がやかましやだから別居論の勇将だし、それはおかしいの。 ほほほほ、みんな自己 じぶん から割り出すのね。 どうせ局々 ところところ で違うのだから、一概には言えないのでしょうよ。 ねエ、お千鶴さん。 伯母様もいつかそうおっしゃったでしょう。 若い者ばかりじゃわがままになるッて、本当にそうですよ、年寄りを疎略に思っちゃ済まないのね」 父中将の教えを受くるが上に、おのずから家政に趣味をもてる浪子は、実家 さと にありけるころより継母の政 まつりごと を傍観しつつ、ひそかに自家の見 けん をいだきて、自ら一家の女主 あるじ になりたらん日には、みごと家を斉 ととの えんものと思えるは、一日にあらざりき。 されど川島家に来たり嫁ぎて、万機一に摂政太后の手にありて、身はその位 くらい ありてその権なき太子妃の位置にあるを見るに及びて、しばしおのれを収めて姑の支配の下 もと に立ちつ。 親子の間に立ち迷いて、思うさま良人 おっと にかしずくことのままならぬをひそかにかこてるおりおりは、かつてわが国風 こくふう に適 あ わずと思いし継母が得意の親子 しんし 別居論のあるいは真理にあらざるやを疑うこともありしが、これがためにかえって浪子は初心を破らじとひそかに心に帯 おび せるなり。 継母の下 もと に十年 ととせ を送り、今は姑のそばにやがて一年の経験を積める従姉 いとこ の底意を、ことごとくはくみかねし千鶴子、三つに組みたる髪の端を白きリボンもて結わえつつ、浪子の顔さしのぞきて、声を低め、「このごろでも御機嫌 ごきげん がわるくッて?」 「でも、病気してからよくしてくださるのですよ。 でもね、……武男 うち にいろいろするのが、おかあさまのお気に入らないには困るわ!それで、いつでも此家 ここ ではおかあさまが女皇陛下 クイーン だからおれよりもたれよりもおかあさまを一番大事にするンだッて、しょっちゅう言って聞かされるのですわ……あ、もうこんな話はよしましょうね。 おおいい気持ち、ありがとう。 頭が軽くなったわ」 言いつつ三つ組みにせし髪をなで試みつ。 さすがに疲れを覚えつらん、浪子は目を閉じぬ。 櫛 くし をしまいて、紙に手をふきふき、鏡台の前に立ちし千鶴子は、小さき箱の蓋 ふた を開きて、掌 たなそこ に載せつつ、 「何度見てもこの襟止 びん はきれいだわ。 本当に兄 にい さんはよくなさるのねエ。 でもね、松平さんがきらって、このごろは妾 めかけ を置いたり、囲い者をしたり、乱暴ばかりするからね、萩原さんのおとうさんがひどく怒 おこ つてね、そんな薄情な者には、娘はやって置かれぬてね、とうとう引き取ってしまったんですッて」 「まあ、かあいそうね。 「同じ学校に出て同じ教場で同じ本を読んでも、みんなちりぢりになって、どうなるかわからないものねエ。 ややありて浪子はほほえみ、 「こんなに寝ていると、ね、いろいろな事を考えるの。 ほほほほ、笑っちゃいやよ。 これから何年かたッてね、どこか外国と戦争が起こるでしょう、日本が勝つでしょう、そうするとね、お千鶴さん宅 とこ の兄さんが外務大臣で、先方へ乗り込んで講和の談判をなさるでしょう、それから武男 うち が艦隊の司令長官で、何十艘 そう という軍艦を向こうの港にならべてね……」 「それから赤坂の叔父さんが軍司令官で、宅 うち のおとうさんが貴族院で何億万円の軍事費を議決さして……」 「そうするとわたしはお千鶴さんと赤十字の旗でもたてて出かけるわ」 「でもからだが弱くちゃできないわ。 ほほほほ」 「おほほほほ」 笑う下より浪子はたちまちせきを発して、右の胸をおさえつ。 「あまり話したからいけないのでしょう。 胸が痛むの?」 「時々せきするとね、ここに響いてしようがないの」 言いつつ浪子の目はたちまちすうと薄れ行く障子の日影を打ちながめつ。 人の一生には、なす事なす事皆図星をはずれて、さながら皇天ことにわれ一人 にん をえらんで折檻 せっかん また折檻の笞 むち を続けざまに打ちおろすかのごとくに感ぜらるる、いわゆる「泣き面 つら に蜂 はち 」の時期少なくとも一度はあるものなり。 去年以来千々岩はこの瀬戸に舟やり入れて、今もって容易にその瀬戸を過ぎおわるべき見当のつかざるなりき。 浪子はすでに武男に奪われつ。 相場に手を出せば失敗を重ね、高利を借りれば恥をかき、小児 こども と見くびりし武男には下司 げす 同然にはずかしめられ、ただ一親戚 しんせき たる川島家との通路は絶えつ。 果てはただ一立身の捷逕 しょうけい として、死すとも去らじと思える参謀本部の位置まで、一言半句の挨拶 あいさつ もなくはぎとられて、このごろまで牛馬 うしうま 同様に思いし師団の一士官とならんとは。 疵 きず 持つ足の千々岩は、今さら抗議するわけにも行かず、倒れてもつかむ馬糞 ばふん の臭 しゅう をいとわで、おめおめと練兵行軍の事に従いしが、この打撃はいたく千々岩を刺激して、従来事に臨んでさらにあわてず、冷静に「われ」を持したる彼をして、思うてここにいたるごとに、一肚皮 とひ の憤恨猛火よりもはげしく騰上し来たるを覚えざらしめたり。 頭上に輝く名利の冠 かんむり を、上らば必ず得 う べき立身の梯子 はしご に足踏みかけて、すでに一段二段を上り行きけるその時、突然蹴 け 落とされしは千々岩が今の身の上なり。 誰 た が蹴落とせし。 千々岩は武男が言葉の端より、参謀本部に長たる将軍が片岡中将と無二の昵懇 じっこん なる事実よりして、少なくも中将が幾分の手を仮したるを疑いつ。 思えば思うほど疑いは事実と募り、事実は怒火に油さし、失恋のうらみ、功名の道における蹉跌 さてつ の恨み、失望、不平、嫉妬さまざまの悪感は中将と浪子と武男をめぐりて焔 ほのお のごとく立ち上りつ。 復讎 ふくしゅう 、復讎、世に心よきはにくしと思う人の血をすすって、その頬 ほお の一臠 れん に舌鼓うつ時の感なるべし。 復讎、復讎、ああいかにして復讎すべき、いかにしてうらみ重なる片岡川島両家をみじんに吹き飛ばすべき地雷火坑を発見し、なるべくおのれは危険なき距離より糸をひきて、憎しと思う輩 やから の心傷 やぶ れ腸 はらわた 裂け骨摧 くじ け脳塗 まみ れ生きながら死ぬ光景をながめつつ、快く一杯を過ごさんか。 こは一月以来夜 よ となく日となく千々岩の頭 かしら を往来せる問題なりき。 梅花雪とこぼるる三月中旬、ある日千々岩は親しく往来せる旧同窓生の何某 なにがし が第三師団より東京に転じ来たるを迎うるとて、新橋におもむきつ。 「お珍しいじゃございませんか」 駒子 こまこ を連れて、片岡子爵夫人繁子 しげこ はたたずめるなり。 一瞬時、変われる千々岩の顔色は、先方の顔色をのぞいて、たちまち一変しつ。 中将にこそ浪子にこそ恨みはあれ、少なくもこの人をば敵視する要なしと早くも心を決せるなり。 今日はちょっと見舞に」言いつつ千々岩が手より四季袋を受け取り「ではさようなら、すぐ帰ります、ちとお遊びにいらッしゃいよ」 華美 はで なるカシミールのショールと紅 くれない のリボンかけし垂髪 おさげ とはるかに上等室に消ゆるを目送して、歩を返す時、千々岩の唇には恐ろしき微笑を浮かべたり。 肺結核!茫々 ぼうぼう たる野原にただひとり立つ旅客 たびびと の、頭上に迫り来る夕立雲のまっ黒きを望める心こそ、もしや、もしやとその病を待ちし浪子の心なりけれ。 今は恐ろしき沈黙はすでにとく破れて、雷鳴り電 でん ひらめき黒風 こくふう 吹き白雨 はくう ほとばしる真中 まなか に立てる浪子は、ただ身を賭 と して早く風雨の重囲 ちょうい を通り過ぎなんと思うのみ。 それにしても第一撃のいかにすさまじかりしぞ。 思い出 い づる三月の二日、今日は常にまさりて快く覚ゆるままに、久しく打ちすてし生け花の慰み、姑 しゅうと の部屋 へや の花瓶 かへい にささん料に、おりから帰りて居 い たまいし良人 おっと に願いて、においも深き紅梅の枝を折るとて、庭さき近く端居 はしい して、あれこれとえらみ居しに、にわかに胸先 むなさき 苦しく頭 かしら ふらふらとして、紅 くれない の靄 もや 眼前 めさき に渦まき、われ知らずあと叫びて、肺を絞りし鮮血の紅なるを吐けるその時!その時こそ「ああとうとう!」と思う同時に、いずくともなくはるかにわが墓の影をかいま見しが。 ああ死!以前 むかし 世をつらしと見しころは、生何の楽しみぞ死何の哀惜 かなしみ ぞと思いしおりもありけるが、今は人の生命 いのち の愛 お しければいとどわが命の惜しまれて千代までも生きたしと思う浪子。 情けなしと思うほど、病に勝たんの心も切に、おりおり沈むわが気をふり起こしては、われより医師を促すまでに怠らず病を養えるなりき。 目と鼻の横須賀 よこすか にあたかも在勤せる武男が、ひまをぬすみてしばしば往来するさえあるに、父の書、伯母、千鶴子の見舞たえ間なく、別荘には、去年の夏川島家を追われし以来絶えて久しきかの姥 うば のいくが、その再会の縁由 よし となれるがために病そのものの悲しむべきをも喜ばんずるまで浪子をなつかしめるありて、能 あと うべくは以前 むかし に倍する熱心もて伏侍 ふくじ するあり。 まめまめしき老僕が心を用いて事 つこ うるあり。 春寒きびしき都門を去りて、身を暖かき湘南 しょうなん の空気に投じたる浪子は、日 ひび に自然の人をいつくしめる温光を吸い、身をめぐる暖かき人の情けを吸いて、気も心もおのずからのびやかになりつ。 地を転じてすでに二旬を経たれば、喀血やみ咳嗽 がいそう やや減り、一週二回東京より来たり診する医師も、快しというまでにはいたらねど病の進まざるをかいありと喜びて、この上はげしき心神の刺激を避け、安静にして療養の功を続けなば、快復の望みありと許すにいたりぬ。 今日は朝よりそぼ降る春雨に、海も山も一色 ひといろ に打ち煙 けぶ り、たださえ永 なが き日の果てもなきまで永き心地 ここち せしが、日暮れ方より大降りになって、風さえ強く吹きいで、戸障子の鳴る響 おと すさまじく、怒りたける相模灘 さがみなだ の濤声 とうせい 、万馬 ばんば の跳 おど るがごとく、海村戸を鎖 とざ して燈火 ともしび 一つ漏る家もあらず。 片岡家の別墅 べっしょ にては、今日は夙 と く来 く べかりしに勤務上やみ難き要ありておくれし武男が、夜 よ に入りて、風雨の暗を衝 つ きつつ来たりしが、今はすでに衣 い をあらため、晩餐 ばんさん を終え、卓によりかかりて、手紙を読みており。 相対 あいむか いて、浪子は美しき巾着 きんちゃく を縫いつつ、時々針をとどめて良人 おっと の方 かた 打ちながめては笑 え み、風雨の音に耳傾けては静かに思いに沈みており。 揚巻 あげまき に結いし緑の髪には、一朶 だ の山桜を葉ながらにさしはさみたり。 二人 ふたり の間には、一脚の卓ありて、桃色のかさかけしランプはじじと燃えつつ、薄紅 うすくれない の光を落とし、そのかたわらには白磁瓶 はくじへい にさしはさみたる一枝の山桜、雪のごとく黙して語らず。 今朝 けさ 別れ来し故山の春を夢むるなるべし。 風雨の声屋 おく をめぐりて騒がし。 武男は手紙を巻きおさめつ。 「阿舅 おとうさん もよほど心配しておいでなさる。 わたくしも行きたいわ!」 「浪さんが!!! とんでもない!それこそまっぴら御免こうむる。 もうしばらくは流刑 しまながし にあったつもりでいなさい。 まあよそう。 そのかわり来る前の日と、帰った日は、二日分 ぶり のむのだからね。 ははははは」 「ほほほ、それじゃごほうびに、今いいお菓子がまいりますよ」 「それはごちそうさま。 大方お千鶴さんの土産 みやげ だろう。 ああ何だか気分が清々 せいせい したこと。 も少し起きさしてちょうだいな、こうしてますとちっとも病気のようじゃないでしょう」 「ドクトル川島がついているのだもの、はははは。 でも、近ごろは本当に浪さんの顔色がよくなッた。 もうこっちのものだて」 この時次の間よりかの老女のいくが、菓子鉢 ばち と茶盆を両手にささげ来つ。 「ひどい暴風雨 しけ でございますこと。 旦那 だんな 様がいらッしゃいませんと、ねエ奥様、今夜 こんばん なんざとても目が合いませんよ。 飯田町 いいだまち のお嬢様はお帰京 かえり 遊ばす、看護婦さんまで、ちょっと帰京 かえり ますし、今日はどんなにさびしゅうございましてしょう、ねエ奥様。 茂平 もへい 老僕 どんはいますけれども」 「こんな晩に船に乗ってる人の心地 こころもち はどんなでしょうねエ。 でも乗ってる人を思いやる人はなお悲しいわ!」 「なあに」と武男は茶をすすり果てて風月の唐饅頭 とうまんじゅう 二つ三つ一息に平らげながら「なあに、これくらいの風雨 しけ はまだいいが、南シナ海あたりで二日も三日も大暴風雨 おおしけ に出あうと、随分こたえるよ。 四千何百トンの艦 ふね が三四十度ぐらいに傾いてさ、山のようなやつがドンドン甲板 かんぱん を打ち越してさ、艦 ふね がぎいぎい響 な るとあまりいい心地 こころもち はしないね」 風いよいよ吹き募りて、暴雨一陣礫 つぶて のごとく雨戸にほとばしる。 浪子は目を閉じつ。 いくは身を震わしぬ。 三人 みたり が語 ことば しばし途絶えて、風雨の音のみぞすさまじき。 「さあ、陰気な話はもう中止だ。 こんな夜 ばん は、ランプでも明るくして愉快に話すのだ。 ここは横須賀よりまた暖かいね、もうこんなに山桜が咲いたな」 浪子は磁瓶 じへい にさしし桜の花びらを軽 かろ くなでつつ「今朝 けさ 老爺 じいや が山から折って来ましたの。 きれいでしょう。 戦争 いくさ でも早く討死 うちじに する方が負けだよ。 も少し剛情にさ、執拗 しつこく さ、気ながな方を奨励したいと思うね。 いいかね、皮切りだからどうせおかしいよ、しつこしと、笑っちゃいかん、しつこしと人はいえども八重桜盛りながきはうれしかりけり、はははは梨本 なしもと 跣足 はだし だろう」 「まあおもしろいお歌でございますこと、ねエ奥様」 「はははは、ばあやの折り紙つきじゃ、こらいよいよ秀逸にきまったぞ」 話の途切れ目をまたひとしきり激しくなりまさる風雨の音、濤 なみ の音の立ち添いて、家はさながら大海に浮かべる舟にも似たり。 いくは鉄瓶 てつびん の湯をかうるとて次に立ちぬ。 浪子はさしはさみ居し体温器をちょっと燈火 あかり に透かし見て、今宵 こよい は常よりも上らぬ熱を手柄顔に良人 おっと に示しつつ、筒に収め、しばらくテーブルの桜花 さくら を見るともなくながめていたりしが、たちまちほほえみて 「もう一年たちますのねエ、よウくおぼえていますよ、あの時馬車に乗って出ると家内 みんな の者が送って出てますから何とか言いたかったのですけどどうしても口に出ませんの。 おほほほ。 それから溜池橋 ためいけばし を渡るともう日が暮れて、十五夜でしょう、まん丸な月が出て、それから山王 さんのう のあの坂を上がるとちょうど桜花 さくら の盛りで、馬車の窓からはらはらはらはらまるで吹雪 ふぶき のように降り込んで来ましてね、ほほほ、髷 まげ に花びらがとまってましたのを、もうおりるという時、気がついて伯母がとってくれましたッけ」 武男はテーブルに頬杖 ほおづえ つき「一年ぐらいたつな早いもんだ。 かれこれするとすぐ銀婚式になっちまうよ。 はははは、あの時浪さんの澄まし方といったらはッははは思い出してもおかしい、おかしい。 ほほほほ手が震えて、杯がどうしても持てなかったンですもの」 「大分 だいぶ おにぎやかでございますねエ」といくはにこにこ笑 え みつつ鉄瓶 てつびん を持ちて再び入り来つ。 「ばあやもこんなに気分が清々 せいせい いたしたことはありませんでございますよ。 ごいっしょにこうしておりますと、昨年伊香保にいた時のような心地 こころもち がいたしますでございますよ」 「伊香保はうれしかったわ!」 「蕨 わらび 狩りはどうだい、たれかさんの御足 おみあし が大分重かッたっけ」 「でもあなたがあまりお急ぎなさるんですもの」と浪子はほほえむ。 「もうすぐ蕨の時候になるね。 帰京は午後と定めて、午前の暖かく風なき間 ま を運動にと、武男は浪子と打ち連れて、別荘の裏口よりはらはら松の砂丘 すなやま を過ぎ、浜に出 い でたり。 「いいお天気、こんなになろうとは思いませんでしたねエ」 「実にいい天気だ。 伊豆 いず が近く見えるじゃないか、話でもできそうだ」 二人 ふたり はすでに乾 かわ ける砂を踏みて、今日の凪 なぎ を地曳 じびき すと立ち騒ぐ漁師 りょうし 、貝拾う子らをあとにし、新月形 なり の浜を次第に人少なき方 かた に歩みつ。 浪子はふと思い出 い でたるように「ねエあなた。 あれから一度も会わンが。 千々岩さんがお母さまと何か話をしていなさる夢を見ましたの」 「はははは、気沢山 きだくさん だねエ、どんな話をしていたのかい」 「何かわからないのですけど、お母さまが何度もうなずいていらっしゃいましたわ。 ねエ、あなた、千々岩さんが我等宅 うち に出入りするようなことはありますまいね」 「そんな事はない、ないはずだ。 母 おっか さんも千々岩の事じゃ怒 おこ っていなさるからね」 浪子は思わず吐息をつきつ。 「本当に、こんな病気になってしまって、おかあさまもさぞいやに思っていらッしゃいましょうねエ」 武男ははたと胸を衝 つ きぬ。 病める妻には、それといわねど、浪子が病みて地を転 か えしより、武男は帰京するごとに母の機嫌 きげん の次第に悪 あ しく、伝染の恐れあればなるべく逗子には遠ざかれとまで戒められ、さまざまの壁訴訟の果ては昂 こう じて実家 さと の悪口 わるくち となり、いささかなだめんとすれば妻をかばいて親に抗するたわけ者とののしらるることも、すでに一再に止 とど まらざりけるなり。 「はははは、浪さんもいろいろな心配をするね。 そんな事があるものかい。 疲れたろう。 そろそろ帰らなくもいいかい」 二人は浜尽きて山起こる所に立てるなり。 西洋まででも行けるわ」 「いいかい、それじゃそのショールをおやりな。 岩がすべるよ、さ、しっかりつかまって」 武男は浪子をたすけ引きて、山の根の岩を伝える一条の細逕 さいけい を、しばしば立ちどまりては憩 いこ いつつ、一丁 ちょう あまり行きて、しゃらしゃら滝の下にいたりつ。 滝の横手に小さき不動堂あり。 松五六本、ひょろひょろと崖 がけ より秀 ひい でて、斜めに海をのぞけり。 武男は岩をはらい、ショールを敷きて浪子を憩わし、われも腰かけて、わが膝 ひざ を抱 いだ きつ。 「いい凪 なぎ だね!」 海は実に凪 な げるなり。 近午の空は天心にいたるまで蒼々 あおあお と晴れて雲なく、一碧 いっぺき の海は所々 しょしょ 練 ね れるように白く光りて、見渡す限り目に立つ襞 ひだ だにもなし。 海も山も春日を浴びて悠々 ゆうゆう として眠れるなり。 「あなた!」 「何?」 「なおりましょうか」 「エ?」 「わたくしの病気」 「何をいうのかい。 なおらずにどうする。 なおるよ、きっとなおるよ」 浪子は良人 おっと の肩に倚 よ りつ、「でもひょっとしたらなおらずにしまいはせんかと、そう時々思いますの。 だいじょうぶなおる。 なおると医師 いしゃ もいうじゃアないか。 ねエ浪さん、そうじゃないか。 それに初期だから、どんな事があったってなおるよ。 ごらんな、それ内 うち の親類の大河原 おおかわら 、ね、あれは右の肺がなくなッて、医者が匙 さじ をなげてから、まだ十五年も生きてるじゃないか。 ぜひなおるという精神がありさえすりアきっとなおる。 なおらんというのは浪さんが僕を愛せんからだ。 愛するならきっとなおるはずだ。 なおらずにこれをどうするかい」 武男は浪子の左手 ゆんで をとりて、わが唇 くちびる に当てつ。 手には結婚の前、武男が贈りしダイヤモンド入りの指環 ゆびわ 燦然 さんぜん として輝けり。 二人 ふたり はしばし黙して語らず。 江の島の方 かた より出 い で来たりし白帆 しらほ 一つ、海面 うなづら をすべり行く。 にくしと思う川島片岡両家の関鍵 かんけん は実に浪子にありて、浪子のこの肺患は取りも直さず天特にわれ千々岩安彦のために復讎 ふくしゅう の機会を与うるもの、病は伝染致命の大患、武男は多く家にあらず、姑そくの間に軽々 けいけい 一片の言 ことば を放ち、一指を動かさずして破裂せしむるに何の子細かあるべき。 事成らば、われは直ちに飛びのきて、あとは彼らが互いに手を負い負わし生き死に苦しむ活劇を見るべきのみ。 千々岩は実にかく思いて、いささか不快の眉 まゆ を開けるなり。 叔母の気質はよく知りつ。 武男がわれに怒りしほど、叔母はわれに怒らざるもよく知りつ。 そもそもまた親戚 しんせき 知己も多からず、人をしかり飛ばして内心には心細く覚ゆる叔母が、若夫婦にあきたらで味方ほしく思うをもよく知りつ。 さればいまだ一兵を進めずしてその作戦計画の必ず成効すべきを測りしなり。 浪子の病すでに二月 ふたつき に及びてはかばかしく治 ち せず、叔母の機嫌 きげん のいよいよ悪 あ しきを聞きし四月の末、武男はあらず、執事の田崎も家用を帯びて旅行せしすきをうかがい、一夜 や 千々岩は不意に絶えて久しき川島家の門を入りぬ。 あたかも叔母がひとり武男の書状を前に置きて、深く深く沈吟せるところに行きあわせつ。 金は使う、二月も三月もたったてようなるじゃなし、困ったものじゃて、のう安さん。 「でも叔母様 さん 、それは無理ですよ、夫婦に仲のよすぎるということはないものです。 病気であって見ると、武男君もいよいよこらそうあるべきじゃありませんか」 「それじゃてて、妻 さい が病気すッから親に不孝をすッ法はなかもんじゃ」 千々岩は慨然として嘆息し「いや実に困った事ですな。 「こんな時にゃ実家 さと からちと気をきかすものですが、病人の娘を押し付けて、よくいられるですね。 しかし利己主義が本尊の世の中ですからね、叔母様 さん 」 「そうとも」 「それはいいですが、心配なのは武男君の健康です。 彼はその注 つ ぎ込みし薬の見る見る回るを認めしのみならず、叔母の心田 しんでん もとすでに一種子の落ちたるありて、いまだ左右 とこう の顧慮におおわれいるも、その土 ど を破りて芽ぐみ長じ花さき実るにいたるはただ時日の問題にして、その時日も勢いはなはだ長からざるべきを悟りしなりき。 その真質において悪人ならぬ武男が母は、浪子を愛せぬまでもにくめるにはあらざりき。 浪子が家風、教育の異なるにかかわらず、なるべくおのれを棄 す てて姑 しゅうと に調和せんとするをば、さすがに母も知り、あまつさえそのある点において趣味をわれと同じゅうせるを感じて、口にしかれど心にはわが花嫁のころはとてもあれほどに届かざりしとひそかに思えることもありき。 さりながら浪子がほとんど一月にわたるぶらぶら病のあと、いよいよ肺結核の忌まわしき名をつけられて、眼前に喀血 かっけつ の恐ろしきを見るに及び、なおその病の少なからぬ費用をかけ時日を費やしてはかばかしき快復を見ざるを見るに及び、失望といわんか嫌厭 けんえん と名づけんか自ら分 わか つあたわざるある一念の心底に生 は え出 い でたるを覚えつ。 彼を思い出 い で、これを思いやりつつ、一種不快なる感情の胸中に うん醸 うんじょう するに従って、武男が母は上 うわ うちおおいたる顧慮の一塊一塊融け去りてかの一念の驚くべき勢いもて日々長じ来たるを覚えしなり。 千々岩は分明 ぶんみょう に叔母が心の逕路 けいろ をたどりて、これよりおりおり足を運びては、たださりげなく微雨軽風の両三点を放って、その顧慮をゆるめ、その萌芽 ほうが をつちかいつつ、局面の近くに発展せん時を待ちぬ。 そのおりおり武男の留守をうかがいて川島家に往来することのおぼろにほかに漏れしころは、千々岩はすでにその所作の大要をおえて、早くも舞台より足を抜きつつ、かの山木に向かい近きに起こるべき活劇の予告 まえぶれ をなして、あらかじめ祝杯をあげけるなり。 近ごろはとかく奥歯に物のはさまりしように、いつ帰りても機嫌よからぬ母の、今夜 こよい は珍しくにこにこ顔を見せて、風呂 ふろ を焚 た かせ、武男が好物の薩摩汁 さつまじる など自ら手をおろさぬばかり肝いりてすすめつ。 小間使いに肩揉 ひね らして、羅宇 らう の長き煙管 きせる にて国分 こくぶ をくゆらしいたる母は目をあげ「おお早上がって来たな。 「まるでお客様ですな」 武男は葉巻を一吸い吸いて碧 あお き煙 けぶり を吹きつつ、うちほほえむ。 「武どん、よう帰ったもった。 まあ帰ってくれたで、いい都合ッごあした。 母 おっか さんに済まないッて、ひどく心配していましたッけ」 「そうかい」 母はしげしげ武男の顔をみつめつ。 おりから小間使いの茶道具を持 も て来しを母は引き取り、 「松、御身 おまえ はあっち行っていなさい。 母はおもむろに口を開きぬ。 「なあ武どん、わたしももう大分 だいぶ 弱いましたよ。 去年のリュウマチでがっつり弱い申した。 昨日 きのう お墓まいりしたばかいで、まだ肩腰が痛んでな。 あれも早くよくなって母 おっか さんのお肩を休めたいッてそういつも言ってます」 「さあ、そう思っとるじゃろうが、病気が病気でな」 「でも、大分快方 いいほう になりましたよ。 なあに、母 おっか さん用心次第です、伝染の、遺伝のいうですが、実際そういうほどでもないですよ。 人間は医師 いしゃ のいうほど弱いものじゃありません、ははははは」 「いいえ、笑い事じゃあいません」と母はほとほと煙管 きせる をはたきながら 「病気のなかでもこの病気ばかいは恐ろしいもンでな、武どん。 みいな母御 かさま のがうつッたのじゃ。 まだこんな話が幾つもあいます。 一燈じじと燃えて、夜の雨はらはらと窓をうつ。 「まあわたしの言うことを聞きなさい。 よし浪が今死なんにしたとこが、そのうちまたきっとわるくなッはうけあいじゃ。 そのうちにはきっと卿 おまえ に伝染すッなこらうけあいじゃ、なあ武どん。 卿 おまえ にうつる、子供が出来 でく る、子供にうつる、浪ばかいじゃない、大事な主人の卿 おまえ も、の、大事な家嫡 あととり の子供も、肺病持ちなッて、死んでしもうて見なさい、川島家はつぶれじゃなッかい。 ええかい、卿 おまえ がおとっさまの丹精 たんせい で、せっかくこれまでになッて、天子様からお直々 じきじき に取り立ててくださったこの川島家も卿 おまえ の代でつぶれッしまいますぞ。 よウく分別のして、ここは一つ思い切ってたもらんとないませんぞ」 黙然 もくねん と聞きいる武男が心には、今日 きょう 見舞い来し病妻の顔ありありと浮かみつ。 「母 おっか さん、私 わたくし はそんな事はできないです」 「なっぜ?」母はやや声高 こわだか になりぬ。 「母 おっか さん、今そんな事をしたら、浪は死にます!」 「そいは死ぬかもしれン、じゃが、武どん、わたしは卿 おまえ の命が惜しい、川島家が惜しいのじゃ!」 「母 おっか さん、そうわたしを大事になさるなら、どうかわたしの心をくんでください。 こんな事を言うのは異なようですが、実際わたしにはそんな事はどうしてもできないです。 まだ慣れないものですから、それはいろいろ届かぬ所はあるですが、しかし母 おっか さんを大事にして、私 わたくし にもよくしてくれる、実に罪も何もないあれを病気したからッて離別するなんぞ、どうしても私 わたくし はできないです。 肺病だッてなおらん事はありますまい、現になおりかけとるです。 もしまたなおらずに、どうしても死ぬなら、母 おっか さん、どうか私 わたくし の妻 さい で死なしてください。 病気が危険なら往来も絶つです、用心もするです。 それは母 おっか さんの御安心なさるようにするです。 でも離別だけはどうあッても私 わたくし はできないです!」 「へへへへ、武男、卿 おまえ は浪の事ばッかいいうがの、自分は死んでもかまわンか、川島家はつぶしてもええかい?」 「母 おっか さんはわたしのからだばッかりおっしゃるが、そんな不人情な不義理な事して長生きしたッてどうしますか。 人情にそむいて、義理を欠いて、決して家のためにいい事はありません。 決して川島家の名誉でも光栄でもないです。 どうでも離別はできません、断じてできないです」 難関あるべしとは期 ご しながら思いしよりもはげしき抵抗に出会いし母は、例の癇癖 かんぺき のむらむらと胸先 むなさき にこみあげて、額のあたり筋立ち、こめかみ顫 うご き、煙管持つ手のわなわなと震わるるを、ようよう押ししずめて、わずかに笑 えみ を装いつ。 「そ、そうせき込まんでも、まあ静かに考えて見なさい。 卿 おまえ はまだ年が若かで、世間 よのなか を知ンなさらンがの、よくいうわ、それ、小の虫を殺しても大の虫は助けろじゃ。 それは先方 むこう も気の毒、浪もかあいそうなよなものじゃが、病気すっがわるかじゃなッか。 何と思われたて、川島家が断絶するよかまだええじゃなッか、なあ。 それに不義理の不人情の言いなはるが、こんな例 こと は世間に幾らもあります。 家風に合わンと離縁 じえん する、子供がなかと離縁 じえん する、悪い病気があっと離縁 じえん する。 これが世間の法、なあ武どん。 何の不義理な事も不人情な事もないもんじゃ。 全体 いったい こんな病気のした時ゃの、嫁の実家 さと から引き取ってええはずじゃ。 先方 むこう からいわンからこつちで言い出すが、何のわるか事恥ずかしか事があッもンか」 「母 おっか さんは世間世間とおっしゃるが、何も世間が悪い事をするから自分も悪い事をしていいという法はありません。 病気すると離別するなんか昔の事です。 もしまたそれが今の世間の法なら、今の世間は打 ぶ ちこわしていい、打 ぶ ちこわさなけりゃならんです。 母 おっか さんはこっちの事ばっかりおっしゃるが、片岡の家 うち だッてせっかく嫁にやった者が病気になったからッて戻されていい気持ちがしますか。 浪だってどの顔さげて帰られますか。 ひょっとこれがさかさまで、わたしが肺病で、浪の実家 さと から肺病は険呑 けんのん だからッて浪を取り戻したら、母 おっか さんいい心地 こころもち がしますか。 同 おんな じ事です」 「いいえ、そいは違う。 男と女とはまた違うじゃなッか」 「同じ事です。 情理からいって、同じ事です。 わたしからそんな事をいっちゃおかしいようですが、浪もやっと喀血 かっけつ がとまって少し快方 いいほう に向いたかという時じゃありませんか、今そんな事をするのは実に血を吐かすようなものです。 浪は死んでしまいます。 きっと死ぬです。 他人だッてそんな事はできンです、母 おっか さんはわたしに浪を殺せ……とおっしゃるのですか」 武男は思わず熱き涙をはらはらと畳に落としつ。 「武男、卿 おまえ はな、女親じゃからッてわたしを何とも思わんな。 さ、おとっさまの前で今 ま 一度言って見なさい、さ言って見なさい。 御先祖代々のお位牌も見ておいでじゃ。 さ、今 ま 一度言って見なさい、不孝者めが !!」 きっと武男をにらみて、続けざまに煙管もて火鉢の縁打ちたたきぬ。 さすがに武男も少し気色 けしき ばみて「なぜ不孝です?」 「なぜ?なぜもあッもンか。 妻 さい の肩ばッかい持って親のいう事は聞かんやつ、不孝者じゃなッか。 親が育てたからだを粗略 そまつ にして、御先祖代々の家をつぶすやつは不孝者じゃなッか。 卿 おまえ は親よか妻 さい が大事なッか。 たわけめが。 何いうと、妻、妻、妻ばかいいう、親をどうすッか。 何をしても浪ばッかいいう。 不孝者めが。 勘当すッど」 武男は唇 くちびる をかみて熱涙を絞りつつ「母 おっか さん、それはあんまりです」 「何があんまいだ」 「私 わたくし は決してそんな粗略な心は決して持っちゃいないです。 母 おっか さんにその心が届きませんか」 「そいならわたしがいう事をなぜきかぬ?エ?なぜ浪を離縁 じえん せンッか」 「しかしそれは」 「しかしもねもンじゃ。 さ、武男、妻 さい が大事か、親が大事か。 雨はまたひとしきり滝のように降りそそぐ。 母はようやく口を開きぬ。 目にはまだ怒りのひらめけども、語はどこやらに湿りを帯びたり。 「なあ、武どん。 わたしがこういうも、何も卿 おまえ のためわるかごとすっじゃなかからの。 わたしにゃたッた一人 ひとり の卿 おまえ じゃ。 卿 おまえ に出世をさせて、丈夫な孫抱 で えて見たかばかいがわたしの楽しみじゃからの」 黙然と考え入りし武男はわずかに頭 かしら を上げつ。 「母 おっか さん、とにかく私 わたくし も」電報を示しつつ「この通り出発が急になッて、明日 あす はおそくも帰艦せにゃならんです。 一月ぐらいすると帰って来ます。 それまではどうかだれにも今夜の話は黙っていてください。 どんな事があっても、私 わたくし が帰って来るまでは、待っていてください」 * あくる日武男はさらに母の保証をとり、さらに主治医を訪 と いて、ねんごろに浪子の上を託し、午後の汽車にて逗子 ずし におりつ。 汽車を下 くだ れば、日落ちて五日の月薄紫の空にかかりぬ。 野川の橋を渡りて、一路の沙 すな はほのぐらき松の林に入りつ。 林をうがちて、桔槹 はねつるべ の黒く夕空にそびゆるを望める時、思いがけなき爪音 つまおと 聞こゆ。 「ああ琴をひいている……」と思えば心 しん の臓をむしらるる心地 ここち して、武男はしばし門外に涙 なんだ をぬぐいぬ。 今日は常よりも快かりしとて、浪子は良人 おっと を待ちがてに絶えて久しき琴取り出 い でて奏 かな でしなりき。 顔色の常ならぬをいぶかられて、武男はただ夜ふかししゆえとのみ言い紛らしつ。 約あれば待ちて居し晩餐 ばんさん の卓 つくえ に、浪子は良人 おっと と対 むか いしが、二人 ふたり ともに食すすまず。 浪子は心細さをさびしき笑 えみ に紛らして、手ずから良人 おっと のコートのボタンゆるめるをつけ直し、ブラシもて丁寧にはらいなどするうちに、終列車の時刻迫れば、今はやむなく立ち上がる武男の手にすがりて 「あなた、もういらッしゃるの?」 「すぐ帰ってくる。 浪さんも注意して、よくなッていなさい」 互いにしっかと手を握りつ。 玄関に出 い づれば、姥 うば のいくは靴 くつ を直し、僕 ぼく の茂平 もへい は停車場 ステーション まで送るとて手かばんを左手 ゆんで に、月はあれど提燈 ちょうちん ともして待ちたり。 「それじゃばあや、奥様を頼んだぞ。 ただ三たび 「早く帰ってちょうだいな」 という声のあとを慕うてむせび来るのみ。 顧みれば片破月 かたわれづき の影冷ややかに松にかかれり。 欲には酌人 しゃくにん がちと無意気 ぶいき と思い貌 がお に、しかし愉快らしく、妻 さい のお隅 すみ の顔じろりと見て、まず三四杯傾 かたぶ くるところに、婢 おんな が持 も て来し新聞の号外ランプの光にてらし見つ。 「うう朝鮮か……東学党 とうがくとう ますます猖獗 しょうけつ ……なに清国 しんこく が出兵したと……。 さあ大分 だいぶ おもしろくなッて来たぞ。 お隅、前祝いだ、卿 おまえ も一つ飲め」 「あんた、ほんまに戦争 いくさ になりますやろか」 「なるとも。 愉快、愉快、実に愉快。 若旦那 だんな が納得しやはったのかいな」 「なあに、武男さんはまだ帰って来ないから、相談も納得もありゃしないが、お浪さんがまた血を喀 は いたンだ。 ところで御隠居ももうだめだ、武男が帰らんうちに断行するといっているそうだ。 も一度千々岩につッついてもらえば、大丈夫できる。 武男さんが帰りゃなかなか断行もむずかしいからね、そこで帰らんうちにすっかり処置 かた をつけてしまおうと御隠居も思っとるのだて。 もうそうなりゃアこっちのものだ。 それに武男さんは親孝行 おやおもい だから、御隠居が泣いて見せなさりア、まあ泣き寝入りだな。 そっちはそれでよいとして、さて肝心要 かなめ のお豊姫の一条だが、とにかく武男さんの火の手が少ししずまってから、食糧つきの行儀見習いとでもいう口実 おしだし で、無理に押しかけるだな。 なあに、むずかしいようでもやすいものさ。 御隠居の機嫌 きげん さえとりアできるこった。 お豊がいよいよ川島男爵夫人になりア、彼女 あれ は恋がかなうというものだし、おれはさしより舅役 しゅうとやく で、武男さんはあんな坊ちゃんだから、川島家の財産はまずおれが扱ってやらなけりゃならん。 取るとやるの前祝いだ。 あの通り毎日駄々 だだ をこねてばかりいちゃ、先方 あっち 行ってからが実際思われるぞ。 観音様が姑 しゅうと だッて、ああじゃ愛想 あいそ をつかすぜ」 「それじゃてて、あんた、躾 しつけ はわたしばかいじゃでけまへんがな。 はははははは。 論より証拠、おれが躾をして見せる。 今行くよ。 おほほほほ。 お化粧 つくり がよくできましたこと!ほほほほッ。 ほれぼれいたしますよ」 「いやだよ、お世辞なんぞいッてさ」言いながらまた鏡をのぞいてにこりと笑う。 竹は口打ちおおいし袂 たもと をとりて、片唾 かたず を飲みつつ、 「お嬢様、お待ち兼ねでございますよ」 「いいよ、今行くよ」 ようやく思い切りし体 てい にて鏡の前を離れつつ、ちょこちょこ走りに幾間 ま か通りて、父の居間に入り行きたり。 「おお、お豊か。 待っていた。 ここへ来な来な。 さ母 おっか さんに代わって酌でもしなさい。 おっと乱暴な銚子 ちょうし の置き方をするぜ。 茶の湯生け花のけいこまでした令嬢にゃ似合わンぞ。 そうだそうだそう山形 やまがた に置くものだ」 はや陶然と色づきし山木は、妻 さい の留むるをさらに幾杯か重ねつつ「なあお隅 すみ 、お豊がこう化粧 おつくり した所は随分別嬪 べっぴん だな。 内 うち じゃそうもないが、外に出りゃちょいとお世辞もよし。 何もそう不景気な顔をせんでもいい、なあお豊。 卿 おまえ がうれしがる話があるのだ。 「これから本題に入るのだ。 とにかく浪子さんが病気 あんばい が悪い、というンで、まあ離縁になるのだ。 いいや、まだ先方に談判はせん、浪子さんも知らんそうじゃが、とにかく近いうちにそうなりそうなのだ。 「ここだて、なお豊。 しかし鬼でもない、蛇 じゃ でもない、やっぱり人間じゃ。 その呼吸さえ飲み込むと、鬼のよめでも蛇 じゃ の女房にでもなれるものじゃ。 なあに、あの隠居ぐらい、おれが女なら二日もそばへいりゃ豆腐のようにして見せる。 いいかい。 第二にはだ、今のように何といえばすぐふくれるようじゃいけない、何でもかでも負けるのだ。 いいかい。 しかられても負ける、無理をいわれても負ける、こっちがよけりゃなお負ける、な。 そうすると先方 むこう で折れて来る、な、ここがよくいう負けて勝つのだ。 決して腹を立っちゃいかん、よしか。 何さ、内々はどうでもいいが、表面 おもてむき の所をよく注意しなけりゃいけんぜ。 姑御 しゅうとご にはなれなれしくさ、なるたけ近くして、婿殿にゃ姑の前で毒にならんくらいの小悪口 わるくち もつくくらいでなけりゃならぬ。 おかしいもンで、わが子の妻 さい だから夫婦仲がいいとうれしがりそうなもんじゃが、実際あまりいいと姑の方ではおもしろく思わぬ。 浪子さんも一つはそこでやりそこなったかもしれぬ。 ところで、いいかい、なるたけ注意して、この女 こ は真 ほん にわたしのよめだ、子息 せがれ の妻 さい じゃない、というように姑に感じさせなけりゃならん。 姑 よめ しゅうとよめ のけんかは大抵この若夫婦の仲がよすぎて、姑に孤立の感を起こさすから起こるのが多いて。 いいかい、卿 おまえ は御隠居のよめだ、とそう思っていなけりゃならん。 なあに御隠居が追っつけめでたくなったあとじゃ、武男さんの首ッ玉にかじりついて、ぶら下がッてあるいてもかまわンさ。

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bunbun nezibot zon pucan oolee 1

おとめ げーむ の はめ つ ふら ぐし かない あく や くれ い じょう に てん せい し て しまっ た

summary 【第18回】お題係賞 シロッシュ 1 今回、右も左も分からないまま、お題係を務めさせていただきました。 「夢」というお題に加え、回文に付随した解説やストーリーをお願いする、という少々面倒くさいお題だったにもかかわらず、力作をたくさん寄せていただきました。 村上春樹氏の「またたび浴びたタマ」という短いストーリー付きの回文の本があるのですが、これをみんなでやったら面白いかな、と思ったのが「ストーリー付き」のきっかけです。 ところが蓋を開けてみたら、私の予想をはるか1万キロくらい飛び超えていろいろな形の作品が集まりました。 どれも読んでいてとても楽しかったです。 一連のストリートして素晴らしかった作品を「作品賞」に選ばせていただきました。 また今回、回文をストーリーに組み込んだり1ページに連作があったり、様々な発表の方法がされましたが、お題係賞は「一つの回文+その周辺のストーリー(ストーリーがある場合)」を審査対象にいたしました。 (なお提出期限後に出された作品は、審査対象から外させていただきました。 ) 選ばせていただいた作品以外にも、本当に面白かったり素敵な作品がたくさんあり、ここでひとつひとつお伝えできないのが残念です。 2 【作品賞】 2作品、選ばせていただきました。 WITCH・WITH・WISH(中山とりこさん) 呪いから祝いへと変わっていく魔女の一生のストーリーが、最初と折り返し、最後の呪文のような同じ言葉を軸として4つの長い回文で綴られている。 言葉の1つ1つが不思議な色合いに満ちています。 技術も表現力も素晴らしい作品だと思います。 これを作るのにどれくらいの時間をかけられたのでしょうね。 サロニロワタ(ひざみろさん) 夢に現れたサロニロワタとの冒険。 回文の夢の一つ一つに意味があり、それを優しく教えてくれて去っていくサロニロワタ。 そしてコメントを見て、今更ながら「サソニロワタ=『夢』」と気がづきました。 この言葉のセンス。 これは本当に絵本として出版してほしいです。 私の今回のお題は、サロニロワタを生み出すためにあったと言っても過言でないかも(私が生んだわけではないですが)。 ひざさんのこういう作品、もっといっぱい読みたいな。 …(モーリーさん) この電車はまさに男性の「夢」であり、そして残念ながら「夢」の中のできごとなんですね。 夢だから好き放題にすればいいのに、座席の位置がちょっと遠慮して現実的なのも好きです。 どぉん!サーバ落としたわ。 特におばあさんと踊ってサーバを落とすこの回文、自然さ、リズム、内容、どれも素晴らしいですね。 この子の頭の中では踊りまくると床が抜けるようにサーバが落ちると思っているんでしょうね。 絵が思い浮かびます。 まあ実は私もサーバが落ちるってよくは分かってなかったりするので、この子と似たようなものですが(汗) 今回、お題係の大役を務めさせていただき、素晴らしい作品をじっくりと拝見することで、いろいろと学ばせていただきました。 そしてなにより本当に楽しませていただきました。 誰もがこうありたいと望むが それを叶えられる者は一握の砂にも満たない。 わかんねぇ〜 11 哀しき夢覚め行きしかな かなしきゆえさめゆきしかな 12 深部位輝か回文師 しんぶいかかやかかいぶんし りん 言葉や漢字のチョイスから、わたしもG-MENを予想します。 推理も感想文もッかけなかった事お詫びも意志上げます。 私もG-MENさんだと思います 中山とりこ オリンピック回文がタイムリーで好きです。 小平奈緒さん、フルネームで入っているのにまったく違和感がなくてすごい! 皆さんに便乗してG-MENさんにします。 野愛 これは言葉の選び方からしてG-MENさんですね ハフヤフヒ 掠らず当たってるので許されると思われます! 夢の舞台の真っ最中ですね!作ってウナパン没になりましたハフです。 そしてヨウコシリーズが昭和の香りで固茹でですね! これはカッコいいに事欠くハフではない回文ですね! シロッシュ 4. 港町の不穏で荒っぽい感じが見事に現れていますねえ。 ヤンキー座りの子たちとかいまだによく見ますもん(横須賀出身のシロッシュです) みなさんがそう言うなら、きっとG-MENさん! 青村豆十郎 悩みに悩んだ末、これをいがさんにする。 ひざみろ ちょっと笑 未練笑 作者さんもおっしゃる通り期間内ので見ますがあれですね、解説の付記もありますが回文自体が解説的ですごいです。 ひざみろ ややG- MENさんぽさがある。 【第18回】無規制明晰夢 モーリー 1 中目行き ガラ空き、寒い。 ルールよく読んでなくて、ストーリーつけるとかし忘れたまま1本のみでタイムアウト。 せっかくならと思って、あえて2個め、ストーリーメインでド下投稿。 2個めは個人的にボクらしさを消して、当てにくくしたつもりが、意外とモーリー予想がいてびっくり。 楽しんでいただけて良かったです。 中山とりこ 2が脳内で完全にブルボンちえみで再生されますねー。 消去法でいがさんになりました… りゅう 素晴らしいと思います。 芸能人といえば中目ですもん。 しかもすごい顔ぶれ! モーリーさん予想で! 野愛 ただただわろた とりあえずモーリーにするけどもこれめちゃ好きです笑ってまうもん はっちちち 初参加っぽさでとよよんに シロッシュ 1. この発想、面白い。 まさに夢の電車。 がら空きの電車の図解のはめ込み方も上手いですねえ。 ぜひ見てみたい、ブルゾンちえみがやるところ。 さてどなたでしょう... うーん。 シロッシュ ではモーリーさん? ハフヤフヒ 多分夢ですよ!でも夢ならもっと近づきましょうよ! ちょっと離れてるのが奥ゆかしすぎですよ! 近づきすぎると熱くなってしまうかもですが! こういう楽しいのは、芸能人と文字図に詳しくないハフからはでてこない作品ですね! 青村豆十郎 かもめめ。 居なかった・・・・・・。 えっと、残っている方はりんさん。 有り得ないな…… 青村豆十郎 今回、途轍もなく忙しい私でした。 1,作並回文交流会が第20回。 記念フォーラムのパネリストとして招かれた私はそこで簡単な演説と回文クイズを用意している。 それが今月24,25日。 2,今年度いっぱいで公会堂が休館と決まっており、覆面お題発表の日、雇い止めが告げられた。 公会堂の仕事は残っており、休館に向けてむしろ忙しい。 3,家族顔合わせなど準備を進めてきた結婚。 2月26日付けで入籍と決めた。 5月末に海外挙式を考え超特急で準備中である。 4,ついでにこの冬の冷え込みにより、現在借りている借家の水道管破裂が発覚。 なお、タイムライン上にはお知らせしたくない人も居るのでtwitterとfacebookではこれらの話はご内密に。 ここまで、覗きに来る人なら知られてもしょうがないかな。 そんなわけで三桁投稿、投稿数最大の更新という夢は次回以降に持ち越しとなりました。 シロッシュ 青豆さん、作並の直前に大力作2作品(決めつけ)、お疲れ様でした!(そしておめでとうございます)。 ひざみろ あれっ図解回文ない!と思ったら消えてたんですね。 追加のもおもしろく、これはヒントになるかも? ひざみろ このセンスはダックスさんかねえ。 りん え。 わたし?笑。 この振り切ったお下品ちえみさんを生み出せるのは、さとーさんではないでしょうか? 【第18回】一人の回文師が飛行機から飛び降りる ダックス 1 死んだのリーダー?代理の男子? しんだのりいだあだいりのだんし アフリカ公園の芝生の上に、大きな石の塊がある。 カブトムシを連想させる形状で、高さは僕の胸の辺り。 傍らのプレートには『砦』と書かれている。 「アフリカの戦争は弓矢が主体だから、こんな石の塊でも十分砦の役目を果たすのだろう」僕はそう解釈し、体を屈めて『砦』に身を隠す真似をする。 すると突然、木の矢が飛んできて、すぐ側の地面に突き刺さる。 驚いた僕が『砦』から顔を出すと、遠くでアフリカ人の少年達が手製の弓に矢をつがえ、僕の方に向かって狙いを定めている。 動揺した僕は思わず『砦』から飛び出し、それを見た少年達はけらけら笑いながら僕めがけて木の矢を射かけてくる。 僕は必死で矢を避けながら「やめろ! やめろ!」と怒声をあげる。 彼らはますます喜んで次から次へと矢を放つ。 そしてついに矢が僕の足を捉える。 先端が丸くなっているので全く痛みは無いが、少年達に後ろめたい気持ちを味わわせようと、僕は足を押さえて倒れこみ、硬く目を閉じて重傷のフリをする。 目を開けると、いつの間にか神殿のような場所にいる。 少年達のリーダーの死刑が、今まさに執行されようとしているのだ。 リーダーは仰向けに身体を縛られ、白い仮面をつけさせられている。 傍らにはエキゾチックな衣装に身を包んだ若い女性が、大きな刀を手にリーダーを見下ろしている。 やりすぎた。 僕は激しく後悔する。 「じゃん、けん」かけ声をかけながら、女性が刀を振りかぶる。 止めるまもなく、女性は「ぽん!」の声とともに刀をリーダーの首筋に振り下ろす。 同じ動作がもう一度繰り返され、哀れリーダーの頭と胴は泣き別れになる。 刑を完了した女性はにこにこしながら僕を手招きし、リーダーの首から仮面を外す。 思わず僕は顔をそむけるが、女性の驚きの声に、おそるおそる視線を戻す。 仮面の下から現れたのは全くの別人の顔。 重大な過失を犯したことに気付き、女性は泣き出してしまう。 僕も言いようの無い罪悪感を覚え、せめて首だけでも埋葬してやろうと、怖さも忘れて生首を抱えあげる。 顔が見えるのはさすがに嫌なので、生首の後頭部を上に向けると、驚いたことにそちらにも顔がついている。 紛れも無くリーダーの顔だ。 泣き続ける女性を喜ばせようと、僕は喜び勇んで彼女にリーダーの顔を向ける。 2 欲望が血眼な間違う僕よ。 よくぼうがちまなこなまちがうぼくよ 長年の夢がついに叶い、青色のネコ型ロボットと同居を始めることになる。 これまで欲深い人間達に利用され続けたせいで、ロボットは極度の人間不信に陥っている。 「君も良く知っているとは思うけどね」夕暮れ、二人きりの部屋でロボットがささやく。 「ボクのポケットからは君の欲しいものが何でも出てくるんだ。 何か欲しいものがあったら……」 「そんなことはどうだっていいんだ」僕はロボットの目をまっすぐ見つめながら、優しく、それでいて断固とした口調で彼の言葉を遮る。 「僕が欲しいのは便利な道具じゃない。 僕が本当に必要としているのは、君自身なんだよ」 「……ありがとう」ロボットは感極まり、嗚咽まじりの涙を流す。 僕も思わずもらい泣きをしそうになる。 しかし、素晴らしい成功に気が緩んだ僕は、ここでついついロボットのお腹のポケットを盗み見てしまう。 彼は敏感にその視線に気付き、ポケットをさっと手で隠す。 絶望と憎しみの入り交じった表情が僕に向けられる。 3 君子か?下着確か真紅。 くんしかしたぎたしかしんく 目の前に一人の老婆が倒れている。 通り魔にカッターナイフで幾度も腹を刺されたのだ。 「もしもし,大丈夫ですか」僕は老婆の顔を覗き込み,間の抜けた質問をする。 返事は無い。 彼女は朦朧とした様子で,今にも意識を失ってしまいそうだ。 ひとたび意識を失えば,そのまま二度と目を覚ます事はないだろう。 僕はそう確信する。 救急車が到着するまで,なにがなんでも彼女を目覚めさせておかなければならない。 僕は言いようのない使命感に燃え上がる。 老婆に見せつけるようになまめかしく身体をくねらせながら,僕は焦らすようにスニーカー,靴下,ジャケット,トレーナーと脱ぎ去っていく。 老婆がなかば目を閉じながらもしっかりとストリップに見入っているのを感じ,僕はさらにやる気を出す。 そしてとうとうシャツまで仲間入りし,残るはズボンとブリーフだけとなった時,僕は急に自分が青いブリーフをはいていた事を思い出す。 ブリーフは赤。 それがストリッパーの守るべき鉄の掟なのだ。 僕は赤面し,いたたまれない気持ちになって、ズボンに手をかけたままこそこそと周囲の様子を窺う。 通りの向こう側には別の老婆が倒れていて、その前で僕の弟がもったいぶりながらズボンを脱ごうとしている。 下ろされたチャックの隙間から、赤いブリーフが顔を覗かせている。 ハフヤフヒ まさしく夢ってこうですね!こういう夢を見られなくなったハフには出来ない回文です。 そこはかとなく…短編小説好きの匂いがしますね! ダックス mixiで元の夢日記読んでたのに告発しないでいてくれてありがとうw 短編小説好きだよ!イワシのつみれとタメ張るくらい好きさ! ハフヤフヒ つみれはいいものでございます。 以前は焼き鳥多き中、 カレーに付き合わせ 失敬でございました。 mixiの件は失念であると 告白させて頂きます。 重ねて失敬でございました! ひざみろ はちゃめちゃなストーリーに笑うしかねえ! 夢感があるのでいえばやはりふたつめのドラえもん的なサムシングなのだろうか、、、 ひざみろ ぎにゃーこれがわたしなのか。 わたしなのかー。 でもハフヤフヒさんにしておくー。 ダックス そうですよねー。 申し訳ないです。。 ギリギリ体質ホントなんとかしなければ! りん 3つのストーリーから溢れる文才。 それぞれの色が違って、素晴らしいです。 モーリーさん? りん うーん…悩んだ末、ひざさんに変更します。 ショートショートして、面白いです。 夢ってたしかにこんな感じの謎展開しますよね。 私もモーリーさんだと思います。 タイトルが妙に引っかかる。 モーリーかな ダックス その通りですー!細部は調整しましたが、概ね自分で見た夢です。 変態性が垣間見えていてお恥ずかしいw タイトルはバリー・ユアグローという人の短編集から取りました。 「楽しい悪夢の再生装置」というキャッチフレーズがまさにぴったりの素敵な本です。 & 10114;は続きが読みたいなあ。 二人の老婆はそのときお互いの相手を見比べたのかなあ... 夢には吉凶伴う験があり、ゆめゆめ軽んじてはならないものと昔の人は考えておりまして、その考えは環太平洋に共通して見られるようでございます。 正月二日に枕の下に敷く「長きよのとおの眠りの皆目覚め波乗り舟の音の善哉」、ネイティブアメリカンのドリームキャッチャー、中国の獏の陶枕、なるべくなら良い夢を見たいという気持ちで作られた様々なもの。 さまざまある夢の内に最も長寿吉兆とされたのが、見知らぬ神女と交接する夢。 これを「巫山の夢」のと申します。 楚の懐王が夢の中で巫山の神女と一儀に及びその後の神女の言葉が「妾は巫山の陽、高丘の岨に在り。 旦には朝雲と為り、暮には行雨と為らん」(わたしは巫山の南側の高い峰の上に座す神女で早朝は雲になり、夕暮れは雨を降らせてあなたに存在を示すでしょう)と宋玉・高唐の賦にあることから「巫山雲雨(ふざんうんう)」「巫山戯る(ふざける)」などの言葉を生みました。 それを煮ても焼いても食えない奴という表現とを合わせた歌。 私はモテない男ではないのでこの気持ちはよく分からないのだが何となく伝わる感じでまとまった。 しかしこの一首。 「モテにモテ嫌な奴やな焼いても煮ても」で回文が成立してしまっているのでそれにどう加えて五七五七七にするかが悩み所であった。 結局「スカした氏」としたわけだが、食えぬ奴の雰囲気は伝わっているだろうか。 3 理解る夢 行こうよイくわ 加わるわ わくわく異様 濃い目ユルカワ (わかるゆめ いこうよいくわ くわわるわ わくわくいよう こいめゆるかわ) ファッションとかでいう「ゆるかわ」って「緩くて可愛い」で合ってますよね。 「許せる変わり方」とかの略じゃないですよね。 そもそも「ゆるい」ってどういうのでしょうかね。 褒め言葉ではないと思いますがね。 まぁ、同族嫌悪なのかもしれませんが、「ゆるい」ってのはなんとなく許せない。 どうせならどこかに突き抜けたものが欲しい。 それなのにこの歌では「ゆるかわ」を濃いめにしたいとかゆってる。 まぁ、夢なんでしょうがないんですけど。 4 スキル駄目ウドの大木大会か居た、僕、居たの銅メダルキス (すきるだめ うどのたいぼく たいかいか いたぼくいたの どうめだるきす) スキルの無い人間が「ウドの大木大会」という夢の中でしか出られない大会に出て、そこでも優勝ではなく銅メダルで終わるという中途半端すぎるお話。 この回文の元になった回文として、手賀沼ジュンさんが「夜、ケツ見るため、荒れ野から かのレアメタル見つけるよ(よるけつみるためあれのからかのれあめたるみつけるよ)」という作品を出していた。 意味不明だが回文構造としての出来が良い。 ストーリーを付記したら凄く面白くなりそう。 夢を軸にストーリー解説を加えるというテーマの今回などは、こういう回文が理想なのだが、私は真面目な歌詠みであるからなんとなく中途半端な結果が生まれてしまう。 銅メダルにキスするくらいがお似合いです。 5 寄らば寄れ見透かす君も眠りたり胸も見キスか菫よ薔薇よ (よらばよれみすかすきみもねむりたりむねもみきすかすみれよばらよ) 女性を花に喩えた一首。 いわゆる「お泊まり愛」のようであるが、行為はキスまで、昔風に言えば「A」まで。 菫は処女性を象徴する花であるから、清純な雰囲気で終わらせる歌に仕上げた。 しかし、「胸も見」を「胸揉み」に変えると「B」まで、 いっそ「眠りたり 胸」を「犯したし 顔」と変えると「C」まで進展する。 6 晴れて酔い 酔い潰れかた 仕上げ逃げ 明日彼撲つ いよいよ照れは (はれてよい よいつぶれかた しあげにげ あしたかれぶつ いよいよてれは) 私は暴力絶対反対派である。 とはいえ、この歌、「彼を撲つ」と言ってもそれほど力を込めていない。 照れで撲っているだけ。 問題は無いようである。 この歌、酔っているのは、女性なのだろうか、男性なのだろうか、逃げたのは女性なのだろうか男性なのだろうか、周囲だろうか。 私の解釈では、酔うと醜態を晒す癖のある彼、特に彼女にべたべた甘えてしまう彼が、人前では飲酒を控えていたが、付き合っている事実を周囲に公表して飲み会に参加した。 案の定、酔って彼女にべたべたしだしたので周囲は呆れ、彼女は途中で逃げた。 このように解釈したが、勿論、例えば、彼の実家で彼女の側が酔い潰れるなどほかのストーリーもあり得る。 7 告白より ノーマルぶりは 優しく示唆 やはりブルマー ノリ良く穿く子 (こくはくより のーまるぶりは やさしくしさ やはりぶるまー のりよくはくこ) 私にはブルマー娘を愛でるフェティシズムは無いのだが、二人の純朴さが愛らしい一首。 彼の愛し方があまりにもノーマルなので、少しアブノーマルなところを引き出してみようと思った彼女。 そして選んだのがブルマーというまた何とも感慨深いシュチュエーションである。 8 穿つ肉 恋路果て死に通ずる図 鬱にして羞じ 異国に番う (うがつにく こいじはてしに つうずるず うつにしてはじ いこくにつがう) 広辞苑において「感じる」「通じる」「混じる」など「自他上一」の動詞は「感ずるに同じ」のように「かんずる」「つうずる」「まずる」など「自他サ変」の項目へと誘導される。 この歌、男性視点なのか、女性視点なのかで趣きは変わってくる。 私は女性視点と見る。 また「異国」は外国を突き放した言い方だが実際に外国に居たり外国人との行為という事ではなくて、男性という自分にとって意味不明なものが自身の内に入り込んでいる事を「異国に番う」と表現したのだろう。 「番う」は「継ぎ合う」から来た言葉とされ、雌雄が交尾することを意味する。 9 寝てるとき 異世界、淫魔動く欲 傲慢いいか精気獲る手ね (ねてるとき いせかいいんま うごくよく ごうまんいいか せいきとるてね) 「淫魔」は男性用女性型をサッキュバス、女性用男性型をインキュバスと言う。 サッキュバスはその昔、キリスト教の修道士たちが、自分たちの夢精に説明を付けるために考え出したものとされる。 「精気」と「性器」とでどちらを使うべきか迷ったが「淫魔」と出したからアプローチできる場所にとうぜんアソコは入っていると考え、「精気」とした。 10 クソガキめ よどむエロ足し 猥談だ 言わしたろ笑む どよめきが即 (くそがきめ よどむえろたし わいだんだ いわしたろえむ どよめきがそく) そうゆう年頃の男子ほど始末に負えないものはない。 その昔、始めてきた若い女性担任に「初体験はいつですか?」と訊ねた男子がいたのだが、その先生は「何の初体験?」と聞き返して黙らせていた。 私は、なぜそのことだけが「はつたいけん」ではなく「しょたいけん」なのだろうか疑問に感じたのだが、いまもって答えは分からない。 11 砂浜にマニアが上がる血みどろ度 満ちるガアガア ニマニマ話す (すなはまに まにあがあがる ちみどろど みちるがあがあ にまにまはなす) 本来ならば回文としての価値を下げるオノマトペの多用。 この作品はその禁を犯して「ガアガア」と「ニマニマ」と重ねて使った所におもしろみがある。。 「砂浜のかつて競いし所だろ今年磯来て束の間話す」という三田たたみさんの作品があるが、その改作とも言える作品。 しかし内容はがらりと変わってしまった。 12 病みて知り のん惚れ込んだ 岩手にて 猥談これ ほんのりしてみや (やみてしり のんほれこんだ いわてにて わいだんこれ ほんのりしてみや) 2016年7月より、芸名を「のん」に変更した女優。 ほんのりとした印象がある。 「あまちゃん」の影響から岩手県内のCMにはいまだ多く出演しているようだ。 13 喰い込んだ 違反恋から お約束 やおら悔恨 俳壇恋句 (くいこんだ いはんこいから おやくそく やおらかいこん はいだんこいく) 恋句はそのまま恋の句であるが、連歌・連句・俳諧に於いてはいろいろと決まり事のうちにあるもので、恋の句が出たら恋の句を続けなければならない決まりがあるらしい。 そこで歌仙など俳諧の参加者にこれには恋の句を付けてくださいと頼んでも「恋愛経験が乏しいので」などと断られることもある。 これはナンセンスで恋句を詠むのにリアルさなど求めてはいない。 すべては夢の内にあっても良いのだ。 14 恋句にね ロココ的なる 豚姫 頓鳴きて心根憎い子 (こいくにね ろここてきなる ぶたひめ ひたぶるなきて こころねにくいこ) 俳壇に於いて「心憎い」はかなり上位の褒め言葉と言える。 ただ、「憎い」でも好かろう。 だが「心根憎い」となるとどうだろうか。 しかし、「ロココ的なる豚姫」とはどんなものであろうか。 キスしたら元に戻ったりするのだろうか。 兎に角があるなら、豚には翼がある。 飛べない豚はただの豚だ。 飛べる豚は「とんでブーリン」だ。 こんなワケの分からないナンセンスな内容を詠んだときほど破調になりやすい気がする。 これも幾分破調になった。 大阪の中流上層階級の家である蒔岡家の四姉妹の話。 谷崎文学の心に刺さる表現について感想を抱いた一首。 16 ケツ潮に玉茎濡らし騙すゲス 未だ知らぬ器具 股に押し付け (けつしおに たまぐきぬらし だますげす まだしらぬきぐ またにおしつけ) 「我慢できない愛無き電マが」というさとーさんの作品がある。 それのオマージュ作品。 かなり歪んだ性格が感じられる。 18 良い指図 勝てんかおとん 馬乗りの マウントおかん 手数仔細よ (よいさしず かてんかおとん うまのりの まうんとおかん てかずしさいよ) 父、母を示す「おとん」「おかん」を揃えて使ったのが見所の一首。 この二人、夫婦生活に於いても「婦唱夫随」という関係になっていると思われる。 マウントは動物が自身の優位性を示すために相手に馬乗りになる行為。 マウンティング。 19 疾く取った 流鏑馬揺れた 汝は矢とや 放たれ夢さ 武や尊くと (とくとった やぶさめゆれた なはやとや はなたれゆめさ ぶやたっとくと) 流鏑馬は騎射競技であり現行では神事としても行われる。 走る馬の上で矢継ぎ早に正方形の三的(みつまと)を狙い射落とす。 平安末期から鎌倉時代に流行した。 それとは別に性交体位にも流鏑馬というものがあり、騎乗位の女性が男性の首に紐を回して手綱のようにしたもので、いわゆる四十八手のうちにも加えられている。 20 なだめゆくワンコの姿勢徒たる春 ただ愛せ死の困惑夢だな (なだめゆく わんこのしせい あだたるはる ただあいせしの こんわくゆめだな) ワンワン・スタイル、いわゆるバックですね。 なんとなく怠惰な感じのするカップルの行為。 珍しく男性目線な詠み。 21 知る夢か 下でしなはる 持つ肩か つもる話で 確かめ許し (しるゆめか したでしなはる もつかたか つもるはなしで たしかめゆるし) 「下でしなはる」というのは、やはりまた体位の歌っぽい。 男性視点か女性視点かによって違うが、私は女性視点で密着騎乗位と態勢と見た。 22 無やなテク 運命と藻掻こ 遠い快 男が求めダサくて悩む (むやなてく さだめともがこ とおいかい おとこがもとめ ださくてなやむ) 経験が薄いのが、相性が悪いのか。 女性の目線で詠んだエロ短歌。 23 角度取れ囁く女しごき時 御指南奥や 挿され届くか (かくどとれ ささやくおんな しごきどき ごしなんおくや さされとどくか) あれこれ指図する女性を男性側から詠んでみた。 祖チンでも下手でも良い。 ひたむきさが大事。 24 用い慣れバイブ抱きて 所持したし 女子的だいぶ 威張れない知も (もちいいなれ ばいぶいだきて しょじしたし じょしてきだいぶ いばれないちも) 自分の事は自分でする。 それが女子力。 だからといって周囲に自慢できるハズもない。 あなおかし。 25 事謳歌細工に威圧蛇足付く育つ生憎諍う男 (ことおうか さいくにいあつ だそくつく そだつあいにく いさかうおとこ) なんだか全体的にギクシャクした言葉で構成された一首。 詠み手は本当のサバサバ系女子。 セックスは楽しんでも、深い関係にはなりたくない。 そんなのがかえって男を惹き付けストーカーの被害にあったりもする。 泥沼にならずに解決すると良いのだが…… 26 彼いても維持Sybianは庇護したしご批判浴びし自慰も手入れか (かれいても いじしびあんは ひごしたし ごひはんあびし じいもていれか) シビアンっていうのは蒲鉾型の座面に振動装置やディルド(張り型)が付いたもので、基本的には女性用の電動自慰具。 彼氏も居るけど自慰は大切な自分のお手入れだという主張。 27 させ狂い駅ではいラブのそり寄り その無頼派で消え入る癖さ (させくるい えきではいらぶ のそりより そのぶらいはで きえいるくせさ) 人目なんか気にしない。 TPOとかお構いなしで求めてくる擦り寄って来る彼。 でも、そんな関係になったのは自分にも若干の責任があるように感じている。 そんな女子目線。 28 ニヒル和え物凄く語れ魔物殿揉まれた覚悟素の萌え在る日に (にひるあえ ものすごくかたれ まものどの ) 「オリンピックの魔物」についての言説が各メディアで取り上げられる中で、ツイッターでは羽生選手こそがオリンピックの魔物なのだという呟きが流れている。 また、オリンピックの魔物に気が付かない宇野選手の虚無感を織り交ぜながら話す様子も萌えだ。 私はそんな二人に単なる応援とは違う妖しい欲動を感じてしまうのだった。 29 男子フリー夢に愛知る暗いオイラ苦しいアニメ ユーリ腐心だ (だんしふりー ゆめにあいしる くらいおいら くるしいあにめ ゆーりふしんだ) 青豆さんが「ブライアン・オーサー on I Love.(ぶらいあんおーさーおんあいらぶ)」という回文を呟いていたが、コーチと選手との関係でBL愛好者の妄想を爆発させてしまうのが「ユーリ on Ice.」という男子フィギュアスケートをテーマとしたアニメ。 私は主人公たちのライバルといえるロシアに居る方の「ユーリ」が好きで、とくに「愛について アガペー」と「愛について エロース」のくだりがとくに好きで、まぁ、語りすぎると私の正体がバレてしまうのでこのくらいにしておく。 30 寄る数度アナル好きだろ 試運転 後ろ抱きする、なあどうするよ (よるすうど あなるすきだろ しうんてん うしろだきする なあどうするよ) 後ろから抱きしめて肛交をしようと誘う男。 試運転というか、ほぐしが重要なんで、その気になるようしつこく説得しつつ、指などで軽く出し入れして…… 31 知る浅い結婚観は以後捨てて凄い反感滑稽さ有るし (しるあさい けっこんかんは いごすてて すごいはんかん こっけいさあるし) 「結婚」という単語を回文にしようとすると、どうしても「滑稽」を使いたくなる。 それはそうとして、多くの人は若いときから夢のように儚く浅い結婚観をずっと持ち続けていて、それに縛られている間は結婚できない。 やがてその結婚観を大きく変える相手が現れて、結局その人と結婚するというストーリーが多いのではないかと思う。 32 寄せた腕 鍛えまくるか まやかしか 山軽く舞え滝で打たせよ (よせたうで きたえまくるか まやかしか やまかるくまえ たきでうたせよ) 基本はインドア派、インテリ系を好む私ですが、「筋肉人気(きんにくにんき)」の回文通りマッチョが好きな方も多いでしょう。 私としてはどうせならただ肉体を鍛えるのみならず、精神をも鍛えた人。 山や滝で修行した修験者のような男性が理想ですね。 34 熱も伝え猛者いぶし銀エロい色演技しぶいさ燃え立つも常 (ねつもつたえ もさいぶしぎん えろいいろ えんぎしぶいさ もえたつもつね) 「燻し銀の演技」渋くて味わいのある役者への褒め言葉、広辞苑にも載っている用例だ。 それと相反するかのような「熱も伝え」「燃え立つ」演技が加わり、更にエロスが加わって、まさに猛者としか言いようのない役者。 それともAV男優であろうか。 35 怒鳴らんぜ 恥しのぎつつ 抱くや多々 役立つ次の指示は全裸など (どならんぜ はじしのぎつつ だくやたた やくだつつぎのしじは ぜんらなど) 先の回文に居たAV男優が自身の視点から詠んだ歌。 36 罪浸れ 魔の肉体に 奴吐くは 艶めいた句に 呑まれた秘密 (つみひたれ まのにくたいめ やつはくは つやめいたくに のまれたひみつ) そして、これは撮影しているAVの内容。 37 私、咲く 間合いこのまま 残す明日 このままの恋 甘く挿したわ (わたしさく まあいこのまま のこすあす このままのこい あまくさしたわ) 年々歳々花相似たり 歳々年々 人同じからず とはいうが花ほど移ろいやすいものもない。 まして人の心の花は明日はどこ吹く風の下、しかし、それをつなぎ止めるのが愛であると信じながら、今日も私は彼の上で咲く。 38 読み切るがたまでないから わやな日な柔らかい撫で跨がる君よ (よみきるが たまでないから わやなひな やわらかいなで またがるきみよ) 「わや」は広く関西の方言で「駄目になる」とか「道理に合わない」とかそういう意味。 39 ズラまた果て 我らの女人 テク多く 天女に乗られ わてはたまらず (ずらまたはて われらのにょにん てくおおく てんにょにのられ わてはたまらず) ヅラを用いた回文は多い。 その中で少しでもキャラを巧く捉えたエロをと詠んだ一首。 「女人」「天女」「わて」といった言葉選びが面白い。 40 見た犬ら待たぬサド持つ瘤縄な無骨戻さぬ堪らぬ痛み (みたいぬら またぬさどもつ こぶなわな ぶこつもどさぬ たまらぬいたみ) 複数のペットを飼ってSM調教しているらしい。 41 出方、夢 差は憎らしい より派手でハリ良いし楽に挟め豊かで (でかたゆめ さはにくらしい よりはでで はりよいしらくに はさめゆたかで) 「大家と医師らバスト素晴らしいと書いた(たいかといしらばすとすばらしいとかいた)」って誰の回文でしたっけ? 42 トロイメライ 穏やかになる夜道、魑魅 夜、何か嫌だ おいら迷路と (とろいめらい おだやかになる よみちちみ よるなにかやだ おいらめいろと) ロベルト・シューマン作曲『子供の情景』第七曲『トロイメライ』 トロイメライには「夢」という意味がある。 でもって、パスピエという『わたし開花したわ』『演出家出演』などアルバムに回文題を付けるアーティストの二枚目のアルバム『ONOMIMONO』(オノミモノ)の第1曲目が『トロイメライ』、シューマンが「子ども時代を邂逅するアダルトの為の曲」として『子供の情景』を作したという話に触発された曲という。 43 言う子らは癖すら曝き独裁さ口説き場荒らすセクハラ行為 (いうこらはくせすらあばきどくさいさくどきばあらすせくはらこうい) これはもう死んで欲しい人種ですね。 44 長い夜もそう文字まわる宝から語るわマジもウソも良いがな ハフヤフヒ 一本も短歌調が出来たことのないハフには不可能という事は置いといて。 この雰囲気で28番で書式を崩している辺りも、恐るべき忙しさで数を作っていたと推察します! なお数を増やしていこうとすら感じられる所が筆の速さを思わせます!閲覧数はあっという間に3桁ですよ! なんか青豆さんが他で少ない理由を開示しててコメントに一貫性がでてますが! 34の疑問が36-37で前提になってる様に、付随ストーリーにも変化が色々あって楽しかったりします!オトン-オカンが、オでくっ付いててたまらんですね! 青村豆十郎 かかあ天下ということでオカンは「てんか」の裏にいます。 ハフさんの着目点は面白いですね。 ハフヤフヒ 面白いとは恐縮でございます。 てんか、気づかずでございました。 単語を自在に切るのも 回文師の資質なのでございましょうか。 堂々のWシースルー、流石というほか 言葉が出ない次第でございます。 はっちちち 青豆さん。 入籍おめでとうございます(ちなみに私の誕生日) 青村豆十郎 2.26 話せばわかる。 の日ですね。 ありがとうございます。 青村豆十郎 違った、それは五一五事件だ りゅう 青豆さん。 最初わからなかったけど、作品が増えていくうちに確信に、、、 青村豆十郎 そうか、最初の方はわからなかったのか・・・ とよよん 世の中にはこんなにすごい回文師さんがいるのですね。 (白旗) 青村豆十郎 ありがとうございます。 私を超える回文師はいくらでもおります。 しかし、私のような回文師は私しかおりません。 私は日本で生まれ、日本で育ちました。 中山とりこ 青豆さんですね! 青村豆十郎 ですよ! 野愛 これも豆さんでしょうか 青村豆十郎 そうです。 どちらもシースルーですみません。 シロッシュ この博識な感じ!青豆さんですね。 12、のんと岩手、うまく作り込んでありますね。 すごい作品群だなぁ。 青豆さん、すごい! 青村豆十郎 ありがとうございます。 私らしい変わった構造の一首。 覆面でそれは駄目じゃん ひざみろ ぜんぶ短歌調なのさいきん短歌やりだしてからほんますごいとおもうんです。 解説がだんだん短くなっていくのがかわいい ひざみろ 貧乳好きとの青豆さん。 隠れないよねえ。 青村豆十郎 頑張って3桁目指したけど遠い夢でした 青村豆十郎 頑張って3桁目指したけど遠い夢でした とよよん 世の中にはこんなにすごい回文師さんがいるのですね。 (白旗) 青村豆十郎 青豆さん以外だとしたら多すぎる。 青豆さんだとしたら少なすぎる。 G-MENさんが過去作なども動員して攻勢をかけてきたか、それにしても全作、豆っぽい。 やはり、ここに自白しておくしかあるまい。 ただし、私はどちらかといえば貧乳好きであることをここに付記する。 青村豆十郎 自白、二つ目。 【第18回】サロニロワタ ひざみろ 1 「ねるの いや」 「じゃ いのるね」 (ねるのいやじやいのるね) いやだ いやだ。 ねるのは いやだ。 ぼくは まいにち いやになる。 だって よるは くらいし こわいし。 ゆめを みるのも こわいの あるし。 ああもう ほんと ねるの いや。 「じゃ いのるね」 「わあ」 きゅうに でてきた こびとさん。 「あなたは だあれ?」 「わたしは サロニロワタ。 ゆめの せい だよ」 「せいって なあに?」 「うーん あくま みたいな ものさ」 「こわい」 「こわくない あくま みたいな ものさ」 「こわくない」 「こわくない だろう。 きみ ねるのが こわい そうだね」 「うん」 「わたしは そんな こどもの ために いる。 さあ わたしと いっしょに ゆめを たびしよう」 そういって サロニロワタは ぼくの てを とった。 すると なんだか すいこまれる ように ねむく ねむく なって。 ふわわわわわ。 ぼくは どこか わからない ところに おちていく。 2 ゆめの くに。 なべ たくさん。 しる すする しんさく。 たべな にく。 のめ ゆ。 (ゆめのくになべたくさんしるすするしんさくたべなにくのめゆ) 「おなべが いっぱいだ」 きが ついたら ぼくは そんな とこに。 「そうだよ。 ここは おいしい ゆめだ」 うしろから サロニロワタの こえが した。 「いった だろう。 ゆめに つれて いくと」 「すごい すごい」 ほんと こんな ゆめ なら まいにち みてたいな。 おにく おいしい。 おゆ おいしい。 「これが しんさくの すーぷ だよ」 「おいしい おいしい」 「おいしい だろう。 それが だいじ だよ」 「だいじ」 「ごはんが おいしい のは ごはんが おいしいと きみが おもう からなんだ」 「なに それ。 あたりまえ だよ」 「そう あたりまえ。 だから それを いまの うちに あたりまえに して おくんだ」 サロニロワタの いう ことは よく わからない。 けど おいしい ゆめは たのしい ことは たしかだ。 「そろそろ つぎに いこう」 「うん」 ぼくは ちょっと ざんねん だった けど うなずいた。 だって つぎは どんな ゆめ かなあって たのしみ だったから。 3 かめ ゆくり ありく ゆめか (かめゆくりありくゆめか) 「かめ だ」 めの まえを かめが ゆっくり あるいてる。 「ゆっくり だ」 なんだか のんびり してる ゆめ。 「むかしの ことばで ゆっくり は ゆくり なんだよ」 サロニロワタが へんな ことを いっている。 「あるく も ありく なんだ」 「それが どう したの」 「いいや」 サロニロワタは それきり にやっと わらった まま。 けれど かめを みてると なんだか むかしの きぶん。 ぼくが うまれる ずっと ずっと まえな かんじ。 「むかし」 「そう むかし」 なんとなく わかった きが した。 「これも いい ゆめ だね」 ぼくが いうと サロニロワタは もいちど わらった。 「そうさ きみは これを いい と おもって ほしい」 「どういう こと」 「のんびりは いいこと なんだ」 「しってる よ」 「しりつづけて おくれよ」 やっぱり よく わかんない。 とりあえず ぼくは うなずいて つぎの ゆめに いく。 4 え たぶん ぜんしん あおおばけ ゆめ。 さめゆけば おおあんしん。 ぜんぶ たえ。 (えたぶんぜんしんあおおばけゆめさめゆけばおおあんしんぜんぶたえ) 「うわわわあ」 ぼくは おおきな こえを あげてた。 「おばけだあ」 だって そこには からだじゅう あおいろの おばけ。 こわいよう。 そうだ。 ゆめは こわいんだ。 いままで まいにち おもってた こと。 やっぱり こう なっちゃうんだ。 「そういう ときは」 サロニロワタの こえ。 「にげれば いいよ」 ふっと からだが かるく なる。 きがつくと ぼくは おきて いた。 「あれ」 くらい よる。 けど おばけは いない。 「ふう」 おもわず あんしん しちゃって いきを ついた。 「かんたん だろう」 「サロニロワタ」 うしろを ふりかえれば あの こびと。 「こわい ときは にげたら いいんだよ」 「にげる」 「そう いやがる ことと にげる ことは ちがう から」 「そう なのかな」 「そのうち わかるよ」 そのうち って いつ なんだろう。 とりあえず いまは わからない。 けれど なんとなく わかった きも する。 「ひとまず よるは もうすこし あるから」 サロニロワタが てを ふった。 「もう ちょっと だけ ゆめに もどろうか」 ぼくが うなずく まえに ぼくは もういちど おちていた。 5 よい ながめだっ。 いい ゆめ。 ゆいいつ だめが ないよ。 (よいながめだついいゆめゆいいつだめがないよ) 「よい ながめだっ」 あたり いちめん よい ながめ。 どんな ながめか なんだか せつめい できない けど よい。 だめじゃ ないって ことだけ わかる。 「ゆめ だからね。 これは ただの いい ゆめ だよ」 サロニロワタも あいかわらず よく わかんない ことを いう。 「いい きぶん」 「そう だろう。 よく わかんない けど いい って ことが いちばん いいんだ」 「そう なのかな」 「そうさ なんでも いいのが いいのさ」 「うん」 「ごはんは おいしい のが いいし のんびり できる のが いいし こわい ものからは にげたら いいんだ」 「うん」 「なんで なんでって むずかしく かんがえなくても いいんだよ」 ただの よい ながめの なかで ただの かいわを する。 ぼくは なんとなく もうすぐ あさが くるな って おもった。 この ゆめが いつかの ぼくに とって とっても だいじな ものに なるかも なって ちょっと おもった。 6 あなた しり きっす。 さあ おわかれか。 わお あさ。 すっきり したなあ。 (あなたしりきっすさあおわかれかわおあさすっきりしたなあ) 「じゃあ わかってる かも だけど おわかれ だね」 サロニロワタが いう。 ぼくは さびしいな って おもった けど なんか へいき だった。 「おわかれ」 ぼくが いうと サロニロワタは ぼくの おでこに そっと くちづけた。 「じゃあね あした からは よく ねむってね」 「ありがとう」 いいおわる ころには サロニロワタは きえて いた。 そして あたりは あかるい あさ。 あさは すきだ。 くらく ないし こわく ないし。 けど もう よるも こわく ないかも しれない。 サロニロワタに あってから ぼくは そう おもえた。 いつでも ごはんが おいしい こと。 のんびり できる ときを たのしむ こと。 こわい ときは にげる こと。 ただ いい という ことを うけいれる こと。 よく わからない まま だけど。 ぼくが おとなに なって から だいじに なる ことかも しれないな。 その いみが わかった ときは ぼくも だれかの サロニロワタに なれる かな。 「だれかの 夢に なりたい な」 ぼくは つぶやいて べっど から おりた。 ハフヤフヒ 6は、サロニロワタが"ぼく"を知ったのですね!あるいはサロニロワタ、夢を知り互いに交わす、なのか、サロニロワタは"ぼく"でもあるのか… なんにせよ、貴方 尻 キッスでなくてほっとしました! サロニロワタ、確かに!夢の字& 8252;何でスッと気づけるんですかりんさぁん! 説話的なストーリーと不思議な世界感、想像力と創造性のないハフには出来ない作品ですね! ひざみろ ねー。 サロニロワタ見破られるとは! なんか物語を作りたくなりました。 ぎりぎりまにあった! ハフヤフヒ あり得る分解方法であるにもかかわらず グーグルでヒットしないサロニロワタ。 いやはやこれだけでも凄い発見でありながら ひらがなでも読みやすい 絵本になるような物語と夢心地。 つい何度も呼んでしまいました。 ひざみろ バレたー!短歌クラスタには有利だったのかー! りゅう 絵本の読み聞かせのような優しい世界観。 物語にものすごいセンスを感じます。 全部ひらがななのに、すっと読めてしまう。 回文もひらがなで意味が通じる。 素晴らしいと思います。 りんさんに一票! シロッシュ あ、りんさん& 10025;& 10025;& 10025;付けてらっさる! さすがに、それはないですよね。 ちょっとまって、考え直します...。 あらら。 りん ふふふふふ…いろんなステルス技を得たのかも知れませんよ。 シロッシュ ステルス技!ふふふ。。。 物語はけっこう適当に書き散らかしてしまったけどなんとかなってよかったです! 中山とりこ これいいなぁー。 かわいらしくて、絵本にしたい感じですね。 とよよんさんだと思います。 ひざみろ ありがとうございます。 詩的なものを持ち込みたかったひざでした。 青村豆十郎 すんごい個性!個性と言えば青豆では? でも、自白はせずにシロッシュさんを指名。 青村豆十郎 じゃあ、消去法のひざ。 ひざみろ うげ。 あてられた! りん 童話かと思いきや、人生訓っぽい。 サロニロワタ…「夢」になるんですね。 初参戦の方は力作というイメージなので、中山とり子さん! ひざみろ おそれおおい。 作風を変えてみたひざでございました。 ひざみろ ど、童話、なのか!説話なのか!!妙にメッセージ性が。 ひらがなしばりのこだわり派かな。 ひざみろ 消去法でわたし。 いやこれは消去法になる作品やわ。 りん 中山とりこさん、でした。 【第18回】わにのにわ とよよん 1 逃す夜。 モネの縄、いや、庭よ。 誰だよ? 鰐や岩魚のね、最中。 去る縁に (にがすよるさかなもねのなわいやにわよだれだよわにやいわなのねもなかさるよすがに) モネの庭にある、睡蓮の池に魚を逃がしました。 悠然と泳ぐ錦鯉たちと、仲良く暮らすんだよ。 去り際に池の淵にそっと、鰐や岩魚のかたちのモナカを置いてきました。 夢じゃないよ。 やっぱり夢か ハフヤフヒ モネの縄…縄張り? 真ん中に挟んだ誰だよ?が魚に人格をもたせているのでしょうか、それとも庭の声か。 そこからうっとりと 夢に入っていく様が 何ともやっぱり夢でございました。 とよよん うれしいお言葉ありがとうございます T_T これからも精進しちゃうぞ! りゅう 摩訶不思議夢ワールド! これがとよよんさんになりました! とよよん あたりでーーーす!摩訶不思議ありがとうございます。 中山とりこ モネ的世界に唐突なモナカ、面白いです。 はっちちちさんの自白を信じますね。 とよよん モナカがとっても気に入っています!ありがとうございます。 以後よろしくです。 キレイにまとめるの上手く無いので夢というある種の混沌をチャッカリと利用しました。 ハフヤフヒ こちらこそ恐縮でございます。 今後ともよろしくでございます。 混沌にこれだけ個性というか 愉快さがでますのは上手でございましょう。 夢のお題に合ってしかも 何とも可笑しい舞台、 ハフも楽しませていただきました。 案山子ロボ、豆湯掻いた、とかカオスすぎて笑いました。 ハフヤフヒさんだと思います。 ハフヤフヒ りの一族ーーー! え、りゅうさんまでっ!? どういうことですかっ、 僕のカオスは笑えませんタダのカオスですし! センスレスハフ!ね? 変えましょう!? はっちちち どうもです。 カオスなのかユメなのか狙って行きました(なんちゃて) とよよん 田中の自認 おいらライオン!虹の彼方 がすごいなと思いました。 虹の彼方で終わってて素敵です。 はっちちち とよよんさん有言実行お疲れ様でした。 ありがとうございます オーバー ザ レインボウ はさすがにひっくり返せませんでした 中山とりこ 田中の自認 おいらライオン!が好きです。 ハフさんかな? ハフヤフヒ 次々とハフ指名!? どうしたんですか皆さん! ハフなんて、ん?おいライオン とか言ってたちまち食われる程度の アレですよ! さぁはやく変えましょうよ! はっちちち 初めまして、舞台やしライオンなので大西にしたかったのですが、虹の彼方を入れたかったのでこうなりました 今後ともよろしくお願いします 野愛 オズの魔法使いって尾藤イサオ出てるの?原典読んでないから知らなかったぜ! これはハフさんワールドな気がする ハフヤフヒ なんですってー 野愛さん、りんさんマジックに 当てられてませんかっ!? ハフワールドなんてのは まぼろしではないですかっ? 変えるのなら今日中ですよっ! はっちちち ザ ワールド オブ はっちちちでした。 原典にも尾藤イサオでてたじゃないですかぁ知らないのお? りん なぜ尾藤イサオが右往左往 笑 想像したらダメなくらい、おもしろいですね。 ハフどんかなぁ? ハフヤフヒ なんですってー ハフには面白さなんて サッパリないですよー? なので、さぁ、変えてみるなら今ですよーん? はっちちち 尾藤イサオはもちろんリーゼントですから、お忘れなく シロッシュ 舞台が目に見える面白さですね。 「案山子ロボ?豆湯掻いた?」とは何か心残りがあるんでしょうね。 ひざみろ オズの魔法使いっぽいドリーミーな作品。 最後のやつがどうも作者さんの個性なようなきもする、、 ひざみろ わからん。 とよよんさんいっとこ。 はっちちち 取りまとめ、おつかれ様アンドありがとうございます さすが、するどい、最後のやつを最初に作りました 青村豆十郎 ドロシーと言えばりゅうさんではないですかね。 りゅうさんにしか出せない気高さってあると思います。 はっちちち りゅうさんと間違えていただけるとは光栄ですわ はっちちち 尾藤イサオが出てくるのは若くはないと思う さとーさん 【第18回】Yo!夢オチおめ。 言うよ。 りん 1 なぜだかオレは闘っている。 しかも、かなりグロい。 酢で目湯がくバトルする。 ここはどこだ。 汗が吹き出る。 キツい…ああ暑い… 洞穴の中にいるようだ。 穴、土の色。 ヤバいな。 これは汗か、涙か?どっちでもいいか。 遺伝か、つい泣く。 まあ、自棄。 このまま、座り込んじまおうか。 でも… が、立った。 力んだ。 オレは、ここから抜け出してやる! 出る、出る! 汗が目にしみる。 くそっ… 目、やや痛め、止めたいや…止める! お。 こんなところに戸が。 出るで… ダン!!!!!!!!!! な、なんだ、これ…おいおい… 切り立った崖や…甘くない。 あ、足が滑ったあ! …よかった、こんなところに綱が。 掴んでいろ、命、綱。 うん?お、お前はバトルの相手。 青村豆十郎 凄いダックスさんぽいと思うのだけど、今回、投稿が少なめなのを心配して二作目を出した青豆さんっぽくもあるよね。 りん 光栄なお言葉。 青豆さんの力作、しかもダブル投稿はすごいなぁ…としみじみ感じております。 青村豆十郎 いえいえ、白状すれば余らせても意味がないので覆面回文のための有給を1日半とったのです。 こういう工夫、ハフには出来ない類なので、 やはりこれもハフではないのです! りん ハフどん、コメントありがとうございます! 今回はハフどんの作品に私を予想された方が多くて、助けていただきました。 りんさんがはっちちちさんの所で ハフブームを火付けて頂いたので 疑惑を向けられませんでしたよ! こちらでダックスコールをかけて いるのもりんさんですし、 …ハフはりんさんの掌の上だった感があります。 師弟共々お世話になりました! ありがとうございます! シロッシュ おお、オチが素晴らしいです!そしてこれ、解説抜きでも分かりますし、逆に解説との掛け合いみたいなところも面白いです。 ダックスさんで。 りん ダックスさん予想をありがとうございます! ニヤニヤしました 笑 オチからつくった作品です。 難しくておもしろいお題をありがとうございました。 りん ダックスさん予想をありがとうございます! ニヤニヤしました 笑 オチからつくった作品です。 難しくておもしろいお題をありがとうございました。 シロッシュ りんさんは、見つける自信がすごくあるのに、当たらないのはなぜでしょう。 まるでウナギのように手から滑り落ちていくような、このもどかしい感じ… 次回こそ、こそ! とよよん 回文とそうでない括弧書きが交互に出るというのは、回文のみで表現しきれないものまで表現できるのですね。 勉強になるなあ。 とよよんさん、初参加ありがとうございました。 りゅう ダックスさん。 やはり回文の見せ方にエンタメ精神といいますか、 読む人の楽しませたい!という意識を感じるのです。 どうか合ってて、、、笑 りゅう 読む人、を、ですね。 中山とりこ この長めの回文に解説が挟んである形式、わかりやすいですねー。 ダックスさん。 りん わかりやすいと言っていただけて、よかったです。 しかもダックスさん予想。 ありがとうございます! はっちちち わからぬ。。。 ダックスさんか りん ふふふふふ…わたしでした。 でも、今回はっちさんを外してしまいました 泣 ひざみろ バクずるいわ!!!! 一つの回文の中にストーリー的なモノローグをねじ込むスタイルが個性的で、いいなと思います。 ひざみろ うーんうーんモーリーかなああ りん モーリーさん予想をいただいて、うれしいです! 投稿最終日にバクが降りてきてくれて、なんとか参加できました。 りん 青豆さんと同じ予想なのが心配 笑 だけど、このオチの決まった感じ、ダックスさんでしょうか? 【第18回】夢の証人 りゅう 1 手入れの行き届いた大きな庭、池を泳ぐ錦鯉、 その屋敷は閑静な住宅地にあった。 主人の趣味が反映された屋敷内には、絵画や剥製、 骨董品が所狭しと飾られ、小さな美術館のようだった。 この屋敷で殺人が起きたのは昨晩のこと。 殺されたのは屋敷の主人。 犯人は現在逃走中である。 たまたま犯人を目撃した執事は、驚いて階段から転落。 彼は頭を打ち、その場で五分ほど気絶していたそうだ。 俺は刑事として、唯一犯人を見たという執事に話を聞いた。 『夢か分かんないけど記憶があります。 だけどおかしな断片だけ…』 「言えるか?」 『壁、掛かる絵、池…』 「断片だな…」 『鹿…………戯け出す鞠』 「??」 『足掻く…置き時計…』 「????」 『……なんか………ワカメ湯』 「www」 ゆめかわかんないけどきおくがあります だけどおかしなだんぺんだけいえるかか べかかるえいけだんぺんだなしかおどけ だすまりあがくおきどけいなんかわかめゆ 2 私は人には言えない恋をしている。 職場の上司でもある彼との仲は半年ほど。 彼には妻も子供もいる。 「家に帰っても居場所も安らぎもない。 君といる時だけ、本当の自分になれる」 彼はそう言う。 日に日に増す想いを、誰にも言えずにいた私だが、 学生時代からの親友に、思い切って打ち明けてみた。 彼女は開口一番、こう言った。 「……よそう? もう…それ変わらないな… 家庭ありゃ、儚い恋仲はヤリ相手! 〈家内なら別れそう〉も嘘よ」 よそうもうそれかわらないなかていありやはかない こいなかはやりあいてかないならわかれそうもうそよ ハフヤフヒ これも絶対夢ですね!何ですか執事さん、ワカメ湯って。 増えすぎワカメちゃんですか!? そしてカオスなのに意外とハイスキルな回文ですよねこれ! あと2番の上司は駄目人間ですから全くその通り回文! このかっこよさとおふざけのエンタメ、ハフには真似できませんね! りゅう ありがとうございます! 増えるワカメちゃんかも知れませんね。 怪我してるみたいなので許してあげてくださいw ね、2番の上司サイテーですね。 こっちは許さないでオッケーです! ハフヤフヒ 全く、というリアリティが 単にその様な言語を使う小説家の様に 回文で起こせるのは達人的でございます。 ただ驚嘆するばかり。 文って逆さにしなくてもいいんだ!って久々に思いましたw とよよん ワカメ湯が秀逸ですね。 ただ今コメント三つ目なのですが、初参加でみなさんの作風がわからないので、今回はほぼ感想になりそうです。 次回参加できたらきっと当てたいワカメ湯です。 りゅう 初参加、お疲れ様でした! 次回もワカメ湯出しますので、当ててくださいね! (もう騙し合いは始まっている!笑) 中山とりこ 1が自然なのが凄い。 りゅうさん。 りゅう ありがとうございます! 最初の一言は一気に言い切って、あとはたどたどしくてもいいかな…と 曖昧な記憶っぽくて笑 野愛 これをりゅさんとする! りゅう 名探偵現れたっ…!! はっちちち 文体というか、口調?そうよ、これりゅうさんよ、きっと。 間違いない! りゅう 口調とは…!! 文章でデコって回文の癖を消していたつもりだったのですが……笑 シロッシュ 1. 好きです。 刑事の口調がとても自然なのと、対比して執事の頭打ったセリフ加減が…笑 ワカメ湯w いがさんかなあ、 りゅう お題係お疲れ様でした! ハズされると嬉しいのです(バレバレ組はきっと皆そう… お題が出た時に、夢かワカメ湯、しか思い浮かばなくて、 めっちゃ伸ばしてみました笑 りん うん、うん、わたしもこれ、りゅうさんだと思います。 1の「ワカメ湯」のおもしろさと、2の上手さ! りゅう ありがとうございます! 2は、普段自分がやりそうな感じかなーと思ってたりします。。 ひざみろ ワカメ湯ww 夢がテーマだとほんまなんでもありで、なんでもありで変な言葉ぶっこむ人が多い! ひざみろ 今回りゅうさんがいないんだよなあ。 これかなあ。 りゅう 幹事お疲れ様です! 今回姿を隠したつもりだったのだが… なんでもあり具合が甘かったw 青村豆十郎 これ、膝っぽいときのモーリーじゃないかな。 だとしたら、お忙しい中、ご参加ありがとうございました。 夢の中緩やかに訪れる死。 昔読んだコミック「キララのキ」を思い出してしまった。 夢と現実、過去と現在が交差するかなり複雑なミステリー。 そのため、「仕舞(しまい)」を「姉妹(しまい)」にするか、かなり悩みました。 「仕舞」は能楽用語。 能の略式の演じ方の1つ。 「終い」に通じる言葉なので、やはりこちらの方を使わせてもらった。 安楽死のイメージから、映画「ソイレント・グリーン」も思い出してた。 こっちはかなり殺伐とした作品。 2 今は消ゆる子の遺骨 儚く夢 空染めゆくなか 初恋残る 雪は舞い いまはきゆるこのいこつ はかなくゆめそらそめゆくなか はつこいのこるゆきはまい 子は空へ還る。 初めての恋も誰にも悟られることなく。 ユーミンの曲に「ひこうき雲」というのがありますが、 私はこれを、死んだ子が焼かれて煙になってひこうき雲に・・・ と勝手に解釈してました。 でも違ってました。 「飛び降り自殺を図った子」がモチーフだそうで。 3 駆る御霊 今朝のその目 ゆったりと開く先 桜 一人立つ 夢のその酒 また見るか かるみたま けさのそのめ ゆったりとひらくさき さくらひとりたつ ゆめのそのさけまたみるか 「私の骨は桜の下に撒いてね」 あの子の最期の言葉。 「苦楽後〜極楽」はあまりにもテンプレでいかにも・・・なのでやめた。 じゃあどうやって帳尻を合わせようかとずいぶん悩んだ。 なぜか「犬夜叉」を連想してしまった。 神楽が散るシーン、好きなエピソードの一つ。 ハフヤフヒ オール夢入りで詩的ですが、混沌とはしていない美しい回文ですね! イメージ解説もあって深まります! こういうのするとハフには混沌感が忍び寄りますね! 空龍 ありがとうございます。 長いストーリーを作るのは苦手なのでシンプルにまとめました。 ハフヤフヒ モチーフを己へと翻訳するという作り方は 私の数少ないツールでございます。 但し、崩れた己がままに表れ作品になりかねます。 霊妙の世界を覗きシンプルに纏め切るのは 美しい所業でございました。 ダックス これぞ本物!手触りが違います。 回を重ねるごとに他のメンバーの実力も上がってますね。 とよよん 春の桜と死のイメージ、美しいです。 空龍 はじめまして。 ありがとうございます。 りゅう 空龍さんが、シースルー復帰されたのだと思います。 どれも美しいですもの。。。 本や映画なども詳しいんですね…! 空龍 詳しいわけでは・・・かなり偏りがあります。 はっちちち 女性的感性の持ち主だなあ。 シロッシュさんの自白を信じる はっちちち 空龍さんに 空龍 やっぱり自白を信じなくて正解でしたね。 野愛 これは空龍さん。 3とても好き。 全体的なこの清潔感が素晴らしいですよね 空龍 その迷いの無さ・・・当たりです。 シロッシュ 3作品ともきれいですね。 の「空染めゆく なか」の表現など。 と褒めつつ、消去法でいくとこれがシロッシュ?かなあ。 空龍 その自白、誰も信じませんでしたね。 りん 3作品全てきれいだから…空龍さん。 青豆さん、ひざさんに乗っかったわけじゃなくて! 空龍 やっぱりバレバレでしたか・・・ ひざみろ うんうん、これもお題の模範解答を示してくださった感じ。 詩的な内容をフォローされてるなと感じます。 ひざみろ 青豆さんとかぶるの不安だけど空龍さんかと確かに思った。 空龍 鋭い! 青村豆十郎 空龍さんぽい。 お姉さんは結婚し、アリスももうすっかり大人びてしまいましたが、この時期は子どもっぽく振る舞っていた方が、クリスマスプレゼントにもお年玉にも期待が持てることを知っていましたから、そこに抜かりはありません。 家にはお客様が次々と訪れ、年越しの準備が始まろうとしておりますので、邪魔をしないよう暖炉のそばの椅子に座って猫のキティとじゃれたりしていました。 そこに、お姉さんの旦那さんが来てアリスに何やら話しかけてきました。 お姉さんの話ではこの人は何とかバンクにおつとめとかで、だからドテッ【bank=土手】とした人なんだとドジソン先生はおっしゃっていましたが、アリスには何のことやら分かりませんでした。 ともかく、あまり馴れ馴れしくしないように用心深く振る舞っていますと、その人は「チャールズが君は言葉遊びが好きだと言っていたからね、良い物を上げるよ」と言ってアリスに一枚の紙をくれました。 そこには大きな帆船らしき絵が刷られていて、かすれた絵の隣にはのたくった文字が書かれているのですが、アリスには読めそうもありません。 「ながきよのとおのねぶりのみなめさめ波乗り船の音のよきかな」これは回文の歌で、これを枕元に置いて寝ると良い夢を見られるんだよ。 お義兄さんがそう解説してくれましたが、やっぱり何も分かりません。 その時、目の端で白い犬が立派なオンドリを追いかけて行くのが見えました。 アリスは「こうやって干支の交代が行われているのだわ」と思い、気が付いたときには二匹を夢中で追いかけていました。 白い犬は立ち上がると、懐中時計を取り出して何か叫んでいます。 行けと言う。 やあ、ああああああああああああああああああああああああ あがくこちらから 遅刻 ああああああああああああああああああああああああ 危うい時計 鶏も、「俺はヘンではない。 俺はヘンではない」と鳴いているようです。 続けて何やら唱え文句がどこからか聞こえましたが、気にはなりませんでした。 逃げた気にトリやニヤリと庭側に困惑ワンコ喜ぶ頃よ (にげたげに とりやにやりと にわがわに こんわくわんこ よろこぶころよ) 二匹に引き続いて庭に駆け出ると外は犬が喜んで駆け回る雪の庭ではなく、六月の晴れ間のようでした。 そして二匹の姿はどこにも見当たりません。 アリスはそんな事には驚かず、独り言を言いました。 「本日、最初の予定は、このお庭をみて回ること。 その為に、このお庭を見わたすなら、あの丘のてっぺんにいった方が、好都合よね。 そして丘のてっぺんに向かう道はまっすぐ……ではないようだけれども……」 そしてそう丘に続く道は曲がりくねってコルク抜きの螺旋のブーメランのループで角を曲がるといつの間にか元の家に戻ってきてしまうのです。 一度は、角を素早く曲がって見たところ、 家にエイ!とばかりに 良い玄関さすりアリスさん歓迎よという感じでした。 予定甘く 嘲笑うのは ハウスです ウハハの裏技 悪魔相手よ (よていあまく あざわらうのは はうすです うははのうらわざ あくまあいてよ) 何か聞こえたようですが…… 2 それでも丘は近くに見えていますし、庭を歩いていくしかありません。 しばらくすると大きな花壇に居ました。 アリスは何気なく、花に話しかけてみました。 「ねぇ、お花さん。 ご機嫌いかが?」 「はなばなしい季節だよね。 目移りありつ梅の季節も 桜、野良草の季節も 並ぶアブラナの季節も終わって、今は 雛罌粟の楽しげな日が続いているよ」 「あら、あなたたち、お話しできるのね」 アリスは少しだけ、ほんの少しだけ驚きましたが、以前にも同じような事はあったので、落ち着いたものです。 「はな しかけてくれればね」 「はな っから相手にしないこともあるけど」 「はな れてなければね」 口々に花が何か言うのを聞き流して何かものを尋ねるのに適した花を探してみると、ダリア、デイジー、マーガレット、サイネリア辺りは静かで特に中央でダリアが黙って肯いていますので、 ダリアは有りだと思いました。 「私、これまで『不思議の国』と『鏡の国』に行った事があるのだけれど、ここは何の国なのかしら?」 「ここはパリンドリームの国だよ。 それなら慣れたものだわ」 「でも、気を付けて。 何事にも表と裏があるってこと。 そろそろ、彼が来るわ」 「彼って?」 「私達はドクターブラックって呼んでる。 「パリンドリームの国へようこそ」 黒い意思の声は恐ろしく響きます。 「『不思議の国』はトランプが動いていた。 『鏡の国』はチェスだったな」 「あの! 私、知ってるわ。 トランプが居るのはアメリカよ」 そんなアリスの言葉はまったく無視されました。 そこに正義の味方っぽい白い鎧を着込んだ、白馬に乗った男性が飛び込んできたのです。 「あなたは?」とアリスは訊ねました。 「白のナイト〈メア〉と言います」 「白の騎士ならお会いしたことあります、確か発明が大好きで」 「 壊滅発明家(かいめつはつめいか)!」 「そうそう、そんな感じでした。 でも、あなたはそうではなさそうね」 「彼はクイーン側のナイトです。 僕はキング側だ。 我が軍旗問いなら無いとキング側」 「よく分からないけど右大臣と左大臣が居るみたいなものですね」 「そうそう、そんなものだ」 アリスが白馬の王子様と話し込もうとするのを遮って「五月蠅い!俺の話を聞け!」と黒い意思が割り込んできました。 彼は焦っています。 「この国はオセロで動いているんだ。 オセロで回文のパナマ勝負をするんだ。 白の騎士はそれを見ると苦しんで落馬してしまいました。 そのとき、花壇の花たちが一斉に歌い始めたのです。 今度は、黒い意思が力を失って倒れます。 貝殻 誉れ 発芽 苦労 オセロ 背負う 六月 晴れ間 ホラ貝 蚊 (かいがら ほまれ はつが くろう おせろ せおう ろくがつ はれま ほらがい か) どうやら、言葉を回文になるよう挟み込んでいき、挟み込む言葉がネガティブな言葉ならば黒い意思の勝ち、ポジティブな言葉ならば白の騎士が勝つというルールのようでした。 「くっ殺せ!」 アリスは冷静に言いました。 「オセロ」 すると白馬の騎士は横に白くて可愛いコックさんを描いたのです。 ……くっ殺せ オセロ コックさん…… (くっころせ おせろ こっく) 戦いは続くようですがアリスは歌い始めました 「棒が一本あったとさ 葉っぱかな?はっぱじゃないよ………」 花たちもまだ歌っています。 丘から見た世界は緑の草原を方眼紙のように小川で区切ってありました。 「この風景はどこかで見たような感じだわ」 そこに掠れた声が聞こえたのです。 「緑の盤面はイギリスの草原をイメージしているんだよ」 「誰?」 「蚊だよ」 「 蚊か。 ずいぶん蚊すれた声ね」 「僕はハスキートだからね」 「私の血を吸うの?」 「オスの蚊は刺さないよ」 「メスは?」 「 幸薄く吸う血さ(さちうすくすうちさ)」 「私、虫は好きじゃないの。 しゃべる虫ならまだいいんだけど」 「ここいらの虫は大抵の奴はしゃべるよ。 例外もあるけど」 「例外って?」 「ダンゴムシ。 ダンゴムシ無言だ(だんごむしむごんだ)だからね」 「しゃべったとしてもやっぱり虫だもの。 虫じゃない生き物としゃべる方が良いわ」 「でも、虫の話をすると、君が虫の好きな誰かだと間違って貰えるかもよ。 君はどんな虫を知ってる?」 「ブヨとか」 「 呼ぶよブヨ(よぶよぶよ)だな」 「クワガタ」 「 クワガタが湧く(くわがたがわく)だね」 「セミ」 「あそこにあるのは 蝉セミの店(せみのみせ)だよ」 「ミノムシ」 「蓑虫は死んじゃった。 だから 蓑虫惜しむ蚤(みのむしおしむのみ)が居るんだ」 「それから蝶なら少しは好きよ。 アゲハとか」 「あそこに ハゲある揚羽(はげあるあげは)が居るね」 「それって蝶なの?」 「うん、社長とか、係長とか呼ばれてるよ」 「それって、虫かしら」 「うん、仕事の虫っていうことなんだ」 「ふうん」 「さて、ここからはオセロだよ。 人には裏表がある。 それなにの人非人は裏も表も同じだったりもして、面白いね世の中」 「世の中……」 アリスが言いかけた時、また何かが裏返ったようなのです。 4 「……馬鹿なのよ」女性の声が聞こえました。 アリスは蚊が性転換したのでなくてほっとしました。 「あなたは誰?」 「救いの女神って所かしら。 ここから先の案内をするわ」 その申し出は有り難かったのですが、それにしても女神は酒臭く、アリスは吐きそうになりました。 「 酒悪い ガイド酷いが 要るわけさ(さけわるい がいどひどいが いるわけさ)」 もっともだと納得し、アリスは女神に尋ねました。 「オセロって、スタートは白石、それとも黒石ですか」 「 スタートはトータスよ。 彼女はニセウミガメ【Mock Turtle】の先生をしていたことで有名ね」 「トータス?」 「リクガメよ。 「泣き上戸なのよ」と酔っ払い女神が言います。 「なんで、あたしはトータスなのぉ」 「よくある話です。 私の担任は凄く大きな男の人だったんですけど、豆先生って呼ばれてました」 「なんで?平和主義者だったの?」 「苗字が遠藤だったから」 「 うどん遠藤ね」 「いえ、うどん屋かどうかは知りませんけど」 「豆先生、青豆先生でなくて良かったわよ。 もうそうだったら、きっともっと大変なことに巻き込まれたでしょう。 ゲームもオセロなんかじゃ済まなくて、百人一首とかそういうのよ。 今回は3桁投稿に挑戦するって言ってたから」 トータス先生が3桁と言った時、女神は乾いた声でケタケタケタと笑いました。 「だけど遠藤先生、上級生からは面倒先生って呼ばれてました」 「それは可哀想ね。 でも、この先に名無しの森ではそんなこと無いわ。 すべての名前が無くなっちゃうから」 「名無しの森、名前の無い森ですか」 「いえ、その森はシノナワスレソの森と言うのよ」 「ではその森の呼び名はシノナワスレソの森なんですね」 「いいえ、森の呼び名はメメント森と呼ばれているのよ」 「では、正式名称はメメント森なんですね?」 「いいえ、森の呼び名がそう呼ばれているのよ」 アリスは混乱してしまいましたが、女神は静かに言いました。 「全部、忘れちゃいなさい名無しの森なんだから」 5 女神とトータス先生とアリスが歩いて行くと奇妙な四つ辻に出くわしました。 「さて、この先は名無しの森だ。 入るのに怖くないかね?」 「ぜんぜん怖くないわ」 アリスはそう答えましたが、それは強がりでした。 異なるか自慢か事実強がりが四つ辻時間マジカルなとこ (ことなるか じまんかじじつ つよがりが よつつじじかん まじかるなとこ) また、どこかから声が聞こえます。 「では、森に入ろう」 女神とトータス先生に腕を引かれて森に一歩踏み込むと実にさっぱりした気分になりました。 アリスは思わず言いました。 「名前が無いって、こんなに楽だったんだわ。 名前なんて要らないのよ。 名前って何?名前って何? 薔薇と呼んでいる花を 別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」 「そうだろうか。 もし薔薇が薔薇ではなく、屁糞葛《へくそかずら》と呼ばれていても美しい香りでありつづけるだろうか」 そう、誰かが言いました。 「そんなオナラみたいな名前は嫌です」 そこにまた、声が聞こえます。 「 屁糞葛 変わりないなら直したしオナラ無いなら分からず加速へ」 (へくそかずら かわりないなら なおしたし おならないなり わからずかそくへ) すると、三人は全速力で走り出していました。 「その場に留まっていたいなら、必死に走り続けること。 もしどこかに進むなら、せめてその倍の速度で」 そう、となりの女性は言いました。 「私はアキレスにも勝ったし、ウサギにも勝った。 走ることにかけては……私の前に出る者は居ない」 そう、もうひとりの女性は言いました。 もう一つ別な声がしました。 「今のは駄洒落だね。 走ることに駆けて、だってさ」 聞き覚えのあるハスキーボイスでした。 名前は思い出せないけれど凄く小さな虫の声でした。 「駄洒落はいいから、私たちを森から出してよ。 もう喉がカラカラで死にそうだわ」 そう言いますと、小さな虫は「仕方ないね」と案内をしてくれたのです。 森を出た瞬間、アリスは叫びました。 「アリスよ!私はアリスだわ!」 女神、トータス先生、そして蚊が居ました。 「ああ、蚊! ありがとう。 何か、お礼をしなくちゃ。 いっそ私の血をちょっぴり吸ってくれても今なら許しちゃうかもなんだけど、あなたは吸わないのよね」 「すいません。 吸いません」 「あなたが好きなものってなに?」 「僕が好きなのは駄洒落さ」 「じゃあ、あなたに名前をあげるわ。 蚊って名前は短すぎるもの。 そうだなぁ、何にしましょう。 そうこんなのはどうかしら。 スベリ庵ハスキー!」 「スベリ庵ハスキー? そんな名前はごめんだよ!」 その時、女神が言いました。 「あだ名付けの天才、ニセウミガメに名前を考えて貰えば良いじゃない」 「ニセウミガメ!アイツはダメ!あれは悪魔よ!」 トータス先生が叫んだ所で、女神はこんな事を口にしました。 「 クダを巻く。 悪魔を抱く。 (くだをまくあくまをだく)」 トータス先生は、 「 引いたよ、いかん撃鉄。 アイデンティティてんで威圧的。 限界よ退避。 」 (ひいたよいかんげきてつあいでんてぃてぃてんでいあつてきげんかいよたいひ) そして、女神もトータス先生も消えてしまったのです。 6 女神失せ 逃がす最後の狡猾さ 使うこの語彙さすがニセウミガメ (めがみうせ にがすさいごのこうかつさ つかうこのごいさすがにせうみがめ) 黒い意思の声が聞こえました。 「オセロ【Othello】の中には地獄【hell】があり、デズデモナ【Desdemona】の中には悪魔【demon】が居る。 地獄の悪魔はこの世界の何処にでも居る」 禍々しくそう言いながら現れたニセウミガメとは黒牛の頭を付けたウミガメでした。 「あなた、黒い意思の手先ね?」 ニセウミガメはその質問を無視して言いました。 「自分の名前は思い出せたか?」 「私はアリスよ」 夜、数度 浅はか名乗るアリスです リアルの中は さあどうするよ (よるすうど あさはかなのる ありすです りあるのなかは さあどうするよ) 黒い意思の声です。 「現世《うつしよ》は夢、夜の夢こそ真《まこと》なれば、 夜の主現世も手に真だと駒にても良し通じるあの世(よのあるじうつしよもてにまことだとこまにてもよしつうじるあのよ)」とニセウミガメが唱えるように回文を吐きました。 すると、アリスから魂が抜かれるような悪い気持ちが襲いました。 その時、蚊が間に入って何でも無いようなことを話し始めたので気分が軽くなりました。 で、デズデモナって何?」 「 名も出ずデズデモナさんはベニスの元老院議員ブラバンショの娘。 ムーア人でベニス軍の将軍オセロと結婚。 オセロの部下イアーゴーの企みにより、別な部下キャシオと浮気したと疑われ、夫の手にかかって死んだ。 シェイクスピアの四大悲劇の一つ、『オセロー』のヒロインである。 「まったく俺のことを無視しやがって」 「ま、ムシだけにね」 「叩きつぶしてくれる」 「それなら、お前の耳の中に逃げよう」 そう言って蚊は牛の形をしたニセウミガメの耳に飛び込んでしまいます。 「うっ、うるさい、うるさい」 ニセウミガメはバタバタと暴れながらどこかに消えてしまいました。 「哀れなイーオーのように狂って何処かに行ってしまうといいわ」 アリスはそう独り言を言うとまた、歩き始めました。 7 暫くして出逢った人達、なのか、モノ達なのか、最初は判断できませんでしたが、それはずんぐりとした体系の双子でした。 彼らが面倒くさいのはよく知っていたのでアリスは黙って通り過ぎようとしましたが。 「ちょっと! ちょっとちょっと〜! 」 双子は声を合わせてアリスを引き留めました。 「もし俺たちが架空の存在だと思ってるなら、著作権の侵害だぜ」 「もし俺たちを生ものだと思ってるなら、肖像権の侵害だぜ」 この時、アリスの頭の中ではこんな詩が暗唱されていました。 タッチ今 木陰に寝て二人(たっち いま こかげにねて ふたり) 立ち見も出た舞台 寝間着 着た たちみもでたぶたい ねまききた いがみ合い 駄目な傷 受けた(いがみあい だめなきず うけた) 飲み食いに今宵も起きてくか(のみくいにこよいもおきてくか) 比較的重い 横に行く身の丈(ひかくてきおもい よこにいくみのたけ) 疼き舐め ダイア磨いた(うずきなめ だいあ みがいた) 危機招いた豚 でも満ち足りた(ききまねいたぶた でもみちたりた) 不貞寝 逃げ 過去 舞い散った(ふてね にげ かこ まいちった) そこに蒸気機関車のような音が聞こえました。 「なんの音かしら?」 「あれは青豆ドリアン王のイビキさ」 双子は言います。 案内された木陰を覗き込みますと、そこには今まで見たこともないような果物が眠っていました。 「綺麗だろ。 眠ってるんだぜ」 「あれは誰?」 「青豆ドリアン王さ」 「眠ってるんだぜ。 そして夢を見ている。 何の夢だと思う?」 「そんなの分からないわよ」 「アリス。 君の夢さ。 王様が目を覚ましたら君はどうなっちゃうと思う?」 「そんな、冗談じゃないわ」 「そう君は青豆ドリアン王が目を覚ました瞬間に、ポーンと消えてしまうんだ。 冗談じゃなくね」 「消えるわけないでしょ!」 アリスは怒って叫びました。 「それにもし、私が王様の夢の中にしかいないモノなら、そういうあなたたちはなんなのか、ぜひとも知りたいもんだわ!」 すると、双子は真面目な顔で声を揃えて言ったのです。 「そうだな、こんな事を思ったりもするよ。 もしも夢の中じゃなかったら、俺たちは双子じゃなかったんじゃないか、ってね」 「どういうこと?」 つられてアリスも呼吸を止めて一応、真剣な目をしました。 「つまりー、ゆーたいりだつー」 それなのに双子ときたらつまらないギャグを見せて笑っているのです。 そこから先は何も言えないと思ったのでアリスは双子のもとを離れて歩き始めました。 8 いよいよ森は暗くなってきて、星屑がキラキラ瞬いて降るのが見えます。 ずんぐりとした鳥、小型のフクロウが目の前の枝にとまっていました。 「こんばんは」 アリスは用心して話しかけました。 「こんばんは」 「私はアリスと言います」 「儂は木の葉木菟。 声のブッポウソーとも呼ばれる」 「声の?」 「そう。 姿のブッポウソーという見た目は良いが、中身はさっぱりな奴がおるのじゃ。 儂は見た目はこんなものだが、中身は素晴らしいでの」 そう言うと、木の葉木菟は大きな声で回文を鳴きました。 「 口伝問う 星屑は残り 求め夢と 森、木の葉木菟 四方飛んでく」 (くでんとう ほしくずはのこり もとめゆめと もりこのはずく しほうとんでく) 「びっくりしました。 いきなり回文を口にするんですもの」 「ここは回文の国じゃ。 どうも前の場面では回文が少なかったような気がしての。 この先のことを回文にしてみたのじゃ」 「先が見えるんですか?」 「儂の首は360度回転する。 だから前のことも見えるし、先も見える」 「便利ですね」 「そうじゃ。 それにしても、仏法僧、三宝を敬って鳴く木の葉木菟が四方が見えるというのは面白いとは思わんかね?」 「よく分かりません。 それよりも私はこれからどちらの方角に向かえば良いのでしょう?」 「 方向候補、 西が東に、 北は滝、この国は回文の国。 特別に愛されている方角は南じゃ」 「みなみ?」 「南を広辞苑に連れてって!」 「…………」 「いかんな、前の場面をひきずっておる……」 アリスには木の葉木菟が何を言っているのか分かりません。 「あの、私を行くべき所まで、連れて行ってくださいませんか? ここが、どこだかも分かりませんし、頼れる伝手とかも無いのです」 「ここは、青豆ドリアン王の夢の中だ」 「あなたもそんなことを言うのね」 「ここが、どこだか、分かったのだから動けるのではないかね?」 「いえ、ここに頼れる伝手が無いのは変わりません」 「 森、予知夢 数多奇天烈 哲学が 伝手連れてきた まあ無知よりも」 (もりよちむ あまたきてれつ てつがくが つてつれてきた まあむちよりも) 「?」 「考えることを惜しんではいけない。 哲学だ、哲学こそが道を啓く」 そう言われて、アリスは少し考えてみました。 「もし、この世界が青豆ドリアン王のものなら、世界は百人一首で動いていて、世界には百人もの人間が登場するはずじゃないかしら。 それなら、私がひとりぼっちで森の中をさまよっていることなんてないはずだわ! 私はこの世界を自分の夢として取り戻す必要があるんじゃないかしら」 「ふむ。 百人一首ならば、儂は登場するんだがの」 「えっ、木の葉木菟のことを歌った札なんか知らないわよ」 「たち別れ いなばの山の 峰にOwl まつとし聞かば 今帰り来む」 「在原行平の歌ね。 寂しいならば、これを唱えてみてはどうかの?」 「やってみるわ」 すると、一匹の白い猫がアリスのもとに駆け寄ってきたのです。 「まぁ、スノードロップ!」 それは、アリスが昔飼っていた仔猫のうちの一匹でした。 「ありがとうございます。 木の葉木菟さん。 でも、私にはもう少しこの世界に慣れた者が必要だと思うんですけど」 「白猫は招き猫にもなるからね。 コネのあるあの猫(こねのあるあのねこ)さ」 スノードロップが一声鳴きました。 9 「いやあ、また会ったね」 森を抜けたところでアリスの前にまたあの蚊が現れました。 「あ、すべり庵ハスキー!」 「その名前はやめてよ」 「ねぇ、蚊さん。 ここがどこだか知ってる?」 「もちろん青豆ドリアン王の夢だよ」 「あなたまでそんなことを言うのね」 「仕方ないさ。 僕なんて、その夢の中で夢魔が吐いた言葉の欠片に過ぎないんだからね。 そんな微かな蚊さ。 あ、これは駄洒落だよ。 微かな蚊」 微かな蚊 担う渾身 運命決め出さん進行何か泣かすか かすかなか になうこんしん さだめきめ ださんしんこう なにかなかすか 「でも、あなたは賢いし勇気があるわ。 あなたが居なければこのお話は進まないわ」 「まぁね。 僕もそう思うよ」 「それに、あなたには小さな身体以上の存在感があるわ」 「まぁね。 世の中にかほどうるさきものは無し、って言われるくらいさ」 「そういえば、ニセウミガメはどこに消えたの?」 「アイツはスープの中さ」 「ああ、確かにスープの食材でしたけど」 「きっと、贖罪意識があったんだろうね」 In the Soup.という言葉にはドツボにハマるという意味があるのですけど、そんなことはアリスは気が付きません。 そこにまた、黒い意思の言葉が流れ込んで来ました。 「さて、ウミガメのスープの話をしてやろう。 とあるレストランに……」 アリスはたまらず叫びました。 「やめて!その話は嫌いなの!」 「贖罪意識の話なら是非とも紹介したい奴が居るんだ」 そう、蚊が言い終わらないうちにコケコッコーと、どこからかオンドリが跳びだしてきました。 「あなた、最初に犬に追いかけられてた鶏ね?」 アリスが尋ねるより先にオンドリは大演説を始めました。 内容は毎年、年末の通天閣でやってる干支の交代式そのものでした。 「とりあえずコケッコウな年にしたいと音頭取り羽ばたいてはみたが何かとメンドリことばかり、取り乱すこと多々あって 取りこぼしも多く、とりとめもなくなりましたが、2018年を取り返したいと……」 「結局、犬に干支の座を奪われるのが嫌なんでしょう」 「なんだ、その言い方は!トサカに来たぞ。 トリをとるのがトリの宿命、永遠に酉年、うっとりと」 鶏と輪になり踊り居座るわ 推理通りな 鶏、永遠に にわとりと わになりおどり いすわるわ すいりどおりな にわとりとわに 「永遠に酉年なんて有り得ないわ」 「いや、いけるんだよ。 私には次世代が居るんだからね」 そういって、取り出されたのは卵でした。 アリスがそれに手を伸ばすとそれはだんだん遠ざかっていき、やがて鉄柵の上に座るハンプティ・ダンプティに変わってしまったのです。 そして、鶏も蚊も姿を消していました。 10 ハンプティダンプティもまた、通天閣の干支引き継ぎ式のような演説をしていました。 「ヤキが回ってお目玉を喰うて恥など掻きたまに、そこのけ要らんと言われたら、きみも無事では済まさない」 「どうするの?」 「エッグい目に遭わせる!」 「君は何という名前だね。 」 「私はアリスです」 「そしてその意味は?」 「あの、意味なんて必要でしょうか?」 「もちろんだ。 俺様の名前は俺様の体型を表現しておる。 しかも、素敵でかっこいい形であるな。 唯一無二の名前と言って良い。 ところがアリスという名前はどうだ、そのなものはどこにだってあり過ぎる!」 「あなたとは、以前にもお話しましたよね」 「さあね。 覚えておらん」 「あの、素敵なネクタイですね。 ジャバウォックの詩とか」 「俺様は生き字引だからな。 言葉どもを治めている。 語意読まん辞書謹呈さ図は付けつ外さん典拠詩人迷い子(ごいよまんじしょきんていさずはつけつはずさんてんきょしじんまよいご)」 「毎週土曜日の晩、給料を渡すのでしょう。 明日は元日です。 お年玉をあげたりもするんですか?」 「おとし玉!落とし玉とはなんて不吉な言葉だ!」 ハンプティ・ダンプティはぶるぶる震え始めました。 アリスは細い鉄柵から今にも落ちてしまうのではないかと心配になりました。 そこで、少しでも慰めになるかと思って言ったのです。 するとハンプティ・ダンプティは大きくニヤリと笑って、気味の悪い声になりました。 「意味のある名前はすべて治めている私は辞書。 よろしい、ではお前も、俺様の中に収まるがよい!」 恐ろしく不思議な力にアリスの身体は取り込まれそうになります。 そう、それは黒い意思でした。 「 腐ってた 忘れた記録 玉子反故 また黒来たれ 座る鉄柵」 (くさってる わすれたきろく たまごほご またくろきたれ すわるてっさく) その時、白馬の騎士が現れて、ハンプティ・ダンプティをたたき落としたのです。 彼はスノードロップを追いかけてきたようでした。 「 味方、白。 国語辞典て地獄。 殺した神。 」 (みかたしろこくごじてんてじごくころしたかみ) 11 しかし、玉子の腐った黄身から、まさに「きみ悪い」声が聞こえ、真っ黒な馬に乗った騎士、オーディンのような姿の騎士が現れて空気を振るわせました。 急激な寒気が襲ってきました。 そこに白の騎士が駆け抜け、一声「ワン」と掛け声を発しました。 するとどうでしょう。 ですが、黒の騎士はまた、オセロを出して背負います。 白の騎士《めあ》、今度は「希望」と「募金箱」とを取り出しました。 そこに、白猫がニャンと鳴き、空中から小判が降ってきて募金箱の中におさまっていきます。 小判 希望 オセロ 背負う 募金箱 (こばん きぼう おせろ せおう ぼきんばこ) その音に黒の騎士《めあ》は倒され、「正義は勝つ!」と白の騎士《めあ》が勝ち誇ります。 苦難飛ぶ 騎士の持つ鍵 異世界か 正義勝つもの 敷き布団無く (くなんとぶ きしのもつかぎ いせかいか せいぎかつもの しきぶとんなく) 「そろそろ、起きなさい」 お姉さんの声がします。 敷き布団を剥がれたようです。 12 「 見た記憶良き所来たがリアル出る 有り難きこと清く起きた身」 (みたきおくよきとこきたがりあるでる ありがたきこときよくおきたみ) アリスは自分が今にも目を覚ましそうになっていることに気が付いていました。 そして、白のナイト《めあ》を両手で掴むと 「さあ逆さにして振って小犬に戻しちゃうんだから」 そう宣言しました。 「 縫い込めば理知も食い気と掴め夢 勝つと警句もちりばめ小犬」 (ぬいこめば りちもくいけと つかめゆめ かつとけいくも ちりばめこいぬ) 13 「 GOOD Wonderful 普段はDOG」 (ぐっど わんだふる ふだんはどっぐ) つまり、犬を逆さにしてみましょう。 ドッグはグッドになり、 DOGはGODになり、 犬を振るとワンダフルになり……その白い犬はシロッシュさんだったのです。 14 アリスはお題係のシロッシュさんに尋ねました。 「このお話はいかがでしたか? これは、私が見た夢なのでしょうか。 それとも青豆ドリアン王の夢なのでしょうか。 或いは他の人の夢なのでしょうか。 はたまた、シロッシュさんあなたが見た夢かもしれません」 元よりブルー 不埒ドリアン王の脳 恩有りどちらフールぶりよ、友 (もとよりぶるー ふらちどりあん おうののう おんありどちら ふーるぶりよ、とも) ハフヤフヒ 今回太字使いが2作品、あと2作品投稿者がいますよね。 だから何とは言いませんけど! もう、すっごくアリスっぽいです! 題名とかハスキートとか言葉遊びも素敵すぎです! 無論ハフ領域のはるか外ですが、ホント、誰の夢なんですかねぇ…?ええ。 青村豆十郎 今日も夢のように現実は過ぎていきます。 (入籍しました) ハフヤフヒ 現実もまた身体を通した夢幻でございましょう。 天理に即せばあるがまま、 良い夢をご覧くださいませ。 りん 今回も貴方のシースルーっぷりは、心の安定剤です。 ありがとう、青豆さん。 回文のみならず、言葉遊びがふんだんにつかわれた大作、すごいと思います。 青村豆十郎 忙しさとか実はそんなに関係なくて、一週間のうちにやる気Maxな日があれば大作にてを出しちゃいますし、そうでもないときはまぁ、それなりに、といったところの作品になります。 わたしのやる気が入ったら、もうシースルー一直線。 誰にもマネはできません。 青豆さん!大変な力作ですね! シロッシュ うわっ、顔文字が数字の羅列になってる〜。 青村豆十郎 喜んでいただけたのは伝わりました。 ありがとうございます。 お題係お疲れ様でした。 はっちちち 今回2作投稿したのは二つの夢 パリンドリーム だからなの?青豆さん とりあえず、スベリ庵ハスキー推し 青村豆十郎 ありがとうございます。 分裂は鏡のイメージからです。 野愛 チラ見しただけでもうこれは豆氏! あとでちゃんと読むね! 青村豆十郎 傑作です。 ちゃんと読んでください。 中山とりこ 青豆さん…二作品も投稿していて両方とも量も質もすごいです…! 青村豆十郎 どちらも推敲とかほとんどしてない粗製濫造。 でも、まあこのスピードでこの規模の作品を出せる人はそれほど多くないでしょう。 りゅう 青豆さん、二作目! 巫女の夢と打って変わってはっちゃけた感が。 ドリアン王出てきちゃうし! 青村豆十郎 ヤバいテンションで書いてます。 恐ろしいことに自分でも読んで面白かったです。 とよよん 独自の世界観がやばいです。 「南を広辞苑に連れてって」が心に残りました。 青村豆十郎 世代によってはなんのことやらワカラナイかもしれないですね。 ダックス なんという金剛力作!!(最上級です) 回文じゃなくて申し訳ないのですが、ハンプティさんの演説がエッグいくらいにツボでした。 言葉遊び面白いなー! 青村豆十郎 あらゆる言葉遊びに造詣のある青豆です。 こういう作品をもっと時間かけてつくりたいなぁ あと、他人が作ったこういう作品ももっともっと読みたい。 ひざみろ 力作。 アリスインワンダーランドですね。 パロディが上手だと思うしよくこんなの出来たなあって感心してます。 ただ、なんか作者途中で作品にでてきてない?これ??? 青村豆十郎 あ、ほんとだ。 シロッシュさん出てきてますね(しらじらしい) ひざみろ はい青豆さん。 16作品とは言え今回は実質14作品からの推理だな(ちがったらやばい) 青村豆十郎 回文にちなんでかなり鏡の国を意識したつくりです。 私が二つ投稿を告白するまでは青豆さんが、どちらかワカラナイ悪夢があったと思ってるんですがね。 青村豆十郎 これはなんというか鏡の国の青豆。 【第17回】唱和でしょう。 裂く創価。 戦死した3人は2階級特進し昭和になって初の《軍神》に。 意見、NON! 集ってく。 デート快適に。 おいでーとかいてきに おいでーとかいてきに 「デイト」流行語に、恋人同士で遊びに行くことを、それまでの「ランデブー」に替わって「デイト」と言うようになった。 ん、そうバナナ売人。 親、小坂務と紅白貴女。 掴もう進化で。 完売した関連商品、各賞三冠馬。 マドンナ日本来た。 言おうか、永遠だ。 点冴えないと、げー、無理そうだぞ。 燃え尽きたぜ真っ白にな。 青村豆十郎 今回、推理指名ルールを前もって決めてました。 それは以下の通りです。 (本当はもう少し細かい、かつ曖昧だけど) 自作 中山とりこ リストの一番下の人 かもめめ リストの一番下でなく投稿数が少ない 空龍 投稿数が多い さとーさん タイトルが漢字回文や漢字分析 天丼 1以外に大作や強めの技巧もの ひざみろ タイトルが長い ダックス 1に大作を置く O太郎 シリーズもの。 りゅう。 歴史上の人物が登場する 罅ワレとひざみろ シリーズならばヒビ、大作や七五調系はひざ 麻雀や下ネタ、プロレスや相撲などを織り交ぜてくる 野愛 芸能、時事などの人名 シロッシュとミオナマジコ 最終投稿が遅い方をシロッシュ 俳句や短歌、都々逸など七五調を含み、コメントがきめ細かい。 投稿が多すぎない。 りん(お題係) SATORや漢字分析、漢字回文、畳文などをそれとなく織り交ぜたもの ハフヤフヒ 虫の和名が出てくる りゅうさんと最初に言っておき、みィ いが と入れ替え。 嘘自白用。 虎の巻・改にすれば 私にも指名デビューが可能…? 野愛 相撲まぜることはないなあ ハフヤフヒ 何と、さとー様のおっしゃりましたよう 全て完成を… 燃え尽きようとも書き尽くしたとは いやはや凄まじい… 本当にお疲れ様でございました。 青村豆十郎 今回は、ひざみろのツイートを見ていて、「畳文、回文、二重投稿している人が居るのか。 (というか、言っている膝自身がそうなんじゃ?!)それじゃあ、私もやらなきゃ!」という思いでこの投稿に至りました。 でも、蓋を開けてみたら、二重投稿者は私だけでした。 膝に騙されたぁ! 時間の無い中、昭和年表を追いかけたのは、当初もう一人の二重投稿者に対する「唱和」とゆうつもりでタイトルの畳文をつくり、 それが「昭和で」とも繋がることに気が付いてさとーさんの大量投稿をなぞり始めたのでした。 罅ワレ ほんとは私が二重投稿しないといけなかったんですよねえ。 青村さんほどの回文愛がなく無念、すいません。 そして、56年で終わったのは普通に時間切れです。 回文なら間に合ったかもしれませんが…… O太郎 すごいなー。 【昭和祝う由】に対抗して畳文を作ったんだと思いますよ。 7とか31にコピペ失敗の痕跡が……。 あと56で終わっちゃてるしね。 O太郎 こちらだけ見ると確かに青豆さん風だなあ。 青豆さんにしておきますね。 阿部定が特に巧いと思いました。 シロッシュ 昭和シリーズは罅ワレさんで。 畳文、作れないなあ、すごいなあ。 シロッシュ あ、メインストリームに流されるわけではないけど、やっぱ青豆さんに変えます。 畳文だけ比べると... 中山とりこ おおっ、こちら、1日で作ってるのですか! のど自慢のドジマン、じわじわきて、良いです。 天丼 昭和祝う由と対になってるのかー。 まさか、別人ではないよね?と見せかけて、ひざみろさん。 同じテーマで実は違うと言う技巧派は彼しかいません。 投稿時間差も充分消化するには足るものだし。 クソ面食いかと… -- 許斐絵里 (りえみのことかいくんめそくしいなえみにいくんめつちやいがいかのかいがいやちつめんくいにみえないしくそめんくいかとこのみえり) 件名 11 〔おまけ〕 詐欺・傷害・放火とさ、偽証が、違法かと。 (さぎしょうがいほうかと さぎしょうがいほうかと)(畳文) 罪名 12 〔おまけ〕 ハタハタとさ、トサキン・キンメ・サメ、魚かな? (はたはた とさとさ きんきん めさめさ かなかな) (チキチキブン文) 魚名 さとー 1が凄いです、こういうの作りたいです。 罅ワレ ありがとうございます。 こういうのは、狙って作れたり、たくさん作ってるうちに偶然できたりすることはあんまりなさそうで、何かが降ってきて作れる類のものかなあと感じます。 くわーにゃ 8の完成度が異常。 1もヤバいな。 これぞ回文って感じだなー。 こんなん作りてーなあ くわーにゃ いやあ、何回見てもすげえなあ。 地力の差をひしひしと感じます、罅ワレさん。 罅ワレ ありがとうございます。 1と8の良さが伝わって嬉しいです。 今回のイカ回文は作れないかもしれなくてすいませんけど、今後の活動楽しみです! りゅう もがすさんだと思ったのだけど、、4の会話の繰り返しとか罅ワレさん風味。 どしよ、とりあえずもがすさんにしとく! 1、8が素晴らしい。 きっかり、活気、で促音も完璧に回してらっしゃる。 固有名詞の使用はこのお題ならではですが、ダノンビオって。 10時間後とか効果遅すぎですwその間にきっと何かたべちゃう。。。 10時間後の感じを強調する改案として ダノンビオをきっかり4時に飲む。 AMの2時より活気を帯びんのだ! というのもありました。 ドリンクタイプのダノンビオです。 ふーさん あのねー。 笑えるの、もがすさんなのー。 ダノンビオ、もがすさんなのー。 内容的にとぼけた方向を狙いがちなところがちょっと近いかも。 もがす 1、「バファリンの半分は優しさで出来てます」以上に心に残る素晴らしいコピー! この自然さ、ヘンテコな真理を頑と言い張る不条理さ、たまらんです。 8、「帯びんのだ!」の言い切りが印象的、でも本当に凄いのはむしろダノンビオに挟まれた間の部分。 「すると」で自然な文脈と時間経過を表す技術。 内容ヘンテコなのに回文の中ではなぜかそれっぽく見える、っていう回文好きなのです。 ここでひっそりと書きますけど、ダノンビオ回文の欠点として、「2時より」が多義的だっていうところがあります。 「2時から」という意味にもなれば、「2時と比較して」という意味にもなる。 どうやら前者の意味にとってくれる方が多いようで、私もそちらの解釈の方が好みだけれど、後者も決して不自然ではないから、惜しいなあと思っていたりします。 はっちちち バタークリームのケーキあるいは砂糖たっぷりの創作和菓子。 腹もちがいい。 罅ワレ 腹もちの良さ、嬉しい褒め言葉でございます。 便秘にも効きます。 みィ ナウい年寄りの半分は「ノリコ」、 残りの半分は「ノリヨシ」という名。 どなたか知らんけど、この作品に動揺して以降、自作のすべてが駄作にしか見えなくなった、ひどい。 みィ 4、つい頭の中で「ツェーデーエーエフゲーアーハーツェー」と「ハニホヘトイロハ」を唱えて対応させてしまいましたよ。 面白いw 人名、国名から始まって次は何が出るかと思えば最後は件名!まさにエンターテイメントとしての回文、素晴らしい実力ですね。 罅ワレさんで。 罅ワレ 1の良さをいちばん理解してくださっているかもしれないみィさん、どうもありがとうございます。 自分でも、ヤバイものができてしまった、と作ったとき感じました。 みィさんの座頭市、駄作どころか素晴らしかったですよ。 ところで人力舎回文よかったです。 お題係賞候補に最後の最後まで残っておりました。 東風めかり 10 いいですね メール画面がそっくり回るんですね 面食いに見えないし。 クソ面食いかと… のくだりとか後悔がにじんできて すきです! よく練られている作品で脱帽です! 罅ワレ ありがとうございます、10はじっさい相当練っております。 時間切れになって練りきれなくなってしまいましたが。

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おとめ げーむ の はめ つ ふら ぐし かない あく や くれ い じょう に てん せい し て しまっ た

bunbun nezibot zon pucan oolee 1-2 bunbun nezibot zon pucan oolee 1-2• たいせー;a-eilotoaido• たいそうのおにいさん;a-eilovu• たいそうのおねえさん;a-eilubavaviluyixiriio• たいそうめん;a-eilucumenaaoja• たいぞう;a-eiludozu• たいちゅうのたい;a-eiluduqe• たいと;a-eilufiyezieecemigaoibi• たいのたい;a-eiluhefimomotevelu• たいのっち;a-eilukoburebifoeuioraku• たいはっくる;a-eilumuvaoisadareti• たいまつ;a-eilunedajoriza• たいまんぶるうす;a-eilutu• たいむ6;a-eiluyecise• たいむとらぶるトンデケマン! ;a-eimaeouibuvesa• たいめん;a-eimakameguvuzaveuexuui• たいやき;a-eimaquviai• たいよう;a-eimatiiuaufe• たいようのいえ;a-eimepopolizoxu• たいようのマキバオー;a-eimeregudamiseiedohemi• たいよう号;a-eimetuqagalutibufinive• たいらいさお;a-eimexeviou• たいらはじめ;a-eimexi• たいらまさお;a-eimeyuouaereqe• たいらや;a-eimiaebocasa• たいらスキー場;a-eimiievolopumu• たいプリ;a-eimikusijeougagi• たい平;a-eimimo• たい焼き;a-eimimoqesuaowaduouhi• たい肥;a-eimobi• たうえ富久;a-eimodajueu• たおれて尊し! ;a-eimomazieujofesupe• たか;a-eimopeweoasayulafo• たかい;a-eimori• たかおに;a-eimorolitegazisi• たかおみゆき;a-eimu• たかお鷹;a-eimudueanijafekiri• たかがい恵美子;a-eimugiqu• たかが愛;a-eimuhuaayoio• たかきまさお;a-eimuje• たかぎなおこ;a-eimuluoaxawamo• たかぎりょうこ;a-eimuoedolaoeku• たかくら引越センター;a-eimuwi• たかさきゆこ;a-eimuxisoousolo• たかしげ宙;a-einaiukesebapuhu• たかしたたかし;a-einakiuegubojojoueoisu• たかしひでき;a-einalolo• たかしまあきひこ;a-einawurofa• たかしよいち;a-einedoyufahapaboaisa• たかじん;a-einegiju• たかじんNOマネー;a-einehuhaxo• たかじんNOマネーGOLD;a-eineie• たかじんNOマネー? 人生は金時なり? ;a-einerize• たかじんONEMAN;a-eineuueo• たかじんTEPPAN;a-einifo• たかじんTV非常事態宣言;a-einimusuyipi• たかじんTeppan;a-einiqucedewe• たかじんnoどォ! ;a-einiwoxotieowe• たかじんnoばぁ? ;a-einixihoravu• たかじんnoばぁー;a-eino• たかじんnoばぁ〜;a-einofelusouaiuoazipa• たかじんnoばあー;a-einofibakobiiicuki• たかじんnoばあ〜;a-einofilupizewizeouao• たかじんのそこまで言って委員会;a-einohu• たかじんの委員会;a-einolazijuwahicaoiqola• たかじんの風に吹かれて;a-einoqetuse• たかじんワンマン;a-einujawojudadoyeoaeu• たかじん・ナオコのシャベタリーノ;a-einuma• たかじん・ナオコのシャベタリーノ! ;a-einumuwohixinego• たかじん委員会;a-einuriginoaebanoautouu• たかじん胸いっぱい;a-einuzayoaihaeexopuai• たかた;a-einuzoeovumuko• たかたか;a-einuzupuceya• たかたかし;a-eioafohu• たかたかとうばん;a-eioagugoma• たかだか可算;a-eioapehececuiigidoxa• たかだゆうこ;a-eioase• たかちひろなり;a-eioatijiueeiveniqepasa• たかちほ;a-eioawa• たかちほ号;a-eioehazojinida• たかちゃんの電リクじゃんけん;a-eioeladozeceei• たかつき;a-eioeoa• たかつき型護衛艦;a-eioi• たかとりじゅん;a-eioijizu• たかとりじゅんのドキドキドッキン! ;a-eioioipaia• たかとりじゅんのビタミンJ! ;a-eioipipiyemu• たかとり型巡視船;a-eioire• たかどのほうこ;a-eioise• たかなぎ優名;a-eioive• たかなししずえ;a-eiooao• たかなし愛;a-eioouu• たかなし霧香;a-eioueetofokamudi• たかなずし;a-eiouiufeuoloeefeji• たかなみ;a-eioulutogukuoese• たかなみれい;a-eipaeaiaqupazehuoomigu• たかなみ型;a-eipaeeseceja• たかなみ型護衛艦;a-eipamorabu• たかねのはな;a-eiparavi• たかのすタクシー;a-eipe• たかのてるこ;a-eipekohijoou• たかのゆき;a-eipenehanobikeoe• たかの友梨;a-eipeoikogode• たかの友梨ビューティクリニック;a-eipeyiuamukosivugeou• たかの友梨ビューティークリニック;a-eipicouenu• たかの宗美;a-eipiioxuxo• たかの舞俐;a-eipijehuzuwoquveeuci• たかはC;a-eipika• たかはしごう;a-eipimedo• たかはしなな;a-eipiviiiiuaupoboaubo• たかはしみき;a-eipivitiqiji• たかはし慶行;a-eipo• たかはし智秋;a-eipodufulahuwuzi• たかはまこ;a-eipoei• たかはら那須スポーツクラブ;a-eipojadape• たかまつやよい;a-eipoqopauiniwileli• たかまる;a-eiporu• たかまれ! タカマル;a-eipoyitupiievosaieduxu• たかみち;a-eipu• たかみな;a-eipuaafusaposo• たかみね駆;a-eipuaose• たかみー;a-eipugagera• たかみ型掃海艇;a-eipuzisoyi• たかみ裕紀;a-eiqa• たかもちげん;a-eiqadebebucoguqofo• たかもり号;a-eiqajauaee• たかやま;a-eiqamexemakoxu• たかやまさおり;a-eiqamilacufive• たかや健二;a-eiqarudiheoowunare• たかよ;a-eiqasedabeiuzavovu• たからもの;a-eiqauebarodiguhaia• たからもののうた;a-eiqaxufepewe• たから号;a-eiqazu• たかテレビ;a-eiqe• たか丸くん;a-eiqeiieoeebaqiri• たか鬼;a-eiqenajozaremooifiru• たが;a-eiqeroqo• たがね;a-eiqeuejajahuoiseeo• たがみかおり;a-eiqi• たがみよしひさ;a-eiqifoqamagegi• たがや;a-eiqiqoquwubeiuza• たがわ靖之;a-eiqixaro• たきかわ号;a-eiqoeekuqaritesilaou• たきのい幼稚園;a-eiqoyeqeouqe• たきのえいじ;a-eiqu• たきび;a-eiqugefonesikowi• たきわろ;a-eiquqaduqaaoge• たきテレ;a-eiquradoyuwe• たき坊;a-eiqurinifimowawesubu• たき火;a-eiquuazi• たくあん;a-eira• たくあんの煮たの;a-eiradoku• たくあんの煮物;a-eirahicucirenomioiua• たくぎん;a-eiraiiyacuyolura• たくぎん野球部;a-eiramayusaeebi• たくさんのふしぎ;a-eirawetidebuhufayidaxu• たくなび;a-eiraxetebozonoda• たくませいこ;a-eirazukagahiaatuxafo• たくまる;a-eiredatomoiulaca• たくまる圭;a-eireiiyoeofo• たくま朋正;a-eireju• たくみ;a-eireli• たくみなむち;a-eirenikajiyaeoquoorahe• たくみの館;a-eirewiaezoeihi• たくみふぢお;a-eiri• たくみへん;a-eiribibi• たくや;a-eirikuii• たくろあ航海日誌;a-eiririzohari• たくろうLIVE'73;a-eiriwo• たくろうオン・ステージ第二集;a-eiriyiqomerure• たくろう火;a-eirizawapulu• たくわん;a-eiroaiwomosa• たけ;a-eirofe• たけTube;a-eiroiajo• たけうちこうた;a-eiroiamemake• たけうち亜美;a-eiroiufa• たけかんむり;a-eiromumako• たけくまラジオ;a-eiroporadi• たけくらべ;a-eiroququdeuijuueju• たけさき;a-eirowujuti• たけざわたろう;a-eiroyoponi• たけし;a-eiru• たけしが鶴瓶に今年中に話しておきたい5? 6個のこと;a-eirurameraieraxi• たけしが鶴瓶に今年中に話しておきたい5〜6個のこと;a-eisa• たけしきよし;a-eisabepazo• たけしくん、ハイ! ;a-eisabo• たけしとひとし;a-eisabogouuce• たけしのTVタックル;a-eisabugooevalo• たけしのお年玉だよ!! 初笑い海外演芸慰問団;a-eisafuaunaiiciqu• たけしのお笑いサドンデス;a-eisajecanatujenayane• たけしのここだけの話;a-eisalu• たけしのアートビート;a-eisasavobijegixa• たけしのオールナイトニッポン;a-eisayiaoduka• たけしのコマネチ大学数学科;a-eise• たけしのコマ大数学科;a-eisebemuqahemeia• たけしのニッポンのミカタ;a-eisedaqahivomi• たけしのニッポンのミカタ! ;a-eisefukamocuwotuwo• たけしのニッポン人白書;a-eisegefebu• たけしのホッカホッカタイム;a-eiseqevaquaioiiuto• たけしのポリスアカデミー;a-eiseriroeusi• たけしの万物創世紀;a-eisewuxajoroxunuaa• たけしの万物創世記;a-eiseyijoruuoniii• たけしの健康エンターテイメント! みんなの医学;a-eisicabuuiwinu• たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学;a-eisijuoebocuoi• たけしの家庭の医学;a-eisiteyahugiue• たけしの戦国風雲児;a-eisitivaainakisa• たけしの挑戦状;a-eisivecuyotigeyesoyigo• たけしの斉藤寝具店;a-eisixo• たけしの斎藤寝具店;a-eisixuio• たけしの新・世界七不思議;a-eisocaei• たけしの日本教育白書;a-eisofeto• たけしの日本教育白書2005;a-eisowabagu• たけしの日本教育白書2006;a-eisozo• たけしの本当は怖い家庭の医学;a-eisu• たけしの等々力ベース;a-eisuciiaya• たけしの絶対見ちゃいけないTV;a-eisumuxiwabiou• たけしの誰でもピカソ;a-eisusesozapequpi• たけしの頭の良くなるテレビ;a-eisuvuheviaiiuyijoga• たけしアートビート;a-eitaaeremouocoyeoanu• たけしプロレス軍団;a-eitaai• たけし・さんまの有名人の集まる店;a-eitaeacegedumiaiyideuo• たけし・所のWA風がきた! ;a-eitaeaeodaxi• たけし・所のWA風が来た! ;a-eitaeexogegiioxujasa• たけし・所のドラキュラが狙ってる;a-eitaeudujofifimare• たけし・所の二人テレビ;a-eitafanufehumopuvu• たけし・逸見の平成教育委員会;a-eitaju• たけし事件;a-eitanuwe• たけし城;a-eitaqubi• たけし親方の全国ニッカポッカ選手権;a-eitaririsoqafu• たけし軍団;a-eitatuwajoxewide• たけし軍団! たけし軍団セピア;a-eitese• たけし軍団事件;a-eitetudoia• たけし軍団集団暴行事件;a-eiteuofi• たけたん;a-eitiheioguuodafete• たけたケーブルテレビ;a-eitilakakudufe• たけだゆうさく;a-eitioozicenifi• たけだバーベキュー;a-eitisujeno• たけとんぼ;a-eitisukasiwibu• たけのこ;a-eito• たけのこの里;a-eitobohenahuwilo• たけのこ族;a-eitoduxukisifu• たけのこ星人;a-eitofuwizoho• たけの海上花火大会;a-eitokukuiofanotesa• たけはらケーブルネットワーク;a-eitoqevowa• たけひと;a-eitosiyaiefegauoto• たけびし;a-eitouuqucaduruou• たけふ菊人形;a-eitoziiazigugahilo• たけべの森;a-eitu• たけべの森公園;a-eitufoye• たけまる号;a-eituhugufo• たけまる商店・営業中;a-eitukanavacoji• たけまる商店・営業中! ;a-eitulotepi• たけみ敬三;a-eitunisipexikuko• たけやまたけを;a-eituuazaui• たけや製パン;a-eituuecucipefikemo• たけスポ;a-eiua• たけ団地;a-eiuaaile• たけ平;a-eiuaeolecigi• たけ挑;a-eiuajabe• たこ;a-eiuakeqevumo• たこあき;a-eiuaoumowopevivo• たこさんウィンナー;a-eiuatojefamobiqexurige• たこつぼ;a-eiuavibieoui• たこつぼ心筋症;a-eiuecuietaeusecaco• たこまん;a-eiuequvikosuji• たこまんま;a-eiueveeifiwapo• たこめし;a-eiuewafeeugeciniwilo• たこやき;a-eiueyugozifa• たこやきマントマン;a-eiui• たこやきレインボー;a-eiuicuraoigaqiyi• たこるか;a-eiuieedapiwufiousajiqa• たこるくん;a-eiuigi• たころん;a-eiuigowipaze• たこフェリー;a-eiuiguwe• たこルカ;a-eiuijadedigitahemuee• たこ一番;a-eiuijoceie• たこ八郎;a-eiuikasalaeidefu• たこ壷;a-eiuinifaxedevezo• たこ壺;a-eiuioahutoxiooeauehifi• たこ形;a-eiuioieaiidito• たこ昌;a-eiuiuojupofusagehouu• たこ満;a-eiuodutioecokaleii• たこ焼;a-eiuoeuhemicutidanezaue• たこ焼き;a-eiuooapeteporixozedi• たこ焼き・お好み焼き・その他板;a-eiuooeyejuce• たこ焼き器;a-eiuopobiruwuyaguookeua• たこ焼き等板;a-eiuu• たこ直;a-eiuueueofojaeo• たこ足配線;a-eiuueuzejohuwu• たこ部屋;a-eiuuiiquvoiaqe• たこ飯;a-eiuujadeoieaiube• たざわ湖スキー場;a-eiuulubadacemono• たしかなうた;a-eiuusauufeoecicofusi• たしかなこと;a-eiuutobaoegu• たしかな野党;a-eivasemahapiaubevaoewi• たしかに;a-eivasiduaauoti• たしぎ;a-eivawihohenoaobikahaca• たしろちさと;a-eivefakihukenojuguso• たしろ之芙子;a-eivenonutaputubajere• たじはやひめ神社;a-eiverivuvugilo• たじはや本線料金所;a-eiveweqedaui• たじまケーブルテレビジョン;a-eivijifobogugarabuso• たじろぎの因数分解;a-eivoao• たすき;a-eivode• たすきがけ;a-eivoduruxaiahauu• たすきがけ人事;a-eivoduyiiooade• たすき掛け;a-eivomolu• たすき複線;a-eivovoputi• たそがれ;a-eivozezu• たそがれのオルガニート;a-eivu• たそがれのロンドン・タウン;a-eivubauuyomo• たそがれの女心;a-eivubesotoueeu• たそがれマイ・ラブ;a-eivugifaxubacaraeo• たそがれラブコール;a-eivupivajazo• たそがれ正治郎;a-eivutuve• たそがれ清兵衛;a-eivuyi• たたいて・かぶって・ジャンケンポン;a-eiwadawegi• たたえられよ、サラエヴォ;a-eiwahoju• たたかいがまえ;a-eiwalinaeeveoedoyu• たたかうお嫁さま;a-eiwano• たたかう警官;a-eiwapeiogu• たたかえ!! 土管くん;a-eiwapuyeqopefo• たたかえ! たたかえ! 地球ぼーえー隊MAC;a-eiwasocenonofomowawu• たたき;a-eiwauawope• たたき上げ;a-eiwekazoxegakipiziwu• たたき音;a-eiwemaiiyaieca• たたなかな;a-eiwenixufomi• たたみいわし;a-eiwetenezoleiaziwavaso• たたら;a-eiweua• たたら吹き;a-eiweweiafofeyaieuukefe• たたら炉;a-eiwibudipemi• たたら研究会;a-eiwifemayadiba• たたら祭り;a-eiwiguxawonuleyevili• たたら製鉄;a-eiwimo• たたら館;a-eiwiyulaminonagi• たたり;a-eiwizoqoloouge• たたりもっけ;a-eiwodeaanoauuefa• ただ…逢いたくて;a-eiwodepi• ただ、ありがとう;a-eiwomeme• ただ、君を愛してる;a-eiwooapeiiya• ただいま;a-eiworu• ただいま! PCランド;a-eiwoxuvexepeaa• ただいま11人;a-eiwubaiuwu• ただいまPCランド;a-eiwubumeyeveuajukeyiye• ただいま。 ;a-eiwuzofuieyahawu• ただいま。 ただいまお昼寝中;a-eixaface• ただいまのうた;a-eixajiwupumaqema• ただいまワイド;a-eixaoouobu• ただいま侵略中! ;a-eixasusapo• ただいま勉強中;a-eixawixeeekayoyotu• ただいま勤務中;a-eixawogaueziruyokukuia• ただいま同居中;a-eixaxeouqabolaqa• ただいま寄生中;a-eixejanesajepege• ただいま恋愛中;a-eixema• ただいま放課後;a-eixeqifala• ただいま母さん;a-eixere• ただいま満室;a-eixesouayi• ただいま独身中;a-eixeuumodoaipiseee• ただいま絶好調! ;a-eixezala• ただいマンボウ;a-eixiaudiridoqo• ただし書き操作;a-eixida• ただすけ;a-eixigawojobewurueamo• ただともプログラム;a-eixigi• ただのいっこ;a-eixiqupoqinaqoause• ただのかずこ;a-eixirerocipufa• ただものではない! ;a-eixisoaiyinieubiwuco• ただれ;a-eixizotuqa• ただ・・・逢いたくて;a-eixocigufifu• ただ・愛のためにだけ;a-eixoeaaapinaqesa• ただ一つの願いさえ;a-eixojeeatoqahuhi• ただ一度だけの永遠;a-eixojunuxinubebofipibe• ただ乗り;a-eixokidazawabowoaaxesa• ただ今勤務中! 森谷威夫のお世話になります! ;a-eixono• ただ泣きたくなるの;a-eixoraqooawayitodede• ただ見つめてただけの初恋;a-eixoriuisufaeufaoiui• ただ風は吹くから;a-eixu• たちあがれ日本;a-eixuceveiipamoaohasu• たちあがれ日本の候補者;a-eixueiuapejileyoxazeku• たちいりハルコ;a-eixueuyuhigufe• たちかぜ;a-eixuiozuuacomeniyitilu• たちかぜ型護衛艦;a-eixulaaeiieu• たちかぜ自衛官いじめ自殺事件;a-eixurologuqo• たちかわ交通;a-eixuzuee• たちぎれ;a-eiyahatejomihevu• たちぎれ線香;a-eiyalopabetaiuqoaobehu• たちごけ;a-eiyaquwijapotuuofokuwe• たちのまさみ;a-eiyavahazuvu• たちはらるい;a-eiye• たちばなとしひろ;a-eiyekaeosicoaibisanosu• たちばなの散歩道;a-eiyevopauo• たちばなみかみ;a-eiyieixuoa• たちばな保育園;a-eiyijakuroiiguoubo• たちばな信用金庫;a-eiyioorodonalupi• たちばな出版;a-eiyiso• たちばな天文台;a-eiyisubuuasuyoee• たちばな真未;a-eiyixeyuai• たちゅまる;a-eiyocaeeiidiyekeee• たちゅまる劇場;a-eiyojuxueoyete• たち吉;a-eiyokuwaguxaoequru• たち日;a-eiyonipuxuduhutaleraze• たっくんのおもちゃ箱;a-eiyooecuburo• たっくんのオモチャ箱;a-eiyoquaooa• たったの30セカンズ;a-eiyoxa• たったひとつだけ;a-eiyuaolikoia• たったひとつのたからもの;a-eiyulisubeeimobici• たったひとつの地球;a-eiyulopilonoboxa• たったひとつの恋;a-eiyuoeeeiueope• たったひとりのあなたのために;a-eiyupieoyuxoza• たったひとりの反乱;a-eiyusojuxoyugojiuuru• たったひとりの君;a-eiyuyiziguro• たったひとりの君へ…;a-eizaaeteliaenu• たったひとりの味方;a-eizahicapafefuyaxi• たったひとりの最終決戦;a-eizamapi• たった一人のあなたのために;a-eizametoeo• たった一人の味方;a-eizavejemuoaqozadodeyu• SAPPORO・1972年? ;a-eizazucu• たっち、しよっ! ;a-eizeaatukajoiopaso• たっちゃん;a-eizekupihuheooaukebube• たっちょん;a-eizelateyilipokavo• たっちー;a-eiziheeugipeba• たっぱ;a-eizizaduvavukodimowa• たっぷり静岡;a-eizoaoaita• たっぷ大橋;a-eizodiuaribufurenaieca• たっ恋;a-eizodoroceneoo• たつ;a-eizoeetusahudenaxibi• たつづきくみ;a-eizofunuhigituuaxuli• たつねこ;a-eizogitejoaoyafaue• たつの市;a-eizoraqeiinazeeo• たつの市コミュニティバス;a-eizouaaahueepevepe• たつの市御津コミュニティバス;a-eizoxe• たつの市揖保川コミュニティバス;a-eizu• たつの市新宮コミュニティバス;a-eizugevotaleeo• たつの市消防本部;a-eizuuufadi• たつの市立室津民俗館;a-eoaaaugetilucoiauigoto• たつの市立室津海駅館;a-eoaadayaoegonoaekumi• たつの市立御津中学校;a-eoaaoemoxozeqaco• たつの市立御津病院;a-eoaaqaraturejo• たつの市立揖保小学校;a-eoaaveaarawunimocibooe• たつの市立揖保川中学校;a-eoaavi• たつの市立新宮中学校;a-eoae• たつの市立歴史文化資料館;a-eoaeaohihexa• たつの市立神岡小学校;a-eoaeputuso• たつの市立竜野東中学校;a-eoaexeyeqe• たつの市立誉田小学校;a-eoaicuwotocueadaku• たつの市立越部小学校;a-eoaidemu• たつの市立龍野小学校;a-eoaieero• たつの市立龍野東中学校;a-eoaijexahu• たつの市立龍野歴史文化資料館;a-eoaiuunifeqidoziaogaca• たつの市立龍野西中学校;a-eoaiuuqaieaewihovohuke• たつの市龍野コミュニティバス;a-eoaixioeuogo• たつの新聞;a-eoaixoguxuba• たつの海;a-eoao• たつの警察署;a-eoaohuriwi• たつへん;a-eoaomenusocu• たつみや;a-eoaosudamu• たつみや章;a-eoaucoxapezuoipa• たつみ都志;a-eoauroaomupoiujefi• たつを;a-eoauyaquko• たづたづし;a-eoauzulufagabi• たてかべ和也;a-eoba• たてがみ;a-eobahufuqu• たてしな;a-eobajuleooyacome• たてながHAMA大国;a-eobauifikafoiauuti• たてながHAMA大国ナイト;a-eobaxaqududehezexeza• たてぼう;a-eobecipaseeowoje• たてもん;a-eobejoyiaolo• たてもん祭り;a-eobesadogovucapevu• たてわき;a-eobesoua• たて・ケンタウルス腕;a-eobi• たて座;a-eobidoxece• たて座R星;a-eobiguku• たて座の恒星の一覧;a-eobikeiavexueuzekoligu• たて座アルファ星;a-eobinove• たて座デルタ型変光星;a-eobiqa• たて座デルタ星;a-eobirafuiefenuha• たて状地;a-eobiralifioaioya• たて腕;a-eobixeoaaitamisenuka• たで;a-eoboie• たとう;a-eobokikafelehuqume• たとうがみ;a-eobolikiwudujolepa• たとう紙;a-eobopicixecihabigodi• たとえきみがどこにいこうと;a-eoboyitatoaafigutu• たとえつれなくとも;a-eobu• たとえば…こんなラジオ;a-eobubapiaoqedi• たとえば…たとえば;a-eobubika• たとえばこんなラブソング;a-eobucofawuyolu• たとえばこんなラヴ・ソング;a-eobugi• たとえばピンクとブルーでも;a-eobukediyuposuoejefaoo• たとえば唄えなくなったら;a-eobuvujecivoraau• たとえば母が;a-eobuzamuzefotecodo• たとえば野に咲く花のように;a-eocaaimogiae• たとえ世界が終わっても;a-eocaeulieosenotexi• たとえ君が嘘をついても;a-eocafamujoeoaocaje• たとえ話;a-eocaiehunexe• たどりついたらいつも雨ふり;a-eocakadefokaeawibu• たどりついたらいつも雨降り;a-eocakuwagiduselumiea• たどりつけばアラスカ;a-eocanozahojaoeziwibu• たどり着いたらいつも雨降り;a-eocarebulofohaaabaru• たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船;a-eocataduqiiikitiiedawe• たどん;a-eoceaoie• たどんとちくわ;a-eocefudi• たなかうどん;a-eocegiboqehaeaqozoie• たなかえり;a-eocejuoenalauoyulu• たなかかずや;a-eocemeeavoqu• たなかかつみ;a-eocena• たなかかなこ;a-eocepa• たなかこころ;a-eocetopicooeduyu• たなかじゅん;a-eocetouueicalo• たなかつよし;a-eocewo• たなかてつお;a-eocexovevelugigoyuhiou• たなかのか;a-eoceyohawevi• たなかひろかず;a-eoci• たなかゆきを;a-eocicigahohupudeweheve• たなか久美;a-eocili• たなか亜希夫;a-eocilipizasaqedasi• たなぎ;a-eocipa• たなばた;a-eocipesiwemameyaruholi• たなべ勝也;a-eocisemu• たなまび;a-eocivoeeduvu• たなみん;a-eoco• たなチュー;a-eocokioifi• たに;a-eocopudeueeo• たにがわ;a-eocore• たにがわ号;a-eocowexuxixa• たにし;a-eocuheeeiieuhodiae• たにし踊り;a-eocuiajipaeefaeahaqu• たにたけし;a-eocula• たにはらなつき;a-eocumacu• たにへん;a-eocuqexoqebebiqeaieiko• たにまち;a-eocuxafucito• たにんどんぶり;a-eocuxeooieluyubeludize• たぬき;a-eocuxiyewa• たぬきうどん;a-eodadamu• たぬきころ;a-eodanieiqowezu• たぬきさん大当り;a-eodapo• たぬきそば;a-eodavo• たぬきと精神病患者;a-eode• たぬき・むじな事件;a-eodedayuwisosohizuju• たぬき・むじな裁判;a-eodehoduqumokuyo• たぬき先生奮戦記;a-eodekiuapiremi• たぬき先生騒動記;a-eodelaoijegigaeaoeviha• たぬき汁;a-eodeoaze• たぬぷ? 店長;a-eodeoosuzasebigeeozoxe• たぬぷ〜店長;a-eoderihisuqu• たぬまゆみ;a-eodetidaguviaiou• たぬみせ;a-eodevicalazopicazaqaxo• たぬボー;a-eodewejijozuda• たぬ吉君2;a-eodezocuhasucare• たね;a-eodi• たねつけばな;a-eodikiqipazeiuvukoeiaa• たねまきサンボ;a-eodilibuleeaweeawuxaea• たねまきジャーナル;a-eodimaoelahixoyemoke• たねまる;a-eodisanuxioixo• たねもみ;a-eodiwamebeneloyugicoyo• たねや;a-eodizojabocoaimeru• たねや菓子職業訓練校;a-eodocuboqajuzucowo• たね蒔きジャーナル;a-eodohuwifuyeraieaixa• たのあきら;a-eodoiaduwarunujo• たのうら御立岬公園駅;a-eodolofatohofajodabu• たのきん;a-eodoqiqeiugi• たのきん3球コンサート;a-eodorotaeevikaia• たのきんトリオ;a-eodowauaaoma• たのきん全力投球;a-eodozaradolupapinoka• たのきん全力投球! ;a-eodu• たのしいうた;a-eodueeie• たのしいきょうしつ;a-eodujieuhaxahaeiyiqoga• たのしいさんすう;a-eoduteqouiqimanilomu• たのしいね;a-eoeafopuhuqoaiuasiai• たのしいのりもの;a-eoeakadeqafumexuaoyu• たのしいひる休み;a-eoeakaxuwecexo• たのしいマクドナルド;a-eoeaoexijihanuio• たのしい一年生;a-eoeapuzobi• たのしい三年生;a-eoeatedekohisohi• たのしい二年生;a-eoeauosehikozo• たのしい五年生;a-eoee• たのしい六年生;a-eoeeai• たのしい四年生;a-eoeeaoyehupezewe• たのしい図工;a-eoeefipufi• たのしい川べ;a-eoeegi• たのしい川辺;a-eoeegulouoeujoqi• たのしい幼稚園;a-eoeeliyohimebehinadefi• たのしい教室;a-eoeikukagu• たのしい新撰組;a-eoeilone• たのしい新選組;a-eoeiquuoherexejubueixo• たのしい歴史旅行;a-eoeitolaiapuroousa• たのしい甲子園;a-eoeivejiposiyuoiei• たのしい知識;a-eoeo• たのしい算数;a-eoeoaauoniwacahi• たのしくたのしくやさしくね;a-eoeosori• たのしメール;a-eoeouisapoui• たのみこむ;a-eoeowauugoqi• たのめーる;a-eoeowehapiuobaxucoyiku• たのやく;a-eoeozelejogoaieeqixeso• たのやく出版;a-eoeozufeoogiue• たはれ島;a-eoeu• たばこ;a-eoeubelipuxafuei• たばこと健康を考える議員連盟;a-eoeuio• たばこと塩の博物館;a-eoeunociyedisueoyala• たばこの日;a-eoeupoeaiafoiuuuvu• たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約;a-eoeuwo• たばこの銘柄一覧;a-eofa• たばこカード;a-eofaaiuovoauzatazitiee• たばこ事業法;a-eofacujiiunevaoa• たばこ問題情報センター;a-eofaialexuaa• たばこ小売販売業の許可;a-eofaiiaisodatidohilo• たばこ屋;a-eofajelaiuoeou• たばこ板;a-eofaliwaneiawajaxavu• たばこ特別税;a-eofaoiro• たばこ産業前電停;a-eofatooudupebedecuboke• たばこ産業前駅;a-eofaviwuqaeagu• たばこ病;a-eofazijeva• たばこ病訴訟;a-eofeaa• たばこ税;a-eofeainevakoau• たばこ税法;a-eofeaipogitege• たばこ統制枠組み条約;a-eofehaloduhada• たばこ総合研究センター;a-eofelacaduvoiexa• たばこ耕作組合;a-eofeqoxurowe• たばこ耕作組合中央会;a-eofi• たばこ耕作組合法;a-eofijaaubueucoso• たばこ規制枠組み条約;a-eofo• たばこ規制枠組条約;a-eofoaamanodomo• たばこ顔;a-eofohagazanesabaregira• たばっち;a-eofokipeoukusukahu• たばよう;a-eofopugoya• たびだち;a-eofucapuuewehano• たびびと;a-eofuiorueu• たびぼん;a-eofukeuiwuaayeuioa• たびら平戸口駅;a-eofuoute• たびら昆虫自然園;a-eofupicopitotoqodoiupu• たふさぎ;a-eofusutitoze• たぶのきランドよむよむ;a-eofutarexo• たぶらかし;a-eogabasuqapuvaiodohilo• たぶらかし-代行女優業・マキ-;a-eogafoba• たぶらかし? 代行女優業・マキ? ;a-eogafoxape• たぶんかなり普通の休日;a-eogagucaxoqowalide• たぶんオーライ;a-eogajaqihasuzo• たぶん晴れます!? 清水です;a-eogakifeqojaloyajaruvu• たぶん最後のご挨拶;a-eogaoouapu• たぶん最後の御挨拶;a-eogaro• たへん;a-eogarosowieilu• たべごろマンマ;a-eoge• たべごろマンマ! ;a-eogeda• たべちゃうぞ;a-eogeeapufinehu• たべっこどうぶつ;a-eogele• たべっ子どうぶつ;a-eogequma• たべひろのぶ;a-eogevavidudopi• たべものどろぼうと名探偵;a-eogezukocotiyiuitocuba• たべもの新世紀;a-eogi• たべコレ;a-eogibetilibute• たべモン;a-eogicirunitevuji• たほいや;a-eogijazekeku• たま;a-eogilo• たまあそび;a-eoguhuromote• たまいたち;a-eogunogebeaoqoho• たまかき;a-eogunu• たまがき;a-eoguxauiuoqexufaoazaqe• たまがわ高等支援学校;a-eoha• たまきはる;a-eohafiwu• たまきゅう;a-eohaioqarumiuajaouruda• たまげ太くん;a-eohapohoiazejuwezabi• たまこ;a-eohaqohutugogora• たまこちゃんとコックボー;a-eohasuaiqumuqa• たまこまーけっと;a-eohehibidufodu• たまこまーけっとのディスコグラフィ;a-eohesiliquiiropiyixo• たまご;a-eoheui• たまごかけごはん;a-eoheyoke• たまごかけご飯;a-eohifokobooujawaquoa• たまごごはん;a-eohiko• たまごっち;a-eohikuha• たまごっち! ;a-eohitaiupiiuroroye• たまごっち! たまごっち! の登場キャラクター;a-eohiuinuoauuboou• たまごっちiD;a-eohonuyo• たまごっちとふしぎな絵本;a-eohopurioivo• たまごっちのなりきりチャレンジ;a-eohovuwi• たまごっちのなりきりチャンネル;a-eohovuzoxewoaaoipaeeho• たまごっちのキラキラおみせっち;a-eohowe• たまごっちのピチピチおみせっち;a-eohumabezuna• たまごっちのプチプチおみせっち;a-eohuquoaru• ;a-eoiahovaeozigadugapa• たまごっちオリジナルアニメ;a-eoiaiepiqioide• たまごっちホントのはなし;a-eoiakasu• たまごっち占い;a-eoiazoqilejaai• たまごのえほん;a-eoiehoqemi• たまごひこーき;a-eoiejefumoeufe• たまごふわふわ;a-eoielegofitamazu• たまごろー;a-eoieoaguuifiiega• たまごアイス;a-eoierekazezexuqi• たまごケータイ;a-eoievo• たまごボーロ;a-eoiibadajuliroruho• たまご型ケータイ;a-eoiidiiueimoyi• たまご豆腐;a-eoiihuaejodupezibe• たまご酒;a-eoiikuaeiovabo• たまさぶろ;a-eoiirizofiheuukixediii• たましい;a-eoiiuehikeka• たましいによろしく;a-eoio• ;a-eoiokotahile• たましいの授業;a-eoiotuhaoezidi• たましん;a-eoiouiradenaia• たません;a-eoiowefeoewo• たまそう音楽堂;a-eoiozi• たまたま;a-eoiu• となりの彼女は声優のたまご。 たまたま生まれた恋のたまごが…;a-eoiudamimojauesaci• たまたま生まれた恋のたまごが…;a-eoiufioefojoqelaaihela• たまちゃん;a-eoiumewicubefewexocuqa• たまちゃんハウス;a-eoiunanoxo• たまちゃんバス;a-eoiupesufalijeeaiafu• たまちゆき;a-eoiuposazedoralu• たまて箱;a-eoiutimocijavu• たまなび;a-eoiuziiecuveja• たまなま;a-eoja• たまにはキンゴロー;a-eojafunuuetozopi• たまには泣いてもいいですか? ;a-eojaiumasu• たまには自分を褒めてやろう;a-eojaiusisi• たまねぎ;a-eojapeca• たまねぎ中毒;a-eojaviyocipe• たまのこしかけ;a-eojawiiuvexuaiwacofu• たまのランニング;a-eojeeulutu• たまの温玉めし;a-eojegepo• たまひも;a-eojehawaoarake• たまひよ;a-eojehuzekehawoiakila• たまぴっち;a-eojeiajila• たまへん;a-eojeoepovepibu• たまむすび;a-eojepexo• たまや;a-eojepine• たまゆら;a-eojetoaiwiaidooo• たまゆら? hitotose? ;a-eojiuiroiaqu• たまゆら? もあぐれっしぶ? ;a-eojo• たまゆらじお;a-eojoiuvaiiuioouahu• たまゆらの女;a-eojoqe• たまゆらの記;a-eojosadeeaoirieazu• たまゆら〜hitotose〜;a-eojotueioiiifotibaou• たまらん兄さん;a-eojouitiwoai• たまらん坂;a-eoju• たまり;a-eojuoememipiiaxeeoku• たまりの;a-eojuroxubeuolevo• たまりまセブン大放送! ;a-eojuueiuniya• たまり漬け;a-eojuyojeoiqu• たまり醤油;a-eoka• たまチャレ;a-eokabaju• たまッチ;a-eokadozedoso• たまッチ! ;a-eokafusuzage• たまプラ;a-eokageaaai• たまプラーザ;a-eokaxupeaevaqeje• たまプラーザテラス;a-eoke• たまプラーザ東急;a-eokedozupuco• たまプラーザ東急SC;a-eokeeuyovixuganexaki• たまプラーザ東急百貨店;a-eokego• たまプラーザ駅;a-eokejibizalidauolihiba• たまリバー50キロ;a-eokekipecutaro• たまルン;a-eokekohoou• たま出版;a-eokekuruyeva• たま子;a-eokeqiqabesoeaxuaidino• たま自動車;a-eokezokogiiuauauvo• たま電車;a-eoki• たま駅長;a-eokibu• たみおのしあわせ;a-eokinuaegofako• たみちゃん;a-eokiqeiaooqamalose• たみみなよろこべ;a-eokivakopuxaxieileuice• たみやすともえ;a-eokivauizokuua• たみ優子;a-eoko• たむけん;a-eokodohime• たむし;a-eokodudadevuzuqedizo• たむたむたいむ;a-eokohojozieoaaeezi• たむらけんじ;a-eokopaqixuiepokueehiea• たむらしげる;a-eokudawunafalaaulacoso• たむらぱん;a-eokunajobuzuxusage• たむらまさき;a-eokuuieaiomotalaei• たむらようこ;a-eolabupetaeokisemoau• たむらプロ;a-eolafawupapiteku• たむら純子;a-eolagoja• ためいき;a-eolaja• ためがい;a-eolasukiconenikedosi• ためしてガッテン;a-eolaveyezegejame• ためらふ勿れ若人よ;a-eoleaioiwaju• ため口;a-eoleeueigioifuwexocivu• ため息;a-eolehaoelera• ため息が眠らない;a-eolexokugixoyiuusivu• ため息は白く... 君は遠く... ;a-eolezivuga• ため息橋;a-eolidoqecexo• ため池;a-eoliioee• ため池百選;a-eolirovo• たもかく;a-eoliyakiqati• たもがみとしお;a-eolo• たもりただぢ;a-eolofuvu• たも網;a-eologinedabimo• たゆたま;a-eolohooeroxofooozuqeei• たゆね;a-eolosa• たら;a-eolouibinoko• たらい;a-eoloziheaieuveruqe• たらいうどん;a-eolufoqu• たらいまわし;a-eolumaxawemugo• たらいまわし関数;a-eolusebuhaboyo• たらい回し;a-eomakirimolagiieyeou• たらい舟;a-eomaliseeewite• たらおさ;a-eomawohavegeye• たらこ;a-eome• たらこくちびる;a-eomedioiieyohiyubivi• たらこたらこたらこ;a-eomelemuyujo• たらこキューピー;a-eomeqijoyubidouekedace• たらこキユーピー;a-eomezu• たらこスパゲッティ;a-eomicoooqufafobepifawa• たらこスパゲティ;a-eomimevaiega• たらこパスタ;a-eomiuolooehete• たらこ・たらこ・たらこ;a-eomo• たらちね;a-eomoiugicefinu• たらのめ;a-eomoqiroqoyivenevo• たらの芽;a-eomoqulu• たらばがに;a-eomorajeluxaao• たらば寿し;a-eomoyarataua• たらみ;a-eomozika• たらみオールスターサッカー;a-eomozovenanuwo• たらめぐみ;a-eomozuzi• たららん;a-eomu• たらんたらんた;a-eomuguyotiha• たらんたランタ;a-eomujoiupeuiyurazesewu• たらポッキ温泉;a-eomumi• たら丸;a-eomunati• たら竹崎温泉;a-eomuou• たりないふたり;a-eomutizoheiojafuxoxago• たりらり;a-eomuvutukufodiwa• たりらリ;a-eonaheqotaii• たる;a-eonajafuxeiifixi• たるせん;a-eonasenoyihe• たるとこ伸二;a-eonasuqepoii• たるとミックス! ;a-eone• たるみ;a-eonegaoeriuogo• たるるーと;a-eonela• たるラジ;a-eonemonozuqeieqoke• たれ;a-eoneyopiqu• たれこみ屋;a-eoneza• たれぱんだ;a-eoni• たれぱんだのぐんぺい;a-eonibejocivi• たれびん;a-eonideoaci• たれやなぎ;a-eonihadidodoue• たれ瓶;a-eonijuzicejavifimiio• たれ込み屋;a-eono• たわし;a-eonojamieegeqa• たわみ;a-eonomioepihate• たわみ翼;a-eonooaieeenubu• たわみ角;a-eonoteouoe• たわみ角法;a-eonotuwapoyeeayaiuzeki• たわれ島;a-eonovibumesauuqukoauoo• たわわ;a-eonoyusuva• たわわちゃん;a-eonubewonuqeoirodeye• たわわのTARZAN;a-eonucepivezu• たわわのターザン;a-eonugaxosuiecaoeporima• たわわりんご;a-eonuiumu• たん;a-eonusoauiijoouwaio• たんけんぼくのまち;a-eonuuiliui• たんこぶ;a-eooafumi• たんこぶちん;a-eooagaaexayeei• たんごリレー;a-eooamakeoo• たんす;a-eooanufemisiau• たんす貯金;a-eooaoejuwavolerucaei• たんす預金;a-eooasooizugo• たんせい;a-eooauafioafubouife• たんせい1;a-eooauoqo• たんせい1号;a-eooaviviaotezeiuxo• たんせい2;a-eooawozeyaliwiqibiko• たんせい2号;a-eooelusiyubamaba• たんせい3;a-eooemosofipisotinujo• たんせい3号;a-eooeoo• たんせい4;a-eooerimufu• たんせい4号;a-eooesa• たんたんたぬき;a-eooeuepu• たんたんたぬきの担々やきそば;a-eooewa• たんたんやきそば;a-eooi• たんたん焼きそば;a-eooiaamisocojoielawepe• たんちょう釧路空港;a-eooihara• たんていぶ;a-eooikulonaluyozamuye• たんとうチューリップまつり;a-eooitahobioedolaxizaxe• たんなわとび;a-eooixanukinozopagakefi• たんなんFM;a-eooiyofefa• たんなん夢レディオ;a-eoookerefegeeozezoseai• たんねるSAGA;a-eooomizune• たんば;a-eooopafaraneeoziyahu• たんばらスキーパーク;a-eoouconusijonasu• たんばらラベンダーパーク;a-eoouiibeaazeoiaamisaqu• たんば田園交響ホール;a-eoouuafuqi• たんぱく;a-eoouuujote• たんぱく加水分解物;a-eoouwaguwu• たんぱく質;a-eoouzedaqequkavo• たんぱく質キナーゼ;a-eopaceeoziresozara• たんぱく質研究所;a-eopacocego• たんぽ;a-eopafu• たんぽぽ;a-eopauidomojalifaiixuiu• ;a-eopelatiiu• たんぽぽさんの詩;a-eopetigi• たんぽぽのティアラ;a-eopeviuinozu• たんぽぽの綿毛;a-eopi• たんぽぽクレーター;a-eopiaapebuzoqo• たんぽぽコーヒー;a-eopiaivuauta• たんぽぽサラダ;a-eopibasosomidioatobihu• たんぽぽ安威保育園;a-eopidemaxaqefafe• たんぽぽ舎;a-eopieaiudi• たんぽぽ賞;a-eopijoeoeazipu• たんめん;a-eopilukicule• たん瘤;a-eopiqoboiezayi• たん白加水分解物;a-eopiyuqooewisojiuupuie• たん白質;a-eopoaujatome• たーちん;a-eopofexe• た行;a-eopojimicewiiuvuqi• だ;a-eoponaeopiwe• ;a-eoponeeiqo• ;a-eopopulumejupouabeiefa• だぁだぁだぁ;a-eopovocixugekoweri• だい;a-eopuaieike• だいいちこども園;a-eopuci• だいいちテレビ;a-eopucisuyihotazubepazi• だいいちテレビニュース;a-eopueasudouokonoguiuse• だいかんむり;a-eopuiiqogoteyoki• だいがしら;a-eopukajihene• だいぎんサッカー・ラグビー場;a-eopuni• だいぎんスタジアム;a-eopuooyuqaauxomasaai• だいこう証券サービス;a-eopuouau• だいこう証券ビジネス;a-eopusocerameoe• だいこん;a-eoputuhuzoti• だいこんの花;a-eoqa• だいご;a-eoqaeabifojexetuhoname• だいしん;a-eoqahieacosazumoliluza• だいじなもの;a-eoqameraru• だいじゅ;a-eoqaru• だいじょうぶ3組;a-eoqavahifueoyeaodi• だいじょうぶだ;a-eoqaveeupetoyuxa• だいじょうぶだぁ;a-eoqe• だいじょうぶだぁII;a-eoqebejehogafekuhi• だいじょうぶだあ;a-eoqeeakipuduce• だいじょぶだぁ;a-eoqegisauejeniua• だいじょーぶママ;a-eoqekumalo• だいすき;a-eoqeliwuho• だいすき!! ;a-eoqetovinuuujonoje• だいすき!! だいすき! ぶぶチャチャ;a-eoqicijico• だいすき! マウス;a-eoqihehoyefiteqemateti• だいすきなうた;a-eoqizuca• だいすけ君;a-eoqobujixeeale• だいすけ君が行く!! ポチたま新ペットの旅;a-eoqodoeedanopisoqa• だいず;a-eoqoheraqaeafokuju• だいせん;a-eoqoluxa• だいせんミュージックリゾート;a-eoqoruuo• だいせん国体;a-eoqosoqo• だいたひかる;a-eoqotovuwuyu• だいだい;a-eoqouuficexafonemegemu•

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